守るべきモノが欲しい。
今日の記事を記載する前に
みなさんにぜひお礼を言わせてください。
─── 2週間前
春に、コーチングWEB講座を共に受けた仲間と
コーチング練習をしたことをきっかけに、「避けてきた負の感情」と向き合おうと思えた私。
6月に経験した、名古屋での失恋。
失恋自体には立ち直れているものの
「名古屋での辛かった経験」からは立ち直れていないことに気づきました。
─── 人のことを信じるのが怖い
人生で初めて、わがままの私が
誰かのために向き合い続けられた。自信を持てた経験だからこそ、想像以上に、自分で自分を苦しめてしまうほど悲しい経験になっていた。
─── もっと辛い経験をしている人はいるのに、何でこんなことで落ち込んでいるんだ…
「辛い」の基準なんてないし、定義は人それぞれ。周りと比べても仕方がないことなのに、それすらも頭と心が追いつかず、さらに自分を責める…苦しめる…
自分への嫌いが止まらない。
自分を苦しめすぎて、感謝していた家族や友達、会社のみなさんにもイライラしてしまう日々。周囲は何も悪くないからこそ、イライラするたび自己嫌悪に陥り、どんどん自分を嫌いになる。
負の循環でした。
翌週。父の支店のハワイ社員旅行に、
社員の家族も参加させていただく…という幸せすぎる空間でも、思い出したくない経験が頭から離れない。
周りにバレないよう、止まらない涙を1日中流し続けた時間 を記載した前回の記事。ネガティブが止まらなかった。
今思い返しても本当に辛かった…
仕事も人間関係も、不自由なく恵まれているものの、何に対しても目標がなくなってしまった。明るい未来が見えなくなってしまった。
人生をもっと豊かにしたくて
あえて苦手なことを"仕事"にしているけど、「得意なことが増えて何になるんだろう…」という考えに陥ってしまう。そして、
「生きる意味ってなんだろう」
という考えが浮かんでしまった…。
落ちるところまで落ちようと、深夜のビーチに1人で行き、泣き叫んだ。
「このままでは、私、おかしくなってしまう…」
危機感を感じたことで
もう涙も出ないくらい落ち込もうと決心。
気づけば早朝になっており、見上げたきれいな空を見て
「自分の気持ちを、文字で表現したい」
と思えました。
荒んだ心。
緩やかな波の音が、少しずつ、絡んだ糸を真っ直ぐにしてくれる。
辺りを見渡すと、
聞き慣れないアメリカ英語の数々。日本では見られない、低い雲。沖縄とは異なるヤシの木。
ここは日常の場ではないことを
ハワイのビーチは、360度で感じさせてくれた。
ノイズを感じることなく、自分の「負の感情」と向き合える✨️
8/4(日)のコーチング練習を思い返す。
得た気づきを、文字に起こす。
名古屋の経験を、最初から思い返す。
名古屋で得たことを記載した、noteを見返す。
彼に送った最後のLINE。
冷静になれた時、"彼に届ける言葉はこれが最後になるだろう" と感じていた。何日もかけて考えた、自信を持って伝えられた言葉の数々。その下書きを、何度も見返した。
途中、感情的になりそうな場面があったとしても
ビーチの落ち着く雰囲気が、良い具合に私を流してくれて、冷静に思い返すことが出来た。ここまでした上で、noteに想いを描いてみる。
ビーチでは、下書きでタイムリミットが来てしまったけれど、それだけでもとても大きな自信となれた。
自分に向き合って、自分に正直になること。
とても簡単なようで、なかなかできない。
でもできた時は、こんなにも大きな自信となるのか!と、改めて気づくことが出来ました。
ホテルに戻ると、1人の女の子が私を迎えてくれた。
ハワイ行きの空港からこの日まで
ずっとそう言い続ける8歳の少女。仮名「むぎちゃん」
彼女は私に纏わりついた
黒くて、かたくて、絡んだ糸を、毎日根気強くほどいてくれた。
ストレートに気持ちを伝えてくれる彼女が、羨ましくも感じた。
白柴ちゃんを見せてもらうと・・・
「か、かわいい・・・」
名古屋で飼っていた、白豆柴の”こま”。
こまを思い出して、涙腺が緩んだ。でも…
─── あれ。全然嫌じゃない、、
日本にいた時までは
こまを思い出さないようにしていた。いつか犬を飼いたいけど、新しい犬にも申し訳ないから、柴犬は…白い犬は…辞めようって呪文のように唱えていた。
名古屋で毎日、犬と遊ぶ場所を調べていたからこそ、いまだに出てくる「東海×犬」に関する広告。インスタも、Yahooも、Twitterも・・・何もかもに出てくることがしんどくて、ハワイに来てからはスマホを見ることもできなかった。
でも・・・
白柴ちゃんを見た時、
むぎちゃんがほどいてくれた糸に、明るい光を照らしてくれたような気持ちになった。
むぎちゃんは一人っ子。
親御さんのご年齢がとても離れていることから、自分にはもう「兄妹ができない」ということを分かっていた。
だからこそ、犬を大事に育てるむぎちゃんが、とても誇らしかった。
さらに・・・
ずっと一緒にいた、計4組の家族。
─── 年の差夫婦であるむぎちゃんの両親
パッと見で年の差と分かるものの、ご両親はとっても仲が良い。むぎちゃんと3人でいる姿は、とても絵になるほど眩しかった。
─── お父さんと一番仲良しの後輩さん
連れてきていたのは弟さん。奥さまとはご離婚され、お子さまとも離れ離れに。お酒とたばこが辞められないのは、その理由からだろうか…。それでも、誰よりも周りへの気遣いをされている姿は、とても勉強になった。
─── 弟よりも年下の24歳夫婦
高校時代の同級生で、学生結婚。既にお子さまは2人。結婚式は挙げられていない。それでも"人生に後悔はないし、この先も後悔をしたくない"と言っていた。妻子の為に働くパパは、とってもかっこよかった!
─── 私たち4人家族
お父さんとお母さんは、とても仲が悪い。学生時代「離婚する!」という言葉は、もはやBGMのように聞いていた。弟が社会人になったら離婚すると言っていたが、その時私が初めて親にキレた。
その日以降、離婚という言葉は二度と聞かなくなった。今でも仲良くはないけど、会話もないけど、家族でご飯を食べることもないけど、一緒に生活はできている。
ハワイでは、周りから「自由でうらやましい」と言われた。私の友達ですらも、よくそう言ってくれる。
「家族って、いろんなカタチがあるんだな・・・」
ご飯を食べ終えると、
お父さんが、むぎちゃんをおんぶして歩いていた。
こんな会話は微笑ましかった。
幼い頃、私はすぐ泣いてたし、一方でよく笑ってた。
のりこがこんなことを言ってくれた。
これ以上サバサバな人間を見たことがないほど、ちょーさっぱりなのりこ。こんなこと言ってくれると思わなかった。すごく嬉しかった。
でも、そんな私はどこに行ったんだろう…
一瞬虚しくなったけど、
ずっと私の手を繋いでくれるむぎちゃん、目の前にいる4組の家族を見たら、もっと大きな感情が生まれてきた。
私にも、守るべきモノが欲しい
守るべきものが出来たら、生きる意味を見出せる気がした。
名古屋にいた時、
2歳の犬と、それ以上にわがままな30歳の犬。慣れない土地で2人と過ごすのは、楽しいことだけじゃなかった。
でもそれ以上に、とっても幸せだった。
こまと彼の為に、仕事を頑張る自分。
こまの散歩がしたくて、早く帰宅する自分。
彼の喜ぶ顔が見たくて、家事をちゃんとする自分。
仕事に支障をきたすことは一度もなく、むしろうまく両立ができていたことに、喜びを感じていた。
何でこまはこんな動きをするんだ?
何で、彼はこんなことを言うんだ?
行動や言葉をそのまま受け止めるのではなく、その裏側を考えて対応することで、周囲にも優しくなれる自分がいた。
車がないと、スーパーにも行けない田舎街。
ビル一つない、緑に囲まれた街。
だからこそ、自由であふれている。
自分で色を付けていくあの街が、本当に好きだった。
こまと、ふうとといると、自分をどんどん好きになれた。
あの時の自分に戻りたい・・・
私はもう、名古屋にいない。
こまも、ふうともいない。
でも、守るべきモノは自分で創ることができる!!
「田舎で、白豆柴と暮らそう」
ホテルに戻り、インスタで白豆柴を調べると・・・
全く嫌な気持ちにならない。
白豆柴との田舎暮らしを想像すると、自然とにやけてきた。嬉しい気持ちだけが残った。
帰国翌日、初めて1人でペットショップに行った。
白豆柴ちゃんを抱っこすると・・・嬉しくて涙が出そうだった。
初めて0から飼う犬。
真っ白な犬だからこそ、私がたくさんの色を白豆柴ちゃんに教えてあげられるんだ・・・!
そして、こまと同じ犬にすることで、最後まで優しかったこまへの恩返しにもなる。一石二鳥だ!
思春期も来てない。
いろんな感情も知らない。
だから、質問に対してストレートに返事をくれる。
そんな彼女が眩しかった。
むぎちゃんは、最後にもう1つ教えてくれた。
白い犬が好きだった私。
全く同じ理由だ。
濁ることなく、いろんな色を付けられる。