システマ ダニール広島セミナー 歩く、全身で動く
10/9のダニールセミナー広島に参加しました。大阪セミナー同様、体を動かすフィジカル系のワークが多かったです。大阪の時にやった「歩く」「体で感じる」「全身で動く」を、さらに深掘りするような内容だったと感じました。今回も、主催をはじめ関わってくださった皆さんに感謝です。
「歩く」の奥深さ
今回もゆっくり時計回りに会場を歩くワークから始めました。まずは1歩で吸って1歩で吐き、徐々にそのカウントを増やしていきます。
普段何気なくしている歩くという動作一つとっても、人によって動きが違うし、状況によって自分の姿勢や心の在り様も変わってきて、奥が深いなと思います。
ダニールは、足をしっかり使うように言っていました。
体・胴体の下に重心(バランス)の中心があるようにして、体を安定させる。その状態で自然な動きをすればよいと。
その場で立ち止まって、膝を上げるようにして足踏みしたり、同じことを床に寝転がってやったり、慣れてきたらそれに両腕の動きもプラスしたりと、段々と全身をつなげる運動にシフトしていきます。こうした動きは腰が緩むので、腰にテンションがある人にも有効だそうです。
きつくなってくると呼吸が止まってくるので、呼吸は止めないように。こうした全身運動をした後にまた歩いてみると、ちょっと感覚が変わったのが分かりました。頭が体の上にあり、胸が開いて、腕や胴体の重さがストンと下に落ちるような感じです。
一人でできるワークをたくさん教えてもらったので、家でもやってみようと思います。
フィーリングと思考 過去の成功体験を捨てること
大阪でもやりましたが、ペアあるいは複数人のワークで、一人が床に寝て、残りの人が床の人を押さえつけ、寝ている側が体で動いてその状況を解消するというのをやりました。
私はその手のワークで床で寝る側になる時は、
・押さえつけられている接触面を感じる
・呼吸で自分の状態・内側を整える
・その状態で接触面を通して相手のテンションを感じる
・もう少し空間を広めに感じる
など段階を踏んでゆっくりやっていたのですが、大西さんに「フィーリングを味わい過ぎているね」と突っ込まれてハッとしました(笑)。
「フィーリングというのは体で感じるもので、そこまで時間をかけて味わい過ぎていたら思考になっている」
「外に出て暑い・寒いとか、あっ何かヤバイ、というのは瞬間的に感じるもので、頭で考えるものではない」
と言われ、確かになぁと。
自分ではフィーリングでやっていると思っていたけど、過去の成功体験をもとにした手順を踏むことで、過去の良かった記憶と経験を再現していただけだなと思いました。一見、ワークの結果としてはうまくいっている感じになるし、ラクなので、余計にそれに気づけなかったです。
なので、セミナー開始からやっていた、「体で感じる」「接触された部分をまず感じて、内側を動かす」という風にワークの意識を変えました。慣れないやり方に変わるので、ワークとしてはうまくいかなかったり、難しくなったりしますが、ダニールが教えようとしていることをそのまま受け取りたかったので、「過去の良かった自分」(自分で思っているだけですが笑)は捨てようと思えました。
体で感じるのアプローチでやるワークの感覚を少し掴めたのと、大事なことに気づけて良かったです。どれだけ抑え込まれても、どこか自由に動ける箇所があれば、そこから全身につなげて動けばいいんだなと思うと、気持ちも少しラクになります。内側・中の筋肉だけを動かすっていうのはまだ難しいのでいつかわかる時が来るとよいなと思います。
心地よい疲労感、再び。ダニールのセミナーの後はお腹がすくのでご飯をおいしく食べられます。そんなことを考えました。