#52 心のスイッチを切る時間
オリンピックが始まって数日。
日々メダルラッシュのニュースが舞い込んできて、自分事のように嬉しく感じる。
並々ならぬ努力をしていることも尊敬に値するが、体の鍛錬以外にもメンタルトレーニングもスポーツ選手の方々はしていることだと思う。
僕が凡人ながらも見習いたいと思うのは、気持ちの切り替えの部分だ。
力士から学ぶ気持ちの切り替え
7月28日に名古屋場所の千秋楽を迎えた大相撲。
力士の方々のインタビューなどを聞いていると、心を整える方法の参考になることをたくさん口にしている。
その中で、勝った力士も負けた力士もよく口にする言葉がある。
それは——
「切り替えていく」
勝った力士の場合は、
「今日は今日。明日もあるんで切り替えていきます」
負けた力士の場合も
「気持ちを切り替えて、明日も頑張ります」と言う。
スポーツ選手にとって気持ちの切り替えというのは本当に重要なことなのだと思う。
勝ったままの気持ちであればどこか油断が生まれてしまうし、
負けたままの気持ちであれば自信を失いかねない。
しかし、これはスポーツ選手ではない人にも重要なスキルだと思う。
かくいう僕は、この気持ちの切り替えというのが下手である。
切り替えしない=ひきずる
切り替えしないということは、良くも悪くもその気持ちを引きずることなのだと僕は思う。
そして、往々にして嫌な気持ちを人は引きずりがちである。
例えば、学校や会社で何らかの失敗をしたときが想像しやすい。
先生や上司に注意されて落ち込んだ経験のある人も多いのではないか。
僕の場合は落ち込んだ気持ちをどうしても引きずってしまう。
「ああ、どうしてこんなミスしちゃったんだろう」
「どうしてこんなこと言っちゃったんだろう」
と、うじうじ考え続けて、決まって最後は、
「自分って本当にダメ人間だ。死んでしまいたい」
と希死念慮というゴールにたどり着く。
スポーツ選手の方々はこんな思考にはなっていないはずだ。
多少なっていたとしても、切り替えようと努力しているのだと思う。
では、その切り替えをどうやればいいのだろう。
僕はあるアニメを見て、一つのヒントを見出した。
心のスイッチをオフにする
僕が小中学生の頃にやっていた「あたしンち」がそれである。
上記の話で、登場キャラクターのユズヒコは、雨の日の憂鬱な気持ちをなくすべく「心のスイッチ」をオフにする。
すると、無心になり、雨を気にすることなく家まで辿り着いている。
(上記の話は8月1日現在、公式YouTubeで見られます)
話の中では無心になった結果、本来の目的を忘れてしまうというデメリットも描かれているけれど、この「心のスイッチ」が大切なんじゃないだろうかと思ったのだ。
上記の例で言えば、常に心のスイッチをオンにしたままになっているから、いつまでも嫌なことを考え続けてしまう。
なので、嫌なことを考え続けているときに一回落ち着いて、心のスイッチをユズヒコのようにカチリと切ってみる。
もちろんアニメのように完全にオフにすることは難しいけれど、
「今はオフ」
「今は何も考えない」
ということを意識するようにはなる。
それを意識することでいつの間にか嫌なことが少しずつ薄らいでいく。
「自分は今オフモード」という意識に心が行くからである。
以前、心身が疲れ果て何もしない休日を「充電」と例えた記事を書いた。
これと同じように、自身を節電するためにも、定期的に心身をオフにすることが大切なのだと思う。
それが、気持ちの切り替えに繋がっていくのではないだろうか。
オンとオフを使い分けできるように
少し話が変わるが、僕は仕事を絶対に家に持ち込まないようにしている。
常に仕事のことを考えていると、悩み事は尽きない。
そうするとずーっと頭も心も働かせることになるので、疲れ果ててしまう。
これは気持ちではなく、仕事におけるオンとオフの切り替えの話だ。
だが、何にしたって、切り替えというのは大事なのだと思う。
そういう意味では、noteでの活動はその切り替えにとても役立っている。
noteモードに切り替わることで、自然と仕事モードをオフにすることができるからだ。
心のスイッチの切り替え方は人それぞれだし、スイッチは一つじゃない。
仕事のスイッチ、noteのスイッチ、趣味のスイッチなどなど……
さまざまなスイッチを自分の中で用意することも、気持ちの切り替え方法かもしれない。
やっぱり余談
あたしンちに出てくる家族の苗字は「立花」なのですが、
僕のペンネーム「立竹落花」とは一切関係ありません。
あたしンちは大好きですけどね。