しろいぴた

1988年生まれ。宝塚歌劇とお餅が好きです。書きたい時に書きます。

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最近の記事

2024年4月の函館旅行

ある日、「東京からだったら、新幹線で乗り換えなしで北海道まで行ける」ということに気付いた。関西に住んでいた頃は、北海道は基本的に飛行機で行くもの、というイメージを持っていたから、陸路で北海道へ行けるのはとても興味深く感じた。2024年現在、北海道新幹線の終点は新函館北斗駅なので、じゃあ函館に行ってみよう、という流れで函館への1泊2日の旅行を決めた。 ちなみに私は海鮮が苦手なので、観光ガイドなどを見れば見るほど、函館にはお呼びでないなと感じた。そのため、今回の旅行の主目的は、新

    • 大都会で生息する

      東京で暮らし始めて2年が経った。 2019年頃までは、「周りの人がみんな標準語を話すなんて居心地が悪そうだ。住むなら関西がいい。」という考えだったことを明確に記憶しているのだが、結局その2年後には東京に移住し、そしてそんな思想を持っていた割には東京で楽しく暮らしているのだから、自分の主義主張なんて本当に変わりゆくものだなと思う。 東京は街がたくさんあるのがすごい。 例えば私がヅカオタとして非常にお世話になっている有楽町・日比谷・銀座なんて、地理的に見れば「そんな細かく地名

      • 窓辺にはポトスライムを

        4月下旬に引っ越しをした。 物件を探すに当たっての条件はまぁ色々あったのだが、私には新居でどうしてもやりたいことが2つあった。それが「イスと丸テーブルでご飯を食べる生活を送る」、そして「キッチンワゴンを窓辺に置き、そこでポトスライムを育てる」だった。ポトスライムとは、黄緑色の葉っぱのことである。ポトスという葉っぱには様々な種類があるが、その中でも私は、明るい黄緑色のポトスライムが一番好きで、自分で育てたいなと思っていた。 イスと丸テーブルとキッチンワゴンが置けるスペースがあ

        • モデルナワクチン接種 副反応の体験談

          モデルナワクチン2回目接種時にきっちり副反応が出たので、その時の様子を書き残しておきます。32歳女性のごくごく個人的な体験談ですが、これから接種する方の参考に…というよりは、2回目の副反応がちょっと長引いて徐々に不安になってきて色々検索とかを始めてしまった方の、せめてもの心の支えになれば幸いです。 *ちなみに1回目は、ひたすら腕が痛く重かったです。接種翌日の体温は37.2℃ほどでしたが、辛さは全く無く、あれが副反応だったのか、とても暑い日だったからそんな感じだったのかは未だに

          表参道の魔法

          東京へ引っ越すと決まった時、割と大きな懸念事項の一つが「美容院をどうするか」だった。 京都では、20歳の頃から10年以上同じ美容師さんにお世話になっていた。いつも納得のいく髪型に仕上げてくださり、安心してお任せできるので、その方がお店を移られても、また新しいお店へ付いて行く、という粘着質な客として長年やらせてもらっていた。それ故、私は大人になってから「美容院を探す」という作業をしたことがなかった。 そんな状態で、しかも相手は東京で、ホットペッパービューティーなど自分の手に負

          表参道の魔法

          始まった東京ライフ

          東京に住み始めて1ヶ月が経った。 「東京だぞ!日本の首都だぞ!」と勇んでやって来たものの、拍子抜けするくらいのどかな街に住んでいる。 桜が咲いていた時期は、散歩中にウグイスの鳴き声がよく聞こえた。なんか「ピーヒョロロロ」と鳴く鳥も飛んでいた。横断歩道の無い道を渡ろうと佇んでいると、大体車が止まって道を譲ってくれるのでありがたい。週末は自転車を漕いで近所のスーパーやドラッグストアを巡っている。もっと東京然とした街に遊びに出かけた方が良いのかもしれないけれど、こういうのは、まず

          始まった東京ライフ

          海外旅行ができなくて悲しい

          私は海外旅行を趣味の一つとしている。 とは言っても、頻繁に国外に飛び立っているわけではなく、実際の旅行頻度としてはせいぜい数年に1回くらいのものである。日々慎ましやかに生活し、少しまとまったお金ができたところでエイヤッ!と飛行機に乗る、そんな感じの旅人だ。 「数年に1回しか実行しないことを趣味と呼べるのか」という疑問を持たれそうな気もするが、いやいや、「海外旅行が趣味」というのは、その国を訪れている数日間だけのことを指すわけではないのである。 「あの国に行ってみたいなぁ。

          海外旅行ができなくて悲しい

          ペンライトを部屋に置く意義

          私は物を収集しないタイプのオタクである。 ここ数年は宝塚オタクとして雪組トップスターの望海風斗さんを応援しているが、一方で個人的な気質として、「部屋はできるだけスッキリ綺麗に保ちたい。無暗に物を増やしたくない。」という信念も持ち合わせている。 トップスターともなると、ブロマイドをはじめ雑誌にCDにクリアファイルにキーホルダーにバッグにと、山のようにご贔屓関連グッズが発売されているのだが、私がそれらを進んで購入することは滅多にない。「グッズが欲しい」という気持ちと、「部屋に物

          ペンライトを部屋に置く意義

          とりあえず一枚

          仕事帰りの地下鉄。 私の前には、部活帰りの女子高生4人が並んで座っており、皆で楽しそうにお喋りをしている。 突然、その中の1人がスマホを掲げ、自撮りを開始した。他の3人も即座にそのスマホに向かってポーズや表情をキメる。 数枚撮ったら、彼女達はまた何事も無かったかのようにお喋りに戻った。 眩しい。 真っすぐすぎて、眩しい。 こんなにも、「今日を生きる私たち」が主役になる写真があるだろうか。 4人ともが身に着けているジャージや鞄には沿線の学校名が書いてあったので、彼女達は恐

          とりあえず一枚

          人生を棺に仕舞う人

          祖母が亡くなり、通夜や葬儀で慌ただしい数日間だった。 近しい身内に不幸があると、その親族は途端に葬儀会場の確保や必要書類・物品の手配、親類縁者への連絡といった雑務に追われ、心静かに悲しみに暮れている暇は、あまりない。 通夜・葬儀というものは、どうしても通過儀礼的な性格が強いので、基本的な段取りやタイムスケジュールはおおよそ決められている。その時に参列者の気持ちの整理が付いていようが付いていまいが、時間になれば、その人々の心の上をまさに"通過"していくかのように各種儀式が淡々

          人生を棺に仕舞う人

          もしも生まれ変わったら

          今の自分の人生に大きな不満があるわけではないが、しかし仮に生まれ変われるとしたら是非とも歩んでみたい人生というものがいくつかある。 1.タカラジェンヌになるコース 敬虔な宝塚オタクとして、とりあえずこれは外せない。高校1年生の終わりに宝塚音楽学校に合格・入学し、成績3位で卒業して娘役として花組に配属。多少芽が出るのが遅く苦労もするが、最終的には歌唱力が卓越したトップ娘役として活躍をしたい。 このコースに関しては、数年前に同じく宝塚オタクの友人達と物凄いディティールにまでこだ

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          長年の悩みにメスを入れた日

          私には、顔の右側、もみ上げの横ぐらいの位置に直径5mmほどのホクロがある。ちゃんと黒くて、少し膨らんでいる。おそらく子どもの頃からずっとあって、強烈なコンプレックス!というほどではないものの、「なんとなく嫌だな~」と思い続けながら生きてきた。 今の髪型は、顔の輪郭を覆い隠すボブだから問題ないけれど、耳を出すヘアスタイルの時は自ずとホクロも見えるし目立つし、無意識のうちに手で触ってしまうことも多い。 たぶん他人の目から見れば、位置といい大きさといい、「全然大したことなくない?」

          長年の悩みにメスを入れた日

          オムそば600円。よろしく。

          こんなご時世なので、家の近所を自転車で軽く一周するだけでも、様々な飲食店がテイクアウトを始めていることが分かる。 一人ではなかなか行く機会のないお店のご飯が家で食べられるなら、これは喜ばしいことではないか。と思い、私も自分の足やSNSで各店の情報をチェックするなどしていた。(もちろん、どのお店も好きでテイクアウトを始められた訳ではないことは理解している。) Instagramに調理工程が逐一アップされていたり、綺麗な盛り付けのお弁当の写真が載っていたり、店先の黒板に可愛いイラ

          オムそば600円。よろしく。

          あなたの、私の、苦手なもの

          ネット記事のコロナコロナコロナコロナ…という文字列の間に、「新種のヘビが発見され、"スリザリン"と名付けられた」というニュースがあった。 見出しの横にヘビの写真が載っていたので、記事の中身は読んでいない。 私はヘビが苦手である。 爬虫類、両生類は全般的に苦手なのだが、ヘビについては群を抜いている。 小学1年生の遠足で動物園に行った時は、お友達に手を引いてもらうことによって、端から端まで目をつぶったまま爬虫類館を通り抜けたし、高校の生物の授業では、爬虫類の話の時もお花のページ

          あなたの、私の、苦手なもの

          牛スジで救える休日がある

          外出自粛、おうち時間の充実が声高に叫ばれて久しい昨今。 世の中が清潔で人の往来が激しかった頃から、持ち前の交友関係の狭さとインドア精神が原因でほぼ毎週末ヒマを持て余していた私は、今週末もやっぱりヒマだった。こういう時は、迷うことなく牛スジを煮込むとよい。 牛スジを鍋に放り込み、浸るくらいの水を入れて火にかける。 ここで台所のプラスチックごみが溜まってきたので、(火には目を配りつつ)ベランダへ置きに行く。いつもゲームをしながら奇声を発している隣人が、今日は静かだ。不要不急の

          牛スジで救える休日がある

          落ち込みながら走る

          自分が落ち込んでいるのか、世界が落ち込んでいるのかよく分からなくなってくる今日この頃。 ウイルスにまつわる連日のニュース、人の出入りがぱったりと無くなってしまった静かな部屋でPCを見つめ続けるだけの仕事、生き甲斐である観劇の公演中止、そこにきて交友関係でちょっと残念に思うことなども重なったりして、私は分かりやすく気が滅入っていた。 鬱々としたまま職場から帰宅し、淡々と夕飯を済ませ、気分転換にと部屋にあるピアノなどを奏でてみたが、全然気は晴れなかった。 その時、「そうだ、走ろ

          落ち込みながら走る