自分を蔑ろにしない生き方を
愛する人と別れることが死だと思った。
けれど、いとおしいと思えた自分と別れることも死なんだよね。こんなことならもっと自分を大切にすればよかった。わたしを一番大切にできるのは、わたししかいないんだから。
出典:『余命10年』|小坂流加|文芸社文庫NEO|2017年5月15日
自分を好きになるって意外と難しいですよね。誰にもコンプレックスというものはありますし、対人関係で自分に嫌気がさすというようなこともあると思います。ですが冒頭で紹介した言葉にもあるように、結局は自分のことを一番理解していて大切にできるのは自分しかいないです。
私は周りの空気や反応を気にしがちな人間なので、知らず知らずのうちにストレスがたまっているといいますか、無意識のうちに気苦労が絶えない体質なのかな感じる時があります。現代を生きる人は私と似ている人が多いのではないでしょうか?
「空気」という目に見えないものを読もうとし、時には「空気」に殺される。いつから「空気」は読むものになってしまったのでしょう。
空気が読めない、略して「KY」という言葉が懐かしいと感じる人は多いかと思います。この言葉は2006年頃から主に女子高生の間で使われ始め、2007年ユーキャンの新語・流行語大賞にエントリーされたことで注目を浴びました。日々の生活の中で「空気」を読むスキルが重要な場面はどうしても生じると思います。それは社会人であっても学生であっても。
そんな今みたいな社会だからこそ、自分自身を好きでいるということには意味があるのです。嫌いなところをわざわざ見つけて落ち込むより、たとえ少なくても好きなところを見つけた方が楽しく生きられると思います。
また、自分を好きでいることは自信にもつながります。謙虚さも大事ですが、いきすぎるとそれはネガティブシンキングへと繋がってしまいます。
例えば、友達がスポーツで良いプレーをした時に「いまのすごいね!」と言ったとします。もしその友達が自分に自信がなくて「いや、そんな自分なんか」というような発言が返ってきたら「せっかく褒めたのにな」とあまりいい気分にはなりませんよね。反対に褒めたら「ありがとう」と素直に返事がきた方がお互い気分もいいはずです。
もしかしたら、「だろ〜!」と少し調子に乗るくらいの方が会話も盛り上がるかもしれませんしね(笑)
それくらい自分の中で好きなところ、強みだと思えるところを認識しておくと、ポジティブシンキングにもつながりやすく、明るく生きられるのではないかと思い私は普段の生活を送っています。そうしていると悪口や批判を言われても、いつも次の日には嫌な気分がなくなります。
一度きりでいつ終わるかも神のみぞ知るな人生なら、少しでも明るく前向きに歩みを進めていきたいものですね。