QLOうに@UIデザイン

UIデザイナーの雑な日記(下ネタあり) デザイン以外は引っ越し→https://note.com/aoniaoni

QLOうに@UIデザイン

UIデザイナーの雑な日記(下ネタあり) デザイン以外は引っ越し→https://note.com/aoniaoni

マガジン

  • デザイン学

    専門的な知識を学んだり、職人芸を身に付けることは「デザイン教育」。しかし、デザインは他分野と影響しあう。 どこまでが「デザイン」なのかを考えることは不毛だ。結局ユーザーにはそんなことは関係ない。 デザインが外側から見られるインハウスという環境で、ユーザーのために学ぶすべて。それを「デザイン学」とあえて呼んでみよう。 にわか知識でも、ユーザーにより良い体験を届けるために、手段を選ばず最大限の努力をしなければならない。

  • 家族システムの限界

  • エロくない下ネタシリーズ

  • デザイン内製化の意義を考える

  • UX検定を受ける話

最近の記事

  • 固定された記事

デザイナー歩けばマッチョに当たる-デザイン学徒とデザイナーの責任の関係

軽い気持ちでデザインを始めてしまったなと後悔している。 中学生の頃だった。食い扶持を探し、たまたまデザインの世界に飛び込んだ…というより、迷い込んだ。 職人教育高校からはデザイン漬けの毎日。普通科の人がやれ高校生活だ、受験だと言っている間、紙に絵の具を綺麗に塗るとか、垂直並行に線を引くとか、我々は一体、何をやらされているんだ?と毎日クラスメイトと悩んだ。課題が多すぎて睡眠時間が確保できず、普通科の授業で寝ていたので高校卒業資格は得たが、その内容はほぼ覚えていない。どうやっ

    • デザイナーの「頑固」には2種類ある

      デザイナーが頑固でイライラ。チームは一触即発。 通り過ぎる街の中で、そんな人を見かけないか。 豊かさをモノで測るタイプ職人気質。モノの品質にこだわる。1px、0.01mm単位でデザインを詰めたり、文字組みに命を掛けている。「モノを作る」ということ自体に喜びを感じ、アイデンティティの一部になっていたりする。システマチックにデザインを組んでたら、「最後は感覚で調整すべき」って言ってくる。 トラブル例 自分の制作物だけでなく、TPOや費用対効果・時間対効果を考えずに指摘しまく

      • やる気は「出す」ではなく、「出る」ものだ。

        「テスト前に部屋の掃除をしたくなる。普段やらないのに。」 モチベーションって、そういう物だと思う。チームのリーダーとかになってしまうと、部下のモチベ維持しろとか言われるけど、そんなの無理ゲーよ。私だって「働きたくない」と思いながら生きている。 そんな中でも私なりに、「やる気に頼らないマネジメント」についてメモしておく。 0.やる気がいらない環境構築元も子もないことだが、まず「やる気がないと、仕事が回らない状態」をデフォルトだと思わない方が良い。簡単なタスクは、機械的に事務

        • デザインの合意形成が進まないのは、話の「スケール」が揃ってないからさ。

          最近、他のデザイナーに「どこまで頑張れば良いですか?」と聞かれた。限界まで頑張るのが当たり前だと思っていたので、その問いが出てくるのが目から鱗だった。頑張る度合いを調整できる位なら全力でやらんかい!! ただ、自分も無意識に「どこまでこだわるか」つまり、事業要件・技術要件とトレードオフの関係になるとき、デザイン要件を優先させるのか?について、感覚で判断してしまっていたなと反省した。 今回はそれを理論立てて説明する試みである。 要件とは何だろう?さて、まずは「要件」とは何か

        • 固定された記事

        デザイナー歩けばマッチョに当たる-デザイン学徒とデザイナーの責任の関係

        マガジン

        • デザイン学
          5本
        • 家族システムの限界
          1本
        • エロくない下ネタシリーズ
          9本
        • デザイン内製化の意義を考える
          4本
        • UX検定を受ける話
          3本
        • メンタルを管理するアプリのUIを見ようぜ!
          7本

        記事

          デザイナーの小さな挫折

          世に自分の作ったものを出させてもらえない。 何時間、何ヶ月、何年も心血を注いで作った。 ユーザーのことを考え、事業のことを考え、 要件を信じた。そう、要件を信じた。 要求を何度も何度も聞いた。ユーザー調査もした。 でも、最初から間違っていた。 事業的に採算が合わない。 方針が最初から違った。 私が着手する時から、すでに間違っていたのだ。 一回なら許せた。 事業、デザインの難しさを知っているつもりだから。 でも、もう3回だ。 それでも、分からないことが、分かったのだか

          デザイナーの小さな挫折

          ディレクター、あとでまじビンタ。

          デザイン倫理に反する施策を夏から詰めてきて、数ヶ月の間、改善案を提案し続けた。社内テストでも不評で、このままリリースすることに対するリスクは可視化されていた。 しかし、事業部の「決め」として、プロジェクトは進行することになった。責任を取るのは事業部なので、もう私からは何も言いようがない。 しかし、エンジニアから大ブーイング。「ダメ元で進める」という情報もエンジニアには伝わっていなかったので、真っ当なFBがくる。 デザイナーの評価が下がるのは黙って飲めても、何のリスク検証

          ディレクター、あとでまじビンタ。

          デザインと非デザインで、アカウントを分離することにしました。 吉原遊廓・エロくない下ネタ 等の話は以下に引っ越す予定。 https://note.com/aoniaoni/n/ndd65028bc545

          デザインと非デザインで、アカウントを分離することにしました。 吉原遊廓・エロくない下ネタ 等の話は以下に引っ越す予定。 https://note.com/aoniaoni/n/ndd65028bc545

          ユーザーインタビューを"受けた"!

          私は限界インハウスUIデザイナー。ここ数年は、事業部と連携してUXに力を入れて来た。そんな中で、ユーザーインタビューを実施する機会も多かった。今回は、やる側ではなく、”受ける側”を初めて体験したので、その記録を書きたいと思う。 内容: 定期購入型の食品の通販。普段の食生活や製品について聞かれた。 無意識だったのに: どうしても、前日に回答できるように準備してしまう。本来なら意識していない内容も、インタビューを受けるにあたり意識するようになってしまうのかも。 プライド:

          ユーザーインタビューを"受けた"!

          それ以上、デザインを語るな。病むぞ。

          デザインへの無理解デザイナーとしての矜持を持ち、非デザイナーの理解を得ようと、ここ数年奮闘してきた。 辛い。辛すぎる。この日々が。 理解されないことを、毎日、毎日説明する。 ようやく理解してきてくれた人は退職する。新しい人が来る。また振り出しに戻って説明する。 何年説明しても理解してくれない人もいる。どうしても表層のデザインだけをデザインだという認識を変えてくれない人もいる。 一方、同じデザイナーも事業や目的に無理解である場合がある。デザイナーが良いと思うデザインを作成

          それ以上、デザインを語るな。病むぞ。

          UIデザイナー、iPhoneを買う?

          私は限界UIデザイナー。長年愛用してきたAndroidもそろそろ限界… UIデザインをする上で、iOS端末を普段から触りたいと思っていた所でもあった。さて、どの機種を買うべきだろうか? ユースケースガジェットオタクという訳ではない 写真を撮る機会も少ない 今使っているAndroid端末は、Google pixel 3a XL でちょうど良いと感じているので、あまり小さくなると不便そうだ。 画面サイズUIデザインする場合の幅を比較しよう。 インチとは:対角線の長さ

          UIデザイナー、iPhoneを買う?

          "デザイナー"は開発方針に、どこまで踏み込むべき?

          課題事業部が主導権を持つ組織 事業部がオーナーシップを持つプロダクトにおいて、デザイナーはどう振る舞うべきなのか? 「こういう事がしたい」「こういう問題がある」「ここの数値を上げたい」という話があれば、課題を特定してUIで解決することができる。 しかし、長期的にそういう施策だけを進めていると、数字になる部分だけに工数が投下され、全体のエコシステムが崩れたままになる。 例えば、メニューなどの導線は、全体を俯瞰しないと課題を発見できない。ユーザーはメニューから各機能へアク

          "デザイナー"は開発方針に、どこまで踏み込むべき?

          江戸吉原の有名遊女まとめ

          引っ越しました

          江戸吉原の有名遊女まとめ

          月経のデザイン6〜オンラインピル処方"サ終"か?〜

          3ヶ月に一度、婦人科でもらっていた薬をオンラインにしてみた。会社の健康診断で強制的に検診を受けるので、問題ないと判断した。 あれから一年… あれ?今月ピルが届かないな?と思っていたら、DMMがサ終していた。 ええ〜困る。と思って、マイページからこの導線をおしたら、1万円のクーポンがあった。ん〜許す。 スマルナで注文するのか?検討過程同じ薬があるのか? 月経困難症のために婦人科で処方されていたのは「フリウェル」(ルナベルのジェネリック)だった。何年もこれを飲んでいたの

          月経のデザイン6〜オンラインピル処方"サ終"か?〜

          BLしか読めない女たち

          最初に言っておきたいが、私はBLについてあまり詳しくない。商業BLと同人BLの境界もあいまいだし、専門用語もすぐに忘れてしまう。「α」や「Ω」ならまだしも、フォーク?スプーン?カトラリー系の…何かそういうのあったな〜という程度の俄。「推しカプ」という概念もそこまで無い。そもそも、生活の中で「推し」に注ぐことのできるエネルギー・リソースが残っていない。日々過ごすだけで精一杯だ。 そんな中、なぜ本記事を書こうと思ったのか?それは、自分という女(雌)が、いかに"男性化"しているか

          BLしか読めない女たち

          なぜUI開発において、デザイナーが邪魔者になってしまうのか?

          デザイナーが"人間の体験"の追求だけをしていて良いのは、プロダクトマネジメントが機能している環境に限ると思う。 プロダクトの主導権を持つ人が、事業面の責任を追う人だけである場合、デザイナーは開発において邪魔にされてしまう場合が多いと思う。なぜって、それは各領域が”調和”していないから。 調和させる役割を、”プロダクトマネージャー”という存在に任せておければ、デザイナーは何も考えなくて良いが、そんな現場ばかりではない。また、彼・彼女がビジネスの責任者で数字に追われている場合

          なぜUI開発において、デザイナーが邪魔者になってしまうのか?

          "デザイン"とかいう曖昧な新興宗教で身を滅ぼしている

          デザインを続ければ続けるほど、デザインが分からなくなっていくという話。私は、以下のような状態のインハウスUIデザイナー。デザイナー歴丸9年、10年目の苦悩。 "デザイン"を取り巻く環境の変化よくビジネスのマネジメント研修で使われる例えとして「レンガ積み」の話があると思う。これは、デザインについてざっくり話す時の例えとしても使える。 「レンガ積み」の話とは よく知られている話だと思うが、一応概要を書く。 なぜ「レンガ積み」が存在するのか? ここからは私の持論だが、そも

          "デザイン"とかいう曖昧な新興宗教で身を滅ぼしている