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子どもの詩

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自分の子どもに育てられている大きな子どもの詩です。 子どもの掛けがえのない今を残しておきたいから作ります。いつかのあなたに届くといいな。
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#息子

♯子どもの詩 ある休日の朝

♯子どもの詩 ある休日の朝

私はもうとっくに起きているのに
苦しいくらいあなたは顔を
私の顔に
くっつけてくるから
私はまだ起きることができない

無理やりくっつけた顔と顔の間は
温かい

目を瞑ると
さっき見ていた夢を思い出せそうで
でもやっぱり思い出せなくて

諦めて
あなたの寝顔を見たいと思ったけど
顔と顔がくっつく距離では
それもできなくて

あなたの寝息に耳を澄ませる

規則正しく聞こえてくるあなたの寝息を聞きなが

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♯子ども いま何が見えるの?

♯子ども いま何が見えるの?

ある日のあなたが忘れられない

真っ青な空の中を
ヘリコプターが泳いでいる

それを見つけたあなたは
ただヘリコプターだけを見て
全速力で追いかけた

私はあなたが誰かにぶつかったり
転んだりしないか心配だったんだけど
そんな心配は必要なかった

あなたは誰かにぶつかることも
転ぶこともなく
ただ前へ前へと進んでいった

迷うこともなく突き進んでいったあなたには
いま何が見えるの?

さっきいた場

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♯子どもの詩 今日の晩御飯

♯子どもの詩 今日の晩御飯

せっかく作ったあなたのリクエストは
まったく手をつけられることなく
私たちをじっと見つめいていた
ふりかけご飯が美味しくて
お代わりをしたあなたに食べてほしかったから

あなたに却下された私のリクエストは
あなたに確認されることがなく
今日の晩御飯になる予定
あなたのリクエストを
私が食べながら
シチューが食べたかったって思ったよ

もしシチューだったら
あなたは食べてくれたのかな
今日の朝ご飯も

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♯子ども 届かない感情の先にいつも辿り着く

♯子ども 届かない感情の先にいつも辿り着く

あなたは覚えていてくれる?
私が息ができないくらい
あなたは顔をくっつけて
顔が痛いくらい
強く強く
顔をくっつけたあの日

あなたは知らなかったよね
あの時私がパパに少し申し訳ない気持ちだったこと

あなたがなかなか眠れないのを心配していたのに
あんなにべったりだったパパじゃなくて
結局あなたは私のところに行ってしまった

あなたは結局私で安心する
それは私も同じだけど
私はそんな時ずっとこれが

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♯子ども どっちかだけじゃ

♯子ども どっちかだけじゃ

あなたは今日も口ずさむ
お手てを振りかざして
身体も揺らして
あなたの口から漏れる歌は
あなたみたいに飛び跳ねている

あなたが走り出した
それはパパが帰ってきた合図
誰よりも早く
あなたはパパのところに飛んで行く
勢い余って危ない時は
よくパパに怒られるけど
どんなに怒られたって
あなたは変わらない
いつもやっぱりパパが好き

パパにべったりなあなた
あなたにべったりなパパ
どっちも同じだけど

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♯子ども 見えると見えないの境い目

♯子ども 見えると見えないの境い目

さっきまでのカンカン照りの
ぎっらぎらの太陽が
積乱雲に飲み込まれた
雨が降って降って降って
雷の音もして
それでもまだまだ雨は降り続けて
どこもかしこも水浸し

そんな日のあなたと一緒の帰り道
その時にはもうすっかり空が明るんでいた
雨の痕跡だけが風景にうまく馴染んでいない
あなたは水溜りを踏もうかどうか迷ってやめた

あなたと一緒に見た虹は
見えると見えないの境い目
私はそれを指差したんだけど

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♯子ども あなたがあなたで本当によかった

♯子ども あなたがあなたで本当によかった

今日はいつも以上に大暴れ
そんな元気なあなたがいつも以上に嬉しい
昨日はまだ痛かったね
一昨日は突然のことで
パパも私もびっくりしたよ
まさかの救急外来で
大学病院に22時過ぎに訪れることになるなんて
あなたも想像できなかったでしょうね

帰って寝るのが深夜0時過ぎ
念のため、あなた以外はもう一度お風呂に入ったけど
あなたは痛くてどうしても服が脱げなかった
私はそれでもあなたにお風呂に入って欲しか

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♯子ども 電車の置き去り

♯子ども 電車の置き去り

あなたより
小さいあの子が
あなたが遊ぶ電車を眺めていた

勇気を出してパパと一緒に
こっちに来てくれたんだけど
すぐに泣き出してしまったあの子

あなたはあの子が行ってしまってから
しばらくして
持っていた電車を
あなたから少し離れた場所に置いた
さっきまであの子がいた場所から
ほんの少し離れた場所
あの子は気づいてくれるだろうか

もうあの子の泣き声は遠いところ
電車はまだあなたが置いた場所の

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♯子ども 寝起きのあなたと私

♯子ども 寝起きのあなたと私

静かな朝の
夏なのに寒い空間で
私は薄いカーディガンを羽織って
ミルクコーヒーを飲む

気まぐれにやってくる
贅沢な朝の時間
ぜんぜん準備していないから
いつも慌ててる
何をしようか迷っている時間はない

あなたが起きた
目を擦りながらまだ眠たそう
私の朝の時間
いつまた会えるかわからないその時間を
懐かしく思った

一重になってる目は
昨日の夜泣いちゃったからだよね
怖い夢見ちゃったの?
しばら

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♯子ども 空の涙

♯子ども 空の涙

曇り空
あなたと一緒に眺める空から
涙が落ちて来た

レジャーシートを手繰り寄せて
あなたは包まろうとするけど
上手くできない

私は仰向けになって
空の涙を受け止めた
あなたも一緒になって寝転んだ
でもすぐに空は泣き止んだ
我慢しているのかもしれない

またしばらくすると空は涙を流した
今度はたくさん
人はどんどんいなくなった
寂しそうな曇り空
決して強がっていたわけではないんだね

雨の中

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♯子ども 朝の時間

♯子ども 朝の時間

どうしてそんなところで寝ているの?
気がついたら
あなたはまた私から離れたところで
私に足を向けて眠っていた

あんなに近くで顔を寄せ合って眠ったのに
起きたら大体遠くに行ってしまうあなた
タオルを蹴り上げていた

また風邪引いちゃうよ
そっとタオルを掛けたのに
あなたはそれに気づいて
足をばたつかせて
またタオルを蹴り上げた

寝ぼけて何か喋っていたけど
まだ眠っているみたい
いい夢だといいな

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♯子ども ママだけじゃない私と

♯子ども ママだけじゃない私と

目が覚めると
あなたが遠くにいた
タオルが掛かっていないことを知って
タオルを掛けようとした時
あなたがお腹を出して寝ていたことを知った

気持ちよさそうに寝ているあなたが起きないように
そっとタオルを掛ける
タオルでお腹が隠れるように
あなたはすぐに気配を感じ
何かしら声を発し寝返りした
起きていないことを確認して
またタオルをそっと掛け直した

今日はゆっくり眠れるといいね
いつもより早く目が

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♯子ども 痛み

♯子ども 痛み

鼻水が出ていたあなた
鼻吸い機で鼻水を吸うのが嫌で
その度に泣き叫んだ

パパも私も
嫌がるあなたが見ていられなくて
あなたのためだと思って
心を奮い立たせた
でも本当は何があなたのためだったかなんて分からない

昨日は何度も夜中に目が覚めて
その度に泣き叫んでいたあなた
朝起きた時はもう大して気にしていないようだったけど
パパも私も心が痛い

何が正解かなんて分からない
でもどんな選択もあなたの

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♯子ども 痛くないよ

♯子ども 痛くないよ

「ぶつかってないよ」

あなたはそうやって大きく頭を振ってみせた
顔には赤い痣がある
あなたが嘘をつくのは
友達を庇っているから?

「痛くないよ」

私の質問を
平気な顔をして
全部否定してみせたあなたは強がっていたのだろうか

もしかしたら嘘をつきたい気分なだけだったかもしれない
でも私はこれが初めてではないことも知っているし
あなたの優しさも知っている

そんなあなたの優しさが尊いようで

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