パーシュー

服と野球(スポーツ全般)と本とまちあるきが好きな社会人2年目セレクトショップスタッフ。…

パーシュー

服と野球(スポーツ全般)と本とまちあるきが好きな社会人2年目セレクトショップスタッフ。 将来は、文化的キュレーターになりたい。

最近の記事

ちょっぴり読書感想vol.16

AX 伊坂幸太郎グラスホッパー、マリアビートルと続いて、今回読んだ作品は、AXです。 一言で感想を述べるなら、幸せだと感じるのは自分だよと言いたくなる作品でした。 あらすじとしては、家族には内緒で殺し屋をしているが、家庭では妻に頭のあがらない兜が、息子ができてから殺し屋を辞めたいと思うが、そのためにはお金が必要なため、なくなく殺し屋を続けているという始まりです。 この作品は、涙なしには読めませんでした。私は。 殺し屋シリーズですが、前2作とは打って変わり、ほとんどが主人

    • ちょっぴり読書感想。vol.15

      マリアビートル 伊坂幸太郎今回は、伊坂幸太郎さんのマリアビートルを読みましたので感想を述べたいと思います。 前回は、グラスホッパーだったので、次はマリアビートルを読まないといけないでしょうということで手に取りました。 一言で感想を述べると、後味すっきり勧善懲悪。という感じです。 殺し屋シリーズにもかかわらず、このような感想になってしまうとは。笑 物語は、子どもを意識のない状態にされた元殺し屋の木村が、犯人の中学生王子に復讐するため東北新幹線に乗り込むところから始まります。

      • ちょっぴり映画感想。vol.5

        ナミビアの砂漠今回、鑑賞した作品は「ナミビアの砂漠」。 気になっていた映画。やっと観ました。 感想を述べよ。と言われると難しい映画ですね。笑 明確にメッセージ性が表される作品でないことはたしかです。 現代のリアルな女性像を描いていると言ったらありきたりですが、各々が様々に感じ、切り取ることができる作品だと思います。 あらすじとしては、人生に目標や希望がない、人としても誠実とはいえない21歳の女の子が、彼氏を乗り換えたりしながら過ごす日常を描いたストーリーです。 個人的に

        • ちょっぴり読書感想vol.14

          グラスホッパー 伊坂幸太郎今回は、伊坂幸太郎さんのグラスホッパーを読了したため、感想を述べたいと思います。 つい先日、勧められて「砂漠」で伊坂デビューを果たしたのですが、次に勧めていただいたのが、シリーズ化もしているグラスホッパーでした。 ページを捲るのが止められない、そんな疾走感ある展開が魅力的な小説でした。私このようなストーリー展開の早いものやサスペンス要素の物語をあまり好まないのですが、久々に読むのもまた良いと感じました。 あらすじとしては、妻を殺した人への復讐を果

        ちょっぴり読書感想vol.16

          ちょっぴり読書感想vol.13

          サイケ 姫野カオルコ今回読んだのは、姫野カオルコさんのサイケです。 この本を手に取ったのは、60年代後半〜70年代のファッションだけではなく、なぜ若者はこのようなファッションをしたのかから始まり、サイケな時代、ヒッピーな時代をもっと文化的に社会的知りたい欲が強かったからですかね笑 アメリカなど欧米だけではなく、日本はどうだったんだろう、そう思っているときに手に取った1冊。 こちらは、姫野さんが小学校低学年だった60年代後半を軸に描いている短編集です。 •オー、モーレツ •少

          ちょっぴり読書感想vol.13

          ちょっぴり読書感想vol.12

          砂漠 伊坂幸太郎今回は伊坂幸太郎さんの砂漠を読みました。 伊坂幸太郎は何故か1度も手に取ったことがありませんでしたが、職場の上司が青春小説が好きな私に薦めてくれたため、読んでみることにしました。 感想を一言で言うなら、まさに最高の青春小説。 この小説の締めくくりには反してしまうかもしれないし、野暮かもしれませんが、大学生戻りたくなるような小説でした。なんだか懐かしくなるし、こんな大学生活を送ってみたかったものです。 この小説の締めくくりに反するというのは、この小説の最後は、

          ちょっぴり読書感想vol.12

          ちょっぴり読書感想vol.11

          堕落論 坂口安吾皆さんこんにちは。大型の台風が接近しているということで、仕事は休みになり、家を出ることができず暇している今日です。 今回は、斜に構える私には、堕落論という言葉の響きが何故か良くて手に取った1冊。 坂口安吾の作品を読むと感じる圧倒的な陰キャ感と捻くれ感。でも、本質は?ということを問いかけてくれる。私がそう感じる坂口安吾の代表作のエッセイ、堕落論。 堕落論という題名だけだと、なんとしょうもないんだと感じてしまうかもしれません。 武士道を掲げるような日本の美徳な

          ちょっぴり読書感想vol.11

          ちょっぴり映画感想vol.4

          THE ENDLESS SUMMERサーフィンをしていなくても、ファッションが好きな人なら一度は耳にしたことがあるだろう。エンドレス・サマー。 今回は、サーフ映画の金字塔、エンドレス・サマーの感想を述べていきたいと思います。 今年の春先、私はこの映画のデジタルリマスター版が公開されることを知りました。同時に今年の夏は、オールドサーフファッションを着こなす夏にする決心をしました。笑 もちろん、デニムにhangtenのボーダーTシャツで映画を観に行き、目的を達成しました。笑 h

          ちょっぴり映画感想vol.4

          ちょっぴり読書感想vol.10

          ナショナリズムと政治意識 「右」「左」の思い込みを解く 中井遼こんにちは。 東京都知事選挙が終わりましたね。 私は今まで政治に興味なんてありませんでした。そこには、私1人の意見や思想なんて何にも反映されないし、政治家なんて私利私欲にまみれた人しかいないと思っていました。私自身、現代の若者っぽい個人主義的な部分が強かったのだと思います。 そんな私は、ファッションが好きなのですが、ファッションを文化的に捉えようとすると、自然と経済、政治、社会、技術などの側面が関係してくるんですよ

          ちょっぴり読書感想vol.10

          ちょっぴり読書感想vol.9

          仮面の告白 三島由紀夫今回は、三島由紀夫著、仮面の告白の感想を述べたいと思います。 最近気になっていたのです。三島由紀夫。戦前〜戦後に多感な時期を過ごし、60年代の政治的、経済的にも芳醇な激動の時代を生き、何を持って三島事件に至り、生涯を終えたのか。 私はまだ三島由紀夫のことを知りません。そんな三島由紀夫が現在の私と同い年、24歳のときに発表した自叙的作品の仮面の告白を読んでみました。 一言で感想を述べるなら、耽美たる自慰的作品、でしょうか。 この作品は、三島由紀夫が同性愛

          ちょっぴり読書感想vol.9

          ちょっぴり読書感想vol.8

          シティ・ポップ文化論音楽に疎い私。最近、ファッションを楽しむうえで文化への教養は欠かせないと思っています。そのため、様々な文化や社会学的なモノに触れたいと思っている今日。大学時代流行ってたよな、そう思いながら手に取った1冊です。 めちゃくちゃ面白かったです。この本。 「シティ・ポップ」という抽象的な表現を、様々な角度から定義付けしていってくれます。シティ・ポップという音楽ジャンルの1つなのだけれども、それを取り巻く文化的、社会的なものを引き合いに出しながら、それぞれの方々の

          ちょっぴり読書感想vol.8

          ちょっぴり読書感想vol.7

          映画館と観客の文化史 加藤幹郎今回は、映画館と観客の文化史という本を読了しましたので、綴っていきたいと思います。 この本は、題名に心を惹かれて手に取った本です。 というのも、ここ最近、映画館で映画を鑑賞することにハマっている私。しかも、ニッチで比較的小さめの映画館で。だから、この本を手に取ったのでしょう。読み終えた後、私がハマってる映画鑑賞に、何かしらの裏付けが取れたような気がしました。 この本の何が面白かったかというと、1番は視点ではないでしょうか。映画の歴史って、1番

          ちょっぴり読書感想vol.7

          ちょっぴり読書感想vol.6

          限りなく透明に近いブルー 村上龍 今回は、村上龍さんのデビュー作である、「限りなく透明に近いブルー」について書いていきたいと思います。 正直、題名だけをみると若者の青春小説と感じる気がしないでもありませんが、こちらは若者を描いてはいますが、所謂青春とは似ても似つかない陰を描いた小説だと言えます。 最初の衝撃は、現代を生きる私には刺激的過ぎる、ドラッグ、セックス、差別に溺れる若者の描かれ方です。生々しいのか、生々しくないのか、小説を読んでいるだけなのに目を塞ぎたくなる描写ば

          ちょっぴり読書感想vol.6

          ちょっぴり読書感想vol.5

          まちづくり幻想 木下斉今回は、木下斉さんのまちづくり幻想を読みました。 将来の夢を追いかけるにあたって、非常に参考になり、頭が柔らかくなるような本でした。 この本は、大学で地域創生やまちづくりを学んでいた私にとって、自然と魅力的に感じて、自然と手が伸びていました。 なんとなく、面白そうだからと決めて学んだまちづくり。いざ、就職活動となると、その時までなりたい職業や夢がなかった私は、様々な業種の企業説明会を片っ端から受けてみた大学3年生。そのまま明確にやりたいことが決まらない

          ちょっぴり読書感想vol.5

          ちょっぴり読書感想vol.4

          会社員、夢を追う はらだみずき※ネタバレを含む場合があります。 今回は、はらだみずきさんの「会社員、夢を追う」になります。 この本は、古本屋でタイトルを見て手に取った本です。この本は、社会人2年目になり、このままでいいのか、本当に自分がしたいことなのか、辞めてどうするのかと漠然と絶賛悩み中の私にとってはまさに持ってこいの本でした。だから、手に取ったのかなと思います。まさに悩んでいる私向けの等身大のエピソードです。 この小説の大まかなストーリーは、出版社に受からず、紙の商社

          ちょっぴり読書感想vol.4

          ちょっぴり読書感想vol.3

          少年たちの終わらない夜 鷺沢萠※ネタバレを含む場合があります。 この本は、4篇からなる短編小説となっています。 それぞれ80年代の18、19歳くらいの若者の機微を描いたものになっているようです。 私は、この本を読むまで著者の方を知らなかったのですが、言葉のチョイスも感性も好きだなと思えました。 この小説を読んでいると、18、19歳の頃に戻りたいとも思うし、当時は何気ない日常だったり、煩わしい事象が、今だととても価値ある儚いものだったなと再認識させてくれると感じました。 舞

          ちょっぴり読書感想vol.3