![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/174054277/rectangle_large_type_2_6625c21fbd7c19511148940b324ec3cc.jpeg?width=1200)
仕事できない?じゃあ、マフィアに学んでみない?『最強マフィアの仕事術』
「マフィア」と聞くと、多くの人は暴力や犯罪を連想すると思います。
実際、私も海外を放浪しているときに、間違えてマフィアの縄張りに入ってしまい、銃を突きつけられたことがありました。
しかし、彼らの世界には独特の規律や倫理観、そしてビジネスにも通じる成功哲学が存在します。
元マフィアのボス、マイケル・フランゼーゼが自身の経験を基に綴った『最強マフィアの仕事術』は、その裏社会の掟をビジネスに活かしてしまおうという禁断の書!!
本書で紹介されている「仕事術」は、一見すると非合法な世界で培われたものですが、その根底にあるのは誠実さ、信頼、規律といった普遍的な価値観です。
意外にも、倫理的な行動と強い価値観は、マフィアのような犯罪組織の中にも存在するのです。
フランゼーゼは、これらの価値観をビジネスにどのように応用するかを具体的に示し、組織や人間関係を構築し、成功を収めるための道筋を提示しています。
マイケル・フランゼーゼとは?
マイケル・フランゼーゼは、ニューヨーク五大マフィアの一つ、コロンボ・ファミリーの元幹部です。
1940年代に生まれ、70年代から80年代にかけて暗黒街で名を馳せ、カポとして、恐喝やガソリンの密売など、様々な違法行為に関与していました。
フランゼーゼとその部下たちは、巧妙な手口で巨額の富を築き上げ、マフィアの世界で確固たる地位を築いていきました。
しかし、FBIの潜入捜査により逮捕され、その後、司法取引に応じて証人保護プログラムに入るという転機を迎えます。
これは、彼の人生における大きな転換点となり、犯罪から足を洗い、新たな人生を歩むことを決意した瞬間でした。
現在、フランゼーゼは過去の経験を教訓として伝えるために執筆活動を行い、モチベーショナルスピーカーやコンサルタントとしても活躍しています。
彼は、自らの過ちを認め、社会に貢献するために、過去の経験を活かして人々に正しい道を示すことを使命としています。
「最強マフィアの仕事術」の内容
本書では、フランゼーゼがマフィアの世界で培ってきた経験を基に、ビジネスで成功するための原則を解説しています。
それは、決して暴力や脅迫を推奨するものではありません。むしろ、前述の通り、誠実さ、信頼、規律といった普遍的な価値観を重視し、それらをビジネスにどのように応用するかを具体的に示しています。
マフィア流仕事術の具体例
それでは、本書で紹介されている「仕事術」の中から、特に重要なものをいくつかピックアップして解説しましょう。
「沈黙は金」
マフィアの世界では、不用意な発言は命取りになります。これはビジネスの世界でも同様で、軽率な発言は信頼を失墜させ、大きな損失を招く可能性があります。
フランゼーゼは、情報管理の重要性と、言葉を選ぶことの大切さを説いています。
信頼を築く
「沈黙は金」と同様に、信頼関係を築くことも、マフィアの世界において非常に重要です。
マフィアは、ファミリーという強い絆で結ばれています。この絆の基盤となるのが信頼関係であり、裏切りは決して許されません。
フランゼーゼは、マフィアの世界で生き残るためには、仲間との約束を守り、常に誠実であることが不可欠だったと述べています。
ビジネスにおいても、取引先や顧客との信頼関係を築くことは、長期的な成功に不可欠です。
フランゼーゼは、約束を守る、誠実な対応を心がけるなど、信頼を得るための具体的な方法を書いています。
常に冷静さを保つ
マフィアの世界は、常に危険と隣り合わせです。
どんな状況でも冷静さを失わず、的確な判断を下すことが求められます。
フランゼーゼは、かつてライバル組織の構成員と対峙した際、激しい怒りを覚えながらも、冷静さを保ち、言葉巧みに相手を説得することで、危機的な状況を回避した経験を語っています。
ビジネスにおいても、予期せぬトラブルや困難に直面することは避けられません。
フランゼーゼは、感情に流されず、冷静に状況を分析し、最善の行動をとる重要性を強調しています。
リスク管理
違法行為を伴うマフィアの世界では、リスク管理が生死を分ける重要な要素となります。
フランゼーゼは、綿密な計画性とリスクヘッジの重要性を説き、潜在的な問題を特定し、事前に対策を講じることで、ビジネスにおけるリスクを最小限に抑えることができると述べています。
継続的な学習と適応
マフィアの世界は、一見すると伝統や規律に縛られた硬直的な組織のように見えますが、実際には常に変化に対応し続けることが求められます。
フランゼーゼは、新しい技術や法執行機関の戦術の変化に適応するために、常に学び続け、自己成長を追求する必要があったと述べています。
ビジネスの世界においても、市場や競争環境は常に変化しており、継続的な学習と自己成長が不可欠です。
メンターシップと助言
マフィアは、階層的な構造を持つ組織であり、若い構成員は経験豊富な先輩から指導や助言を受けることで成長していきます。
フランゼーゼも、自身の経験から、メンターシップの重要性を強調し、経験豊富な人物から助言を求めることの価値を説いています。
ビジネスにおいても、経験豊富な先輩や上司から助言や指導を受けることは、キャリアアップやスキル向上に役立ちます。
まとめ
『最強マフィアの仕事術』は、元マフィアのボスという異色の経歴を持つ著者が、自身の経験を基にビジネスの成功法則を説いた一冊です。
倫理的に問題のある部分もあるかもしれませんが、裏社会で生き抜いてきた男の言葉には、独特の重みと説得力があります。
本書を読むことで、ビジネスにおける成功に必要な要素を新たな視点から捉え直し、自身の仕事に活かすことができるでしょう。
フランゼーゼの経験は、リーダーシップ、倫理、そしてビジネスにおける成功について、独自の視点を提供しています。
特に、失敗から学ぶことの重要性を強調している点は、すべてのビジネスパーソンにとって重要な教訓だと思います。
起業家や経営者は、組織を構築し、困難な状況を乗り越えるためのヒントを得ることができ、営業担当者は、交渉術や顧客との信頼関係構築について学ぶことができます。
また、プロジェクトマネージャーは、リスク管理や問題解決能力を高めるための方法論を学ぶことができます。
フランゼーゼの言葉は、時に厳しく、時に温かく、読者に深い洞察を与えてくれます。
彼の経験は、ビジネスの世界だけでなく、人生においてもレアで貴重な教訓となると思います!
いいなと思ったら応援しよう!
![おすすめの本を紹介しまくる人](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144073429/profile_f9bae9a7cebc80eced265bee4d9b1afc.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)