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日記

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柳流水の日記です。
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#音楽

【日記】アルトーへの態度

 音楽と違って、本の場合、とりあえず流し聞くということが、できないとはいわないまでも、とても難しいと思う。
 それだけに、アルトーの「カイエ」を読んでいて、あまりに理解が追い付かないので、だからといってどこかで投げてしまうには、自分は今までアルトーに関わり過ぎてきたし、アルトーという存在への意味付けに対して、身体的に反応しすぎてきた。無視するということは出来ない。なので、その無理を通し、能動的に読

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【日記】YMOのピアノの音の軽さ

 最近、YMO、坂本龍一、その周辺の音楽を、何となく聞いている。
 子供の頃、兄が音楽マニアだったので、いろんなジャンルのトップアーティストのコンピレーションのようなCD-Rを自作で焼いて、小学生だった自分にくれて繰り返し聞かせるということをしていた。
 有難迷惑な部分もなくはなかったが、経験としては良かったかもしれない。
 その中に、YMOの「東風」が入っていた。意味も分からず、何度も聞いていた

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【日記】微分音

 最近、微分音を用いた音楽を、よく聞く。
 微分音とは、音楽における、音程の拡張理論である。ピアノの音程は、音程における「1」である、オクターブの間を十二分割している。今後、どの音程を相手取っても、「1」は揺らがない。問題は、それをどう分割するかである。
 微分音とは、これを12以外の数字で分割するものである。
 代表的なのは、そのすべての音程を二分割し、全部で24の音程を使用し、新しい音楽を作る

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【日記】音楽に反応するスピード

 素早く反応する、とはどんな事態なのだろうか。

 前に書いたかどうかわからない。中沢新一が、相当最近の部類に入ると思うのだが、文芸誌で連載している、テーマというかジャンルというかその辺はわからないけれども、読んだその箇所においては、チベット仏教の、修行法について書いていた文章があって、その中で、読んで解釈したかぎりでは、「草原に寝そべって青空と太陽を見るヨーガ」が、あるらしいのだが、その事が頭に

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【日記】はっぴいえんど周り

 今、時間がすこしできたので今までどっぷりはまり込むことが出来なかった音楽のジャンルについて、知見を深めようというのをやっている。
 前にここで書いた、現代音楽とかジャズを聞いたというのもその一環である。
 最近は、はっぴいえんどとその卒業者の周辺の音楽を聞いている。
 きっかけは、先日高橋幸宏が亡くなったということで、YMOの周りの音楽を、ほんとうに通り一遍でしか聞いてこなかったので、お三人のY

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【日記】ジョン・ケージの音

 もしかしたら、前にも書いたことかもしれない。そしたら申し訳ないけれども、昨日何も書いていないし、とりあえず思いついたことなので書きつけておく。

 ジョン・ケージの、没後十年の特集をNHKFMでやったことがあったらしい、今から十何年前のこと、その同録がユーチューブに上がっていたので、聞いていた。
 最初、静かに、クレッシェンドとデクレッシェンドを繰り返す足踏みオルガン、のように聞こえた楽器で、そ

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【日記】フロンティア

 夏目昌和という人、紹介されるまでは知らなかったのだが現代音楽の作曲家で、ふと動画サイトのおすすめでその人の「重力波」という曲が流れてきたので聞いてみたら、とても良かった。
 曲といって普通の人が思い浮かべる曲ではない。今で言えば比較的近いのはアンビエントだろうか。本当はそれも違うのだが。音楽というより音響、ひとつの空間であるように感じた。音はそこにあるだけで、どんな音楽も空間だと言えなくはないの

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【日記】モートン・フェルドマン

 バカみたいな話だが、最近人の名前が覚えられない。昔からそうだったかもしれない。今はもっとひどい。嘆いていても仕方がない。どこかで、モートン・フェルドマンという名前を知った。現代音楽の作曲家らしい。図形による採譜を行い、スローペースな長大な音楽を作ることで知られる。ジョン・ケージと同時代の人で、ジョン・ケージから評価もされいてたとのことだ。
 試しに、ユーチューブに上がっていた一曲を聞いてみた。キ

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【日記】ウクレレ

 どこまでここに書いたか、もう忘れつつある。
 今年の六月から、レッスンで先生にウクレレを習っており、毎月二回、もう半年続いている。
 そこそこ上達している気でいるが、どうだろう。ウクレレソロの曲を、六、七曲弾けるようになった。ビートルズの曲を集めて編曲した楽譜があって、それを頭からやっていっている状態である。
 必然、ビートルズの曲を、今までよりは詳細に味わうことになる。編曲のバイアスがあるから

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【日記】ミュージシャン

 フジロックでいろんなミュージシャンを知ったと昨日書いたけれども、そのほとんどは、あの熱狂から外れた状態で聞き直してみたら、さほどハマらない人がほとんどだった。
 その幾人かを挙げるとすると、kroiとか。ファンキーなリズムが気に入った、と思っていたが、いろんなアルバムを並べて聞いてみると、少し醒めてしまった、悪くはないんだが。
 toconomaは、インストバンドとしてけっこうサウンドが気に入っ

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【日記】今まで起こったこと

 七月の頭から現在まで、日記を書かないでいた。無理もない。今課されている仕事や趣味の量からしたら。しかし、また始めることにした。
 コロナに罹って昨日まで自宅待機をしていた。外出が出来ないということで、買い物をするにもインターネットで注文して、家の前に置いてもらって人が去った後に取りに行く、ということを毎日していた。そうするまでは、こんな風な日常が、一瞬であるにしろ自分に降りかかってくるとは思わな

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【日記】キリンジの「祈れ呪うな」

 キリンジをまだ聞き続けている。
 一番最初に出たものからリリースされた順番に、アルバムの曲を、サブスクリプションで聞いていっている。十番目のアルバムであり、堀込兄弟共同作成としての「キリンジ」である最後のアルバムまで、聞きとおした。
 その手前の、「SUPER VIEW」というアルバムに入っている、「祈れ呪うな」という曲に、一昨日、休日で新宿駅前を歩いていた時だったと思う、差し掛かって、冒頭の四

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【日記】いとうせいこう is the poetを聞いた

 略称は「ITP」、is the poetの部分を略したのだろう、実にしゃれている。
 いとうせいこうが、ダブのバンド? というのか、わからないけど、と組んで作った名義で、直訳すれば「いとうせいこうが詩である」になる、のか? 英語の語感というものに詳しくないから、どういうものか別の意味合いがあるのかもしれない。わかる人は教えてほしい。
 ファーストアルバムが、その略称である「ITP1」となっている

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【日記】音楽履歴

 Amazon Musicの履歴を遡る。

 今朝、寝起きとともに、Silent Poetsという人の、「6 Pieces”Sense at this moment”」というアルバムを流した。最近は、おすすめばっかり聞いている。昨日聞いたSUBLIMINAL CALMよりもまとまったダブという感じ。
 ダブという音楽、スタイルについて考える。いとうせいこうが、なぜ自分の詩を乗せる音楽に、ダブを選ん

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