ケヴィン・ケリーの本を紹介しまくる 『インターネットの次に来るもの 』part,1
今回は、わたしの好きなケヴィン・ケリー(ケビン・ケリーと記される場合もありますが、ここではケヴィンで統一します)『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則 』を紹介してみようと思います!
ケヴィン・ケリーは、雑誌「Wired」の創刊編集長であり、あのスティーブ・ジョブズが伝説のスピーチで引用した雑誌「全地球レビュー」の編集者でもあります。
ケヴィン・ケリーのテクノロジーに関する基本スタンス
ケヴィン・ケリーは、テクノロジーの進化に対して肯定的な見方を持っています。彼は、テクノロジーは人間社会に様々な恩恵をもたらし、人類の未来をより良いものにする可能性があると主張しています。
一方で、テクノロジーによる格差拡大やプライバシー侵害などの問題についても指摘しており、人間がテクノロジーをどのように使いこなしていくべきかについて警鐘を鳴らしています。
ケヴィン・ケリーは、常に新しい技術や潮流を深く考察し、独自の視点から発信している人物です。彼の著作や講演は、未来を考えるヒントを与えてくれます。
未来を決める12の法則
未来学者と呼ばれるケヴィン・ケリーは、著書「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」の中で、今後30年間で私たちの生活に大きな変化をもたらす12の不可避な潮流を予測しています。
BECOMING(ビカミング/なっていく) モノや情報だけでなく、人間自身も変化し続ける時代。「学び続ける」ことが重要になる
COGNIFYING(コグニファイング/認知化していく) AIの発展により、モノや情報がより高度に認識・分析されるようになり、意思決定を支援する
FLOWING(フローイング/流れていく) モノや情報が常に動き続け、変化する。「変化に適応できる能力」が重要になる
SCREENING(スクリニーング/画面で読んでいく) 画面を通じて情報を獲得するのが主流に。情報リテラシーが重要する
ACCESSING(アクセシング/接続していく) インターネット接続がより高速化・低コスト化し、常にオンラインでつながる。「オフライン」の概念が希薄化する
SHARING(シェアリング/共有していく) モノや情報だけでなく、体験やアイデアも共有するのが当たり前になる
FILTERING(フィルタリング/選別していく) 膨大な情報の中から必要な情報を見つけ出す能力が重要になる
REMIXING(リミクシング/リミックスしていく) 既存のモノや情報を組み合わせて新しいものを生み出す。「創造性」が重要になる
INTERACTING(インタラクティング/相互作用していく) 人と人、人とモノがより密接にコミュニケーションを取るようになる
TRACKING(トラッキング/追跡していく) モノや人の動きを追跡することで、様々なサービスが可能になる
EMBODIMENT(エンボディメント/具現化していく) バーチャルな世界と現実世界が融合し、感覚的に体験できるようになる
EXPERIMENTING(エクスペリメンティング/実験していく) 失敗を恐れずに挑戦し、新しいアイデアを試すことが重要になる
ケヴィンが提唱したこれら12の法則が、どのように具体化していくのか……今後10年、20年が楽しみになってきますね!
この12の法則以外にも、注目すべき技術やトレンドとしては、以下のようなものがあげられます。
ウェアラブルデバイス 腕時計や眼鏡などの形で、常に身につけて情報収集や操作が可能になる
AR/VR 現実世界と仮想世界を融合させた新しい体験が可能になる。
3Dプリンティング ものづくりが身近になり、個々のニーズに合わせた製品を作れるようになる
ブロックチェーン 情報が改ざんできない安全な取引が可能になり、様々な分野で活用される
これらの技術が発展することで、私たちの生活はさらに便利で快適になるだけでなく、全く新しい可能性も生まれてくるでしょう。と、2016年に予測して書いていたのですが、どうでしょう?
ほぼ現実に……、スゴい!
ということで、近未来の予測や、これからの時代がどうなるかに関しては、彼の書籍がもっとも参考になります。
この中にはテクノロジーの進化がもたらす未来を先取りし、その一歩を踏み出すための法則が詰まっています。
あなたも手に取って、未来を先読みしてみませんか?
次の記事では、ケヴィン・ケリーの2冊目の本を紹介してみようと思います
※こちらの本は、Audibleでも配信されています。こちらのリンクから申し込むと一ヶ月無料で体験できます。
【編集後記】
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