平野れい

ぼんやりと生きるアラフォー男。

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最近の記事

AI絵に囲まれてへたくそなイラストを描き続けることを昨日までの世界よりリスペクトすべきなのかもしれない。

AIを活用されているイラストレーターの方にフォローして頂いたので、AIによる画像生成についてもう少し考えてみる。↑の私の投稿で最後に、 と書いた。「イラスト系のお仕事をやっている方々」とは、画像生成AIで生成されるようなイラストで今までご飯を食べて来られた方のことだ。私のような素人からすると、美少女主体のライトノベルの表紙や作中のイラストがAIによる生成画像に置き換わっても、あまり違和感がない。 あまり違和感がない、というのだから、それでも違和感は残る。現時点では、という

    • AIによる画像生成は創作なのか?

      最近、AIでの画像生成にハマっている。絵をまともに練習したことのない私でも、絵に関係するキーワードをいくつか入力するだけで、それっぽい画像ができるのが、なんとなしの達成感があって楽しい。 noteでもAI画像生成などの記事を見ることが増えたが、その中で「AI画像生成は創作だ」という趣旨の投稿を見かける。 こういう絵を描いてという命令(プロンプト)をAIに渡す→AIが画像を作り表示する→その画像を元に、プロンプトを調整して画像を生成する、というループを改善していくという過程が

      • コキュとサレ妻

        不倫を題材にした映像作品が流行っている。不倫を題材した流行作というと、最近の流行の「サレ妻復讐モノ」以前にも、1990年代には渡辺淳一の『失楽園』、80年代の『金曜日の妻たちへ』(金曜日のスマたちへ、というパロディタイトルでしか知らない)や1950年代の三島由紀夫の『美徳のよろめき』などがパッと思い出される。古い方から言えば、三島らしいお嬢様冒険(姦通)モノから、都市住まいにおけるリアルな不倫作品となり、『失楽園』は不倫の末の心中で終わる。 パッと浮かんだ3作品で厳密に時代

        • おじさんは若い女の子と本気で結婚したいのかを本気で考えても、分からない。

          知り合いに最近婚活を始め、婚活パーティに毎週の様に行っているKさんという女性がいる。 Kさんが婚活を始めたのは、30歳になったのがきっかけだった(と私は聞いた)。Kさんは田舎に近い地域の公務員だ。仕事は安定している。結婚しなくても仕事を続けていれば、生活に困りそうにはない。両親は健在で、両親から結婚を突かれているわけでもないらしい。 そうした状況で、本人は「結婚したい」と言いつつも、私の感覚だと「(とても良い相手がいて、付き合ってみて気が合えば、ゆくゆくは)結婚したい」と

        AI絵に囲まれてへたくそなイラストを描き続けることを昨日までの世界よりリスペクトすべきなのかもしれない。

          あなたに 合う タイヤ あります

          私が生活している道に、自動車のタイヤ屋さんがある。その店の前には大きな看板があり、「あなたに 合う タイヤ あります」と書かれている。 その看板の前を通るたびに、私はキン肉マンに出てきた悪魔超人か、アメコミのヴィランとして描かれそうな、タイヤがいくつも重なったタイヤ人間を想像してしまう。 私に合うタイヤって、何だろう。私はもうおじさんなので、タイヤの溝がだいぶすり減った、ゴムが乾燥し始めたが、交換するには惜しい、薄汚れたタイヤをオススメされるのかもしれない。私はそのタイヤ

          あなたに 合う タイヤ あります

          炎上とは私たちの意識が変わるために必要なめまいかもしれないが、みんな目が血走っている

          「どうして大好きなフワちゃんがいなくなったの?」という小学一年生のKちゃんからのご質問です。フワちゃんとやす子がオリンピックで炎上した件のお話から、炎上について考えたいと思います。 フワちゃんがやす子のツイートに対し、きつい引用リプを返した。その引用リプを見て、やす子が「とっても悲しい」とツイートして、フワちゃん炎上、テレビから干された、との事。 今回の件、ツイッターという公開の場とはいえ、芸能人が別の芸能人のツイートに絡んで、個人攻撃したというだけで、本当にどうでもいい

          炎上とは私たちの意識が変わるために必要なめまいかもしれないが、みんな目が血走っている

          女の子に貢ぐおじさんを笑えなくなったのは、いつからだろうか。

          私が大学生だった頃、20年ほど前のお話。Jという、女の子の友達がいた。彼女はキャバクラでバイトをしていた。ガッツリシフトに入っていて、そこらのサラリーマンより稼いでいた。たぶん。 当時の私は、陰キャでオタクの、根拠のない自負だけで成立した、文系自意識こじらせ男子だった。文系の学部で同級生の半数以上は女子だったが、女子の友達はJぐらいだった。男子の友達もほぼいなかった。私がJと友達だったのは、それが理由だった。キャバでの話をしたいという時に、大学内の関係に影響のない、裏庭に開

          女の子に貢ぐおじさんを笑えなくなったのは、いつからだろうか。

          rich は filthy なのか?

          たまたま "filthy rich"(大金持ち)というワードを見つけ、filthyの意味を調べるとdirtyより程度がひどい汚さというわけなんだが。日本でも「汚い金」というように、お金持ちが後ろ暗いことをしているという、貧乏人のやっかみも含んだイメージは残っている気がする。 「単なる慣用句だとしても、少しはそういうニュアンスもあるんでしょうね。あなたは、richはfilthyだと思う?」 汚いやり方で稼ぐ金持ちはいるだろうね。最近、エクアドルかどこかで刑務所内でリッチな暮

          rich は filthy なのか?

          おじさんは友達が少ない、というかいない。(1)

          わたしは40歳を越えた年齢なのだが、ふと周りを見ると、友達がいないことに気付く。職場での同僚はいるが、仕事以外のことで連絡を取ることもない。(A)わたしには友達がいない。 (A)に気付いたわたしは、このままでは孤独な老後を迎えること間違いなしと焦り、地元の友達募集!みたいな掲示板をのぞき、はたと気付く。 (B)わたしには、こういう友達が欲しいという考えがない。 「友達、いらないんじゃ」 これまで生きてきて、友達を増やす努力をすることなく、友達が減りそうな時に抵抗しなかった

          おじさんは友達が少ない、というかいない。(1)

          新しく作られた道を走るのは気持ち悪いが、そのうちに慣れた。

          四半世紀におよぶ工事を経て、わが田舎町から少し都会の町近くへ、山の中をくり抜き谷を埋めた、長く平坦な道ができた。これまでは、その都会町へ 行こうと思うなら、山の中を曲がり谷を越して向かうしかなかった。その道は上がり下り、右へ左へと臓物を偏らせる、厳しい道のりだった。 新道路ができ、町民は喜んだ。これでわが町のぬるい瓶ビールの並んだ商店で地域振興券を浪費するだけではなく、ハイカラなモルグ、もといモールで昼間から酔いつぶれることができると。穴ぼこだらけの道路で隔離された町民の怒

          新しく作られた道を走るのは気持ち悪いが、そのうちに慣れた。

          アニメの飲酒描写は飲酒描写ではないので、表現の自由を守るためには萌えないべきなのかもしれない

          下記リンクの記事について考える。 どういう内容かというと、 ・漫画やアニメで描かれるお酒を飲むキャラは肯定的に書かれがち。 ・筆者(自由さのサブさん)はお酒が害悪だと考えている。 ・筆者はお酒は害悪だと考えるので肯定的に描かれるのは不満だが、日本社会はお酒に許容的だし、表現の自由としては認める。 といったものと受け止めました。詳細は読んでいただくとして。 最近のアニメは、特にかわいい女の子ばかり登場する、萌え系アニメはほとんど見ないのであまり分かりませんが、なんとなく萌え

          アニメの飲酒描写は飲酒描写ではないので、表現の自由を守るためには萌えないべきなのかもしれない

          ChatGPTやStable Diffusionなどの生成系AIを使った感想 対話はこわいこともある

          レイトマジョリティとしての自覚、つまりテクノロジーに乗り遅れているなぁという感覚を持ちつつ、書く。「スマホに乗り遅れる」という言葉が、これからしばらくはスマホに乗らない時代がないという確かそうな事実によって、有効性をあまり持たなくなるように。つまり、生成系AIを使わない時代が、これから先、あまり訪れないという予感と共に。 ChatGPTはテキストベースの、対話型AIです。チャットで質問したことに答えてくれるものですね。 Stable Diffusionは、こちらが指定したキ

          ChatGPTやStable Diffusionなどの生成系AIを使った感想 対話はこわいこともある

          Like,or not likeの子どもたち

          ↑の記事を読み、少し考える。 最近の子どもを見ていると、お父さん・お母さんが大好きな子が多いなと感じる。子どもを叱らない(叱れない)親が増え、優しく接してくれるのだから、親が好きな子が増えているのも、当然だろう。親と子の関係が代わり、親密な友達のような関係になるのは、もっともなことだ。 これには功罪あるが、コミュニケーションの巧拙でいうと、子どもたちが対人関係を好き・嫌いではっきり分割するようになった点が気になる。両親は好きだが、知らない大人は嫌い(苦手)、だから話しかけ

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          シングルマザーの貧困は「自己責任」か?

          「自己責任」という言葉が流行り始めたのは、日本人の活動家(のような人たち)が海外で紛争に巻き込まれそうになり、彼らを救うために税金を使うことを、人々が批判した時だったように記憶している。「彼らは紛争の起こりそうな国にわざわざ行った。彼らが実際に紛争に巻き込まれ、命の危険が迫っているのも、彼らの責任である。われわれの血税を愚かな彼らのために使う必要はない。見捨てるべきである」。このような意見だ。 私は彼らの行為を「愚かな」とは思わなかったが、「かっこわるいな」とは感じた。自分

          シングルマザーの貧困は「自己責任」か?

          お寿司ぺろぺろが嫌なら大人は回らない寿司屋に行って経済を今日も回す

          ヤクザの新入りがトイレ掃除をやった後、先輩ヤクザから「きれいに掃除したなら便器舐めれるよなぁ。おおん?」と言われ舐めさせられるという都市伝説を思い出した。 それはさておき。話題となっているお寿司屋さんで湯呑みやらをぺろぺろした動画が広まった事件。詳細を追っているわけではないが、興味深い。 犯人が高校生のようで、実名やらの個人情報が晒されている。お寿司屋さんの方もその高校生の彼を、被害届を出し、民事でも訴えるようだ。 飲食店における、客の蛮行にしろ従業員のいわゆるバイトテ

          お寿司ぺろぺろが嫌なら大人は回らない寿司屋に行って経済を今日も回す

          「Aロマ」「Aセク」という自称

          「Aロマ」「Aセク」を自称する人たち 「Aロマ」という言葉がある。「アロマンティック」の略(→Aロマンティック、Aロマ)で、他人に対して恋愛感情を持たない人を指す言葉だ。 同じように「Aセク」という言葉もあり、「アセクシャル」、つまり他人に対し性的な欲求を持たない人を指す。 Twitterを眺めていると、プロフィールに「Aロマ」「Aセク」と記載している人を見かける。私の体感だが、若い(と思われる)女性が多い。そこでこの文では、SNS上で自分をAロマ・Aセクと自称する10代

          「Aロマ」「Aセク」という自称