見出し画像

コンサル→事業会社転職時に認識しておくべき2つの働き方の違い

コンサルから事業会社へ転職した職歴から、同じようにコンサル出身の応募者の面接を任される機会が増えてきました。応募者の方とお話しする中で、両者の働き方には明確な違いがあると改めて気づきました。その中でも特に感じた「有期性」と「制約」の違いについて整理してみたいと思います。


1. 有期→無期

コンサルでは、多くの場合期間が明確に定められたプロジェクト単位で動きます。そのため、プロジェクトが終われば、成果物を引き渡してお別れとなり、その後の結果やトラブルへの対応はクライアントに委ねられます。

しかし、事業会社では仕事に明確な「終わり」があることがほとんどありません。何かを始めると、その結果を見届ける責任が発生しますし、プロジェクト中に積み残した課題や負債は、その後も必ず形を変えて現れます。たとえ完璧に終わらせたと思っていても、後々の状況変化で新たな課題が顕在化することもしばしばです。


2. 制約がある→制約がほぼない

コンサルのプロジェクトでは、クライアントがスコープ設定や、必要な予算の確保などを行った上で始まるため、開始時には大枠が決まっています。制約の中で集中して成果を出さなければならないというプレッシャーがある一方で、何らかの「拠り所」がある状態で仕事をすることができます。

超上流から関わる場合は別ですが、多くの場合、コンサルに依頼される前に、事業会社側で何らかの制約が定められます。

事業会社では、何かを始めようと思ったとき、どこまでスコープを広げるか、そのためにどの程度の予算が必要か、といった検討から行う必要があります。このフェーズには制約がほぼないため、決裁者を納得させることができれば、自らのやりたいことを実現していくことができます。一方で、自由度が高いがゆえに、明確な「拠り所」をもって進めることが難しく、ストレスになることもあります。


おわりに

「もっと本質的な改善をしていきたい」「自分で課題を定義し、成果を追求したい」という人には、事業会社の環境が魅力的に映るでしょう。一方で、「短期間で多くのプロジェクトを経験し、特定のスキルを磨きたい」「プロジェクト単位のメリハリが好き」という人には、コンサルティングの働き方が向いているはずです。

以上です。

いいなと思ったら応援しよう!