♯子ども 届かない感情の先にいつも辿り着く
あなたは覚えていてくれる?
私が息ができないくらい
あなたは顔をくっつけて
顔が痛いくらい
強く強く
顔をくっつけたあの日
あなたは知らなかったよね
あの時私がパパに少し申し訳ない気持ちだったこと
あなたがなかなか眠れないのを心配していたのに
あんなにべったりだったパパじゃなくて
結局あなたは私のところに行ってしまった
あなたは結局私で安心する
それは私も同じだけど
私はそんな時ずっとこれが続けばいいのにって思っている
そんなの有り得ないから
そんなことを考えている自分が少し寂しくなる
まるで一度見たことがある映画を見るみたいに
まるで昔の思い出の曲を聞くみたいに
届かない感情の先にいつも辿り着く
あなたの肩は上下に規則正しく動いている
僅かに聞こえる寝息
その全てが私が完璧に求めているもの
眠れない時は
いつでも私のところおいで
また痛いくらい顔をくっつけて