お寿司ぺろぺろが嫌なら大人は回らない寿司屋に行って経済を今日も回す
ヤクザの新入りがトイレ掃除をやった後、先輩ヤクザから「きれいに掃除したなら便器舐めれるよなぁ。おおん?」と言われ舐めさせられるという都市伝説を思い出した。
それはさておき。話題となっているお寿司屋さんで湯呑みやらをぺろぺろした動画が広まった事件。詳細を追っているわけではないが、興味深い。
犯人が高校生のようで、実名やらの個人情報が晒されている。お寿司屋さんの方もその高校生の彼を、被害届を出し、民事でも訴えるようだ。
飲食店における、客の蛮行にしろ従業員のいわゆるバイトテロにしろ、学生がSNSで動画を投稿して炎上させるのが季節ネタになっている。今回の件も、周囲の人に意見を聞くと、外食が少し怖くなった、という意見が多い。
それはもっともだ。ならどうするか。私はシンプルに、他の客に危険そうな学生がいるような店や、学生バイトを使っている店を避ける事だと思う。日本のアルバイト、学生に限らずだが、彼らは低い賃金で、立派に働きすぎていた。客は最低賃金に近い労働者にまともなサービスを求めてはならない。他の客に対してもそうだ。安いチェーン店が騒がしくてもしょうがないと感じるだろう。高級店で騒がしければ、苦情も言いたくなる。
日本は経済格差があるが、生活の格差は少ないと言われる。簡単に言えば、年収が安い人間だけではなく、年収が高い人間も、学生バイトがいる店に行くという事だ。需要があって安い店が増えれば、安く雇用できる、人手不足で吟味もされないやばい飲食店の出来上がりだ。類は友を呼ぶ。従業員がスーツを着こなした大人ばかりの店で暴れる若者はいない。
SNSは行動の選択肢を広げる。炎上動画を見て育った若者は、炎上するような行動の選択肢を、常に持っている。これはいい悪いではない。今回は愚かな結果のようだが、英雄的な炎上行動も、可能性としては存在し続ける。ただそうした英雄的な行動が起きるにしろ、安い飲食店ではない。もちろんスラムから大きな力の抵抗運動が起きるように、安い店がきちんと蔑視され掃き溜めとなれば、カウンターは生まれるかもしれないが。
汚れる覚悟を持ち安い飲食店に行くか、財布の痛みを堪え絶望しながら高級店に行くか。もう一つ、解決法もある。ぺろぺろされている湯呑みを使っても、違いが分かる人間は少ない。病気にもならない。ただ汚いと思うだけだ。そして何かを汚いと思い、それに触れた自分を汚れたと思う事は、SNSに生きる私たちがもっとも避けたい事なのかもしれない。
あなたの心のスキマが埋まりましたら、ソーレッ!エイヤサッ!エイヤサッ!エイヤサッ!あなたのいいとこ見てみたいっ♡エイヤサッ!エイヤサッ!エイヤサッ!