特別は人のためならず
ダージリン、アッサム、セイロン、ニルギリ……紅茶にはたくさんの種類があります。どの紅茶が好きか、どうやって飲むかなど自分なりのこだわりがある人も多いのではないでしょうか?
私はアッサムが好きです。その紅茶の香りが強く感じられて、深い色合いをしているところがお気に入り。いれた際の色の綺麗さを楽しみ、次に匂いを楽しむ。そして最後に味を楽しむ。紅茶は三回も飲む人を楽しませてくれるから飽きません。
また、紅茶を飲むときは、ストレートかミルクと砂糖の両方を入れる私の飲み方にも合っています。ミルクを入れたら、砂糖も一緒に入れるのが私の癖です。
ティータイムに欠かせないもう一つの要素として、お茶菓子があります。母も私も紅茶&甘いもの好きなので、たまに二人でアフタヌーンティーに行くことがあります。ホテルなどのアフタヌーンティーでは、お茶菓子のセット共に紅茶をいただくことができます。直近のイベントや旬の果物に即したお茶菓子セットは見栄えも綺麗で目でも楽しむことができます。
特別なケーキは、必ず誰かの幸せとともにある。
誕生日とか、結婚式とか。その瞬間を彩る手助けになるものだからね。
出典:『ケーキ王子の名推理2』|七月隆文|新潮文庫nex|2017年3月29日
この作品は、各章1個のケーキに関わるストーリーが展開されます。ケーキが大好きな未羽、パティシエを目指す颯人。2人が、周りに起きる問題をお菓子の知識で解決していく物語です。
上記のように特別な場面にはケーキが出てくることが多いですよね。ケーキはケーキでも、オーダーメイドのものや名前入りなど誰かに向けられたものは幸せを増幅させてくれます。
日本人は「特別」や「限定」という言葉に弱いとよくいいます。
日本人は古来より儚さに趣を感じる生き物です。季節が移ろっていく様や、桜、花火など刹那の魅力に惹かれやすいのです。「特別」や「限定」も、その刹那にしか楽しめないかもしれないという心理が働いて求めるのでしょう。「特別」なものを手に入れず後で後悔するよりも、本当に欲しいものなら、とりあえず手に入れておいた方が吉ですしね(笑)
自分で手に入れる「特別」もいいですが、他人から与えられる「特別」もまた嬉しいものです。たとえそれが、形あるものでなくても。例えば、誕生日や何かを達成した時のお祝いのメーセージなども、相手が自分に対して「特別」をくれたと言えるでしょう。
自分がそれだけでも嬉しいように、他人にも少しの「特別」を返していきたいと思います。「情けは人の為ならず」ならぬ「特別は人のためならず」のように、小さな「特別」を周りに配り、やがては自分に返ってくるような生き方をしたいものです。