マガジンのカバー画像

2巻「黒影紳士 ZERO」

19
黒影紳士の大括りの第二巻本編始動で御座います。 のんびり気紛れ更新で宜しくお願いいたします。
運営しているクリエイター

#デジタルイラスト

舞い上がれ‼️2025/02/05水曜日から四日間リアルタイム日記📔📓&…「黒影紳士ZERO 03:00」ー八重幕➖総集編SP

舞い上がれ‼️2025/02/05水曜日から四日間リアルタイム日記📔📓&…「黒影紳士ZERO 03:00」ー八重幕➖総集編SP

2025/02/05水曜日は紳士の立ち振る舞いって?に答えるよ〜着地🪶

ところで、紳士好きと申しておりますが、紳士ってそもそも何ぞや?
な、人に…紳士的な振る舞いとは何か、お話ししましょう。

勿論、レディーファースト。子供もです。
言葉遣いは素直ですが、丁寧かどうかは人によります。
紳士も喧嘩はしますからね。
手袋を相手や床に投げ付け、怒りを出します。
決闘の合図みたいなものですね。

上流

もっとみる
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー 第五章 狂い咲け!

「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー 第五章 狂い咲け!

🔶先読み連鎖発動!!🔶↓↓この章では同著者別書のマガジン「黒影紳士の世界」の、「Winter伯爵の忘れ物」より、Winter伯爵と漣が登場します。
黒影紳士の世界観をもっと楽しみたい方は、この章の前後にお読みいただくとより一層お楽しみ頂ける仕様となっております。
読む前、または読み終わった場所にリンク🔗を貼り、戻って来れる様にしてありますので、お好きに行き来してみてください🎩🌹

第五章

もっとみる
「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー第一章 寒桜咲ク

「黒影紳士 ZERO 03:00」ー八重幕ー第一章 寒桜咲ク

第一章 寒桜咲ク

 そぞろ寒さに肩をすくめ
 漆黒の紳士、現る。

 甲高い硬い靴音を鳴らし
 家族や仲間の為へと
 鮮血よりも深き紅の
 大輪の冬薔薇を慈しむ様に抱き締めて

 ちらりと寒椿の垣根に目を移した。

「……早く、帰ろう」

 浮つく華心、再び薔薇を見詰め正し……
 長い長い垣根の横をシルクハットを目深に下げ
 足早に通り過ぎ様とする。

 薄っすら白い煉瓦の歩道。
 其の冷ややか

もっとみる
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第五章 小瓶

黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第五章 小瓶

ラストスパートだ。さぁ、手を取って…駆け抜けるぞ‼️🎩🌹

第五章 小瓶

 サダノブは黒影が大事に預けた、解毒剤を一口口にした。

 ……ただ護る為に待つ……

 先輩……俺、そんな大人しくなれないですよ。
 怪我するなって言われても、此処で黙って待っていたら俺は俺の事を嫌いになりそうだ。
 折角大嫌いだった自分に、先輩が沢山良い所を見付けてくれたのに……。
 そうだよ。俺には似合わない。護

もっとみる
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第四章 復讐

黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第四章 復讐

第四章 復讐

 黒影は目覚めると、一目散にサダノブに連絡を入れた。
 夜の10時の事である。
 サダノブは寝ていたが、スマホの音に目覚め、着信が黒影からだと知り、通話ボタンをタップした。
「何ですか?作戦会議はまた明日の朝だって……」
「朝じゃ間に合わないんだ!」
 黒影は、サダノブが言い切る前に、急ぎである事を伝える。
「……如何言う事です?」
 サダノブは起き上がり、寝巻きから何時ものTシャ

もっとみる
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第三章 蠍(さそり)

黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第三章 蠍(さそり)

三章 蠍(さそり)

 「ダーツの矢は警察に渡したので全部ですか?」
 念の為、お茶を出しに来てくれた広瀬 美沙に黒影は聞いた。
「ええ、何時も並べている場所に七本3セット有りましたから、全部提出しました。他にも無いか、散々探して行かれたので、もう無いと思います」
 と、言う。
「毒は……何の毒だったか聞きましたか?」
 黒影が聞くと、
「蠍の猛毒です」
 と、答えるではないか。
「蠍って……あの

もっとみる
黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第二章 毒針の行方

黒影紳士 ZERO 02:00 〜閃光の樹氷〜第二章 毒針の行方

第二章 毒針の行方

「……で、科捜研は何と?」
 黒影は行き慣れた署長室に通され、珈琲を一口頂くと早速聞いた。
「体内に針状の傷があり、其処から致死量の毒物が検出された。だが……針の形状はダーツに違いないんだ。けれど、何度家宅捜査しても、他のダーツの針や縫い針、画鋲まで調べたが、毒が検出されない。……消えてしまったんだ、毒針が……。これ以上の家宅捜査は此方も難しくなって来ているのはもう気付いただ

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第九章 逃亡者

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第九章 逃亡者

今回の時幕ラストスパートです。
スキ🖤の推し活お願い致します🎩🌹

第九章 逃亡者

「どうした?サダノブ」
黒影は息を切らして出て来たサダノブに、一先ず落ち着いて貰うようにそう言った。

「先輩!勲さんっ!……獄中の高梨 光輝(たかなし こうき)が!……高梨 光輝がっ!!」

 サダノブは息も整えず其の名を伝える。
「おいっ、サダノブ!高梨 光輝が如何したんだ!!」
 寄子の周辺を過去にす

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第八章 被害者

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第八章 被害者

第八章 被害者

「今日も……助ける事も出来ない子供達の死を見なくてはいけないのか……?……分かってはいても……まるで地獄だ」
 黒影は夜が明けると、朝焼けに青くなり行く美しい空を見上げ呟く。
 体育座りをしてだらりと手は膝に伸ばして。
 サダノブはそんな声に、交代で眠っていたが、
「……辛いけど、被害者はもっと辛い……。だから、先輩は其れが分かるから、此処から逃げない。被害者に何かしてやれる事は

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第六章 赤薔薇

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第六章 赤薔薇

※毎度お馴染みの挿し絵含む、約一万文字となります。

お読みになった後のスキが忘れる方が続出した為、宜しければ先にスキ🖤推し活していただけると、著者のやる気が、ぐぅ〜ん!と上がります。
宜しくお願い致します🎩🌹^ ^

6章 赤薔薇

「主は未だ何も知らないのですか?……貴方自身が持つべくして持った時空修正の力……。我々は時の番人、Der Rosen kavalier(ローゼン カバリエ)で

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第五章 十二方位

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第五章 十二方位

第五章 十二方位

「幻影守護帯……発動!」
 黒影は直ぐに、事件と深い関係にある行平 信夫教授を守る事に徹する。
 己の影を帯状にし、シュルシュルと音を立てて、行平 信夫教授をぐるぐる巻きにした。
 此の影は強固な守りにもなれば、犯人からすれば逃れる事の出来ない拘束ともなる。
「甘いな……。其奴がいなければ、犯人は犯行不可能だったかも知れないではありませんか。僕ならば、手足を影で突き刺してから、

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第四章 事実と真実

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第四章 事実と真実

第四章 事実と真実

「サダノブ、出来たか?」
 黒影はサダノブに聞いた。
 目覚めたら勲がおらず黒影は狸寝入りをしようとしていたが、サダノブが何か「勲の扮する黒影」の様子が変だと、マスターキーを管理人兼神主の滝田に借りて勲の部屋を訪れたのだ。
「やはり、犬の嗅覚は素晴らしいな」
 と、黒影は茶化すだけである。

 そしてサダノブにこうも言ったのだ。
「勲さんが一足先に調査を既に開始している。勲さ

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第三章 独り善がりの月

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第三章 独り善がりの月

第三章 独り善がりの月

 サダノブを上手く巻いた勲は満足気に満月の光に向かい歩き出す。
 黒いロングコートが凛とした姿を揺らす。
 シルクハットから流れるリボンが浮き足立つ、其の心を映し出しているかの様だった。
 弾む様な靴音は黒影と同じ……フットワークの軽さのキープにある。

 久方ぶりのシルクハットに馴染んで行く此の感覚……。
 此の喜びを何と例えようか……。
 月へ向かう其の影は、長い長い

もっとみる
黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第二章 青空のリフレクション

黒影紳士 ZERO 01:00 〜双炎の陣〜第二章 青空のリフレクション

 第二章 青空のリフレクション

 その日、夏らしい通り雨がザッと降って消え去った。
 黒影は其れを確認するなり、
「ゲストルームを片付けて来るよ」
 そう行って、隣の隣にある社宅のタワマンへ独り、赴いた。
 綺麗に管理しているとは言え、久々に人が来て使うのだ。
 一応に必要な物は無いか等、管理人の滝田さんにも知らせなくてはと出掛けたのであろう。
 他の皆んなもそう思い、誰も止めはしなかった。

もっとみる