※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 みんなは死刑って知ってますよね。 日本の死刑のやり方は今でも首つりだ。 階段があって、その上に台があり、首を吊るためのロープがある。 台の部分はパカッと開くようになっていて、死刑囚の体が台の下に落ちるようになっている。 これで死刑完了。 その台に上るための階段は13段ある。 だからアパートやマンションの階段、特に1階から2階に上がる階段は14段にしてある。 13段だと不吉だからだ。 しかし昔に建てられた
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 お医者さんは手術をする。 しかし、最初はお医者さんも練習をする。 なにで練習するのかと言うと、本物の死体を使う。 死体は生前お医者さんや、病院の関係の人だ。 死ぬと医学部のある大学に運ばれる。 そして手術の練習台になる。 とはいえ、死んですぐに練習台になるわけじゃない。 なぜなら生徒の授業に合わせて行われるから。 それまでの間、大きな水槽にホルマリンという液を入れて、そこに死体を入れる。 ホルマリンに
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 「人を呪わば穴ふたつ」という言葉がある。 人を呪った場合、最後は自分も呪われてしまうので、墓穴はふたついると言う意味。 今回はそんな呪いの儀式のお話。 自宅で小学生の学習塾を開いているおばさんがいた。 8人ほどの教室で、夕方いつものようにみんなの勉強を見ている。 その中で勉強があまり得意じゃない3年生の女の子がいた。 こっそり教室を抜け出すことがあったが、今日も案の定いなくなっている。 いつもなら自宅のリ
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 あるところにお笑い芸人さんがいた。でもまだ売れていない新人だった。 芸能事務所から「なにか面白いことできないの?」と聞かれたので、 「怖い話ができます。」と言うと、 「そんなの今、いっぱいいるからね。」と言われた。 そこで事務所は考えた。 「事故物件に住んでる芸人、とかどうよ?」 事故物件とは過去に人が死んだり殺されたりして、幽霊が出たりする賃貸物件のことだ。 芸人さんはあまり気乗りしなかったが、後日事務
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 世の中には霊道というものがある。 霊道とはこの世とあの世をつなぐ入り口で、幽霊の通り道だ。 あの世との入り口は、森の中だったり、川の中だったり、そしてみんなの町の中にもある。 もちろん建物の中に、その霊道があったりもする。 都内に「怪談カフェ」というものがある。 お茶やコーヒーを飲みながら、怖い話を聞くお店。 そこはワザワザ霊道のある建物を探し出して、お店を作った。 だから怖い話をしていると、たびたび幽霊
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 これは不動産屋さんのお話。 不動産屋さんとは、お家を売っているお店。 ある不動産屋をやっている人の所にプルル、プルルと電話がかかってきた。 電話に出ると、それは友達からだった。 「俺、家買ったよ。」と言う。 「え? なんで俺から買わないんだ。」と言うと、友達は 「お前のところ高いじゃん。」 家と言うのはだいたい3000万~5000万円というのが相場。 不動産屋さんのところもそれくらいで家を売っていた。
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 とある場所にたこ焼き屋さんがある。 そこは、人の肉でたこ焼きを作っているんじゃないかと噂があった。 それにはいくつか理由がある。 ひとつは小高い丘の上の住宅地で、ほとんど人が通らない場所にお店があること。 夕方からの営業で、お客なんて全く来ないのに、この数十年営業していること。 そして、近くの交番の掲示板にたびたび行方不明者のポスターが張り出されていることだ。 しかし、ある強面でイケイケの男が「俺は全然いけ
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 みんなは、世界的に見て日本人は礼儀正しいと思いませんか? それはどうしてかを、お話します。 他の国では、戦争や食べ物がないために子どもが亡くなっている。 日本には戦争や食べ物がないなんて状況はないが、実際に子どもがいなくなる。 みんなが中学生から高校生になるタイミングです。 子どもの中には言葉が乱暴だったり、実際に暴力をふるって相手にケガをさせる、大人も手がつけられない子供がいる。 そんな子供でも、親が「私
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 車というのは使わなくなったら、次にほしい人に売ります。 でも、もう売れなくなるくらいボロボロになったらどうすると思いますか? じつは車の解体屋さんで、バラバラになります。 バッテリー、タイヤを外し、次にシート、内装を外す。 最後に、大きなプレス機で車を丸ごと上からグシャグシャグシャと押しつぶす。 すると高さが30㎝くらいの、金属のかたまりになる。 こうやって、車は金属としてリサイクルに回されます。 しかし
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 これはある中学校の話。 そこには新聞部があった。 新聞部と言うのはクラブのひとつで、学級新聞のようなものを作り、それを廊下などに貼り出す。 そして、全校生徒に見てもらおうというクラブだ。 1学期も終わり、夏休みに夏合宿を学校でしようということになった。 7月の後半にみんなで学校に集まる。 夏休みと言っても登校日が3日ほどあるので、その時に読んでもらう新聞を作ることになった。 その中の記事の一つに怖い話を書
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 あるところに小学生のコウタ君がいた。 コウタ君は母親と二人暮らし。 お父さんはお医者さんだったが、コウタ君が産まれてすぐに交通事故で亡くなってしまった。 コウタ君が幼いころはお父さんの遺産もあって裕福な暮らしをしていたが、その遺産も底をついた。 なぜなら、お母さんは毎日お酒を飲んで酔っ払っている。 そんな家庭環境だったせいか、お医者さんだったお父さんと違って、僕は全く勉強ができない子供に育っていた。 だから
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 町の地面の下には水道のパイプが張り巡らされてる。 飲み水が走っているのが上水道。 台所、洗濯機、お風呂、そしてトイレの水は下水道というパイプを流れてる。 家から出たパイプは最初は小さいですが、たくさんの家のパイプが集まると太くなる。 さらに町から出るとさらに太くなり、最後の下水処理場の近くになると高さ7mの太いパイプになる。 これくらい太くなるとマンホールから降りていって、人が通れるくらいになる。 下水を管
※ 初めてのお読みの方は【はじめに】をお読みください。 東京に男性3人がいて、登山に行くことになった。 頂上まで行って、下りてくる最中に霧に包まれる。 男たちは、道に迷ってしまった。 そうしているうちに陽も沈み、辺りは暗くなる。 よく見ると下の方に明かりが見えた。 男たちはこれは家の明かりだと分かり、そのまま明かりの方へと下って行った。 そこには村があり、何件もの家が建っている。 しかし、明かりが点いているのはその一軒だけだった。 そして、男たちは玄関の扉を
個人的な怖い話の備忘録になります。 小学生に向けたものです。 引用も多数あります。子どもが分かりやすいように、怖がるようにアレンジもしております。 文体も基本的に口語になります。 よろしくお願いします。 語り部