らも

本を読む、文章を書く、スポーツ、ゲームなどが好きな21歳です。定期的に「言葉」に関連した原稿用紙3枚分(約1200文字)のエッセイを投稿します。私が書いた文章が、誰かの心に少しでも残れば嬉しいです。

らも

本を読む、文章を書く、スポーツ、ゲームなどが好きな21歳です。定期的に「言葉」に関連した原稿用紙3枚分(約1200文字)のエッセイを投稿します。私が書いた文章が、誰かの心に少しでも残れば嬉しいです。

最近の記事

物語は優しい嘘の集まり

皆さんは小説を読みますか。小説を読む意味。それは人それぞれです。そこに意味なんて求めていない人もいるかもしれない。しかし、少なくとも1読書人としての私はそこに意味を求めて物語に触れています。 娯楽、現実逃避、知識の吸収。求めるのはこんな感じでしょうか。今回は娯楽と現実逃避について触れていきます。 前述した中で根底にあるのは、物語というコンテンツを純粋に楽しむ感情です。新しい作家さんを探したり、流行り物を読んだり、今までにないジャンルに手を伸ばしたり。無限に増え続ける、物語と

    • 満足できる「はたらく」を手に入れる

      はたらくこと。人が生きていくためには、欠かせない行動です。はたらくこと自体が目的の人がいれば、はたらいている時間以外の余暇を最大限楽しむために、はたらく人もいる。あなたが今はたらいている目的、もしくはこれからはたらこうとするときの原動力はなんなのでしょうか。 好きな仕事でないとはたらけない。お金を稼ぐことこそが大事である。そんな固定概念は存在しないのだと私は考えます。ではなにが大事なのか、それは「満足」できるかだと思います。 稼げてはいないが、昔から夢見てきた仕事であり毎日

      • そちら側の人間になりたい。己を隠したくない。

        理性的に生きる。人間皆、常に理性的に生きていれば、この世は今より比較的平穏かもしれません。己の感情を御することができ、常に冷静でいられる。しかしそれが理想的だとは決して思いません。 私は、己が比較的理性的な人間であると考えています。しかし理性的であることに満足してはいません。感情的に生きている人。自分に正直に生きることができる人が、羨ましく思うことが多々あります。 常に他人からの評価を気にしている自分。空気を読もうと必死な自分。怒られるのを怖がっている自分。そんな己の姿を、

        • 天衣無縫で楽しむために

          あけましておめでとうございます。2020年が始まった今、皆さんはどうお過ごしでしょうか。 今年の目玉イベントといえばなんといってもオリンピック&パラリンピックでしょう。日本でオリンピックが開催されるのは、夏季では1964年以来。冬季を含めても1998年以来となります。1998年というと私が生まれた年で、さらに誕生日が6月なので、私にとって生まれて初めての自国開催オリンピックとなります。 2013年9月7日(現地時間)にアルゼンチンで行われた第125次IOC総会で、イスタンブ

          特別は人のためならず

          ダージリン、アッサム、セイロン、ニルギリ……紅茶にはたくさんの種類があります。どの紅茶が好きか、どうやって飲むかなど自分なりのこだわりがある人も多いのではないでしょうか?  私はアッサムが好きです。その紅茶の香りが強く感じられて、深い色合いをしているところがお気に入り。いれた際の色の綺麗さを楽しみ、次に匂いを楽しむ。そして最後に味を楽しむ。紅茶は三回も飲む人を楽しませてくれるから飽きません。 また、紅茶を飲むときは、ストレートかミルクと砂糖の両方を入れる私の飲み方にも合ってい

          特別は人のためならず

          よいメンタリティを保つために

          日本で初めて開催されたラグビーW杯は、世間に大きな熱狂をもたらしました。対南アフリカ戦での大金星から四年、今大会はさらにすごいことをしてくれるのではないかと開催前からファンの期待も高まっていました。 そんな中での先月27日対アイルランド戦と今月13日のスコットランド戦。世界2位で優勝候補でもあるアイルランドと9位スコットランドとの結果は、ファンにこれからの日本ラグビーの可能性を示してくれたのではないでしょうか。惜しくもその後の南アフリカ戦では負けてしまいましたが日本の世界ラン

          よいメンタリティを保つために

          「愛色」を集めた幸せの花

          今回は以前(6月)に私が書いたものを書き改めたエッセイを載せたいと思います。 花に意味を持たせる「花言葉」というものは、知っているとさらに花を楽しむことができます。そんな「花言葉」について書いたエッセイです。 梅雨の風物詩でもあるアジサイ。そのアジサイの表面を、しとしとと降る雨が濡らす様は神秘的で、心が休まります。そんなアジサイに関して、明治時代を代表する俳人・歌人である正岡子規はこんな句を詠んでいます。 「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」 正岡子規 出典:正岡子規 花

          「愛色」を集めた幸せの花

          自分を蔑ろにしない生き方を

           愛する人と別れることが死だと思った。  けれど、いとおしいと思えた自分と別れることも死なんだよね。こんなことならもっと自分を大切にすればよかった。わたしを一番大切にできるのは、わたししかいないんだから。 出典:『余命10年』|小坂流加|文芸社文庫NEO|2017年5月15日 自分を好きになるって意外と難しいですよね。誰にもコンプレックスというものはありますし、対人関係で自分に嫌気がさすというようなこともあると思います。ですが冒頭で紹介した言葉にもあるように、結局は自分の

          自分を蔑ろにしない生き方を

          「ありがとう」と「ごめんなさい」は難しい言葉

          先月、夏の甲子園が終了しました。令和となって初めての大会ということもあり、普段は見ない方でも今回は注目していた方も多いのではないかと思います。例年にたがわず、いやそれ以上に熱い試合が多かった印象があります。4強の時点で全ての高校が優勝未経験、決勝では3回表に1点を追う履正社の4番井上くんから3ランホームランが飛び出し、一方の星稜も7回裏に追いつくなど最後まで胸を熱くさせられる大会でした。 そして甲子園が終わった後に毎回注目されるのは各校の有力選手の今後。どの球団が獲得へと動

          「ありがとう」と「ごめんなさい」は難しい言葉

          寝ている人はもう明日に行っているのかと思っていた

          休日の昼寝は起きた時に、後悔と幸福を同時に感じることはありませんか?それはせっかくの休日を昼寝に使ってしまったという後悔と、昼下りにまどろみから目覚めた幸福感によるものではないでしょうか。私も昼寝から起きた時その感情を抱きます。 昼食後に自分の部屋にいると、どうしてあんなにも眠くなるのでしょうか。訪れる眠気に逆らわないでベッドに横になると心地よく眠りに落ちることができます。昼間の強烈な眠気を、眠りたくても寝付けないことがある夜のために、とっておけたらいいのに。この時期は、少

          寝ている人はもう明日に行っているのかと思っていた