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ちょっぴり映画感想。vol.5

ナミビアの砂漠

今回、鑑賞した作品は「ナミビアの砂漠」。
気になっていた映画。やっと観ました。

感想を述べよ。と言われると難しい映画ですね。笑
明確にメッセージ性が表される作品でないことはたしかです。
現代のリアルな女性像を描いていると言ったらありきたりですが、各々が様々に感じ、切り取ることができる作品だと思います。

あらすじとしては、人生に目標や希望がない、人としても誠実とはいえない21歳の女の子が、彼氏を乗り換えたりしながら過ごす日常を描いたストーリーです。

個人的には、河合優実さんに魅了されてしまう映画でした。誠実性のかけらもない主人公ですが、めちゃくちゃ魅力的なのです。
日常を描いた、展開の少ない進行ですが、日常を垣間見ているような周りの生活音が加わりながらの展開で、驚くことに見飽きません。

何にも満たされない主人公は、途中から少し奇怪な行動が目立つようになっていきます。
終わりかたは曖昧に終わります。多くの風刺や匿名的なメッセージ性を見せるシーンがあるため、受けて側はどう感受するかというような感じです。

ナミビアの砂漠という題名にもありますが、主人公が度々スマホで砂漠にいる動物の映像を観ているシーンがあり、いかにもライブ映像、定点カメラの映像みたいなものを見ています。
この映画も、現代を生きる若者の女性の日常を観察するような視点を受け手側に感じさせているのかもしれません。
映画では、主人公とけんかしているシーンから切り替わり、そのシーンを主人公がランニングマシンで走りながら見るというシーンがありました。リアルでありながらどこか傍観している感じ。
私たち傍観者の等身大のリアルでもあるのかなとか思ったり、思わなかったり。

現代を生きる私たちは、感じている問題は主人公と丸被りではないにせよ、何か悩みややりきれなさを感じながら生きている、そこに無意識に共感できる映画ではないでしょうか。

また次回。

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