採用特別対談企画▷アトツギ達が語る鉄クズ現場職の採用
大阪故鉄の現場職…募集再開中!
大阪故鉄だけではなく鉄クズ業界は
絶対に世の中に必要なお仕事。
大阪故鉄が率先して、沢山の方に鉄クズ業界を
世間に浸透させる動きをしていこう!
という意思はあるものの…
例えば大阪故鉄の新人の現場職・中川さん。
「youtubeもXもブログもinstagramも
応募前に全部見ました!大阪故鉄が全てを
見せてくれたから、ここしか受けなかった。」
私はかなり賭けだと驚いたのですが…
「仕事は人生を変えること。
それで見えへんとこなんて、よう入れへん」
確かに…!このような生の声を聞いてこそ
沢山、ありのままに発信して求職者様には
鉄クズ業界を知って頂く必要があります。
特に、SNSやスマホ世代の今…
応募前に情報を頭に入れておきたい
時代に変わってきているからこそ…
大阪の鉄クズ業界は
横の繋がりが濃いことも特徴
だとすると、社長だけではなく同業他社様とも
鉄クズ業界を志す人を増やしていければと…
株式会社ミヤザキ・メタルサービスの
常務・宮崎宏一様と鉄クズ業界の対談回です!
ミヤザキ・メタルサービス様に
今回対談を依頼した理由が…
「 現場の方が機嫌よく働いてくれて辞めない」
という声をキャッチしたから。大阪故鉄としても
業界を発展させるために学ばせてくださいと!
今日はよろしくお願いします!
すごいですよね…現場職の方達が
機嫌よく働いてくれて辞めない!
宮崎さん「はい、今のところはですね!」
宮崎さんは鉄クズ業界7年目で入社1ヶ月で
鉄クズ社長と出会われたのだとか。
2人の共通点は元々この業界に入るつもりは
無かったものの、今は鉄クズ業界にいること。
そんなお2人…どのようなキャリアを歩み
鉄クズ業界に行きついたのでしょうか。
鉄クズ社長は、大阪故鉄を転職の
選択肢として入れた感じでしたよね。
ここを継ぐぞっていうよりかは…。
鉄クズ社長「跡継ぎとして
育てられたわけではないんです。
むしろ、それを全く見せてこなかった父親。
父親と叔父(父親の弟)は中学生から
手伝わされていて嫌だったみたいで。
選択肢も与えられなかったから、子供には
同じ思いをさせたくなかったみたいです。
ただ、実は継いでほしい気持ちもあったみたいで
転職を考えていた時に言われましたね。
『大阪故鉄も選択肢に入れてみては』と。」
宮崎さんも「君は跡継ぎなんだよ」と
育った環境ではなかったんですね…?
宮崎さん「 跡は継がないと言っていましたけど
結果的には継いでいます。元々継ぐ気は無いと
決めて、親にもそう宣言もしていました。
結果、新卒は金融関係に就職しました。
新卒に金融機関を選んだきっかけは
学生時代のインターンシップ先の地元の
建設系のコンサルティング会社の社長。
ほぼ、その方のアドバイスを基に
(就職先を)決めました。
規模は大きくない会社だから、会社に関わること
新規事業の立上げに関することは
ほぼ全部やらせてもらいました。社長の運転手
営業同行、バックオフィス、展示会…
インターン後も学生アルバイト社員として在籍。
企業の立ち上げプロジェクトで色々経験した上で
営業が向いているかもと社長に話して…
『営業が花形の業種は非製造業だ』と社長から
言われた時に、非製造業の営業を志しました。
その会社に就職するつもりでしたが
大学4回の夏に社長から急に言われたんです。
『うちは小さい会社だから、先ずは新卒でしか
入れないような規模の大きな会社に行きなさい。
特に君は性格的に日本の会社は
向いていないから、外資がいいよ』
そのままの足で大学の就職課へ行き
就職冊子を社長に渡して新卒で就職する
会社の候補を選んでもらいました。
就職後の金融関係の会社では長期に渡る
事業融資に関する稟議を通す立場でした。
例えば、稟議を通すのに60歳の社長に
10年後の会社の状況を聞き、誰が継ぐの?等
肉付けをしないといけないから、跡継ぎや
事業継承の話を社長とするんですよ。
ある日、とあるお客さんに言われて…
『君も家業のこと考えてやれ』と。
それがきっかけで、実家に後継者はいないのかを
聞きました。圧倒的に飛び抜けた存在がいないと
昨日までの同僚が急に社長になっても
会社は割れてしまいますからね。
親からの答えが『飛び抜けたのは、おらへん。
みんな同じぐらい頑張ってくれてる』
…その瞬間戻ることに決めました。ある程度
考えた後の問答でしたから、一瞬でした。」
一瞬で!すごい漢気です…
宮崎さんのファーストキャリアは
学生時代の恩師がきっかけとのこと。
鉄クズ社長の就職活動は…?。
鉄クズ社長「新卒の就職活動の時は
住宅設備関係で絞っていました。」
住宅設備関係に絞られた理由は…?
鉄クズ社長「何となく
色々見た中で興味を持ちました。
ドアの取っ手に特化したメーカーや
公共トイレの衛生管理の会社
電気やガス会社等、住宅や建物そのものではなく
付随する商社を扱う会社等を見ていましたね。」
きっと、住宅関係は「物や仕事の中身」が
イメージできるからですよね。人間の特性上
初めまして…と知らない場所に飛び込むのは
中々ハードルが高いですもんね。
宮崎さん「BtoCは強いですよね。
対して、この業界のBtoBは学生は知らないですし
社会の仕組みを知った転職の時にやっと
見てもらえるんです。大祐さん(鉄クズ社長)も
住宅業界に興味があったのは
きっと、イメージが見えていたからでしょ。 」
本当にニッチなこの業界。
宮崎さんの仰るように鉄クズ業界は
イメージが見えないことが課題です。
今日はこの見えづらいイメージを少しでも
払拭すべく、どのように鉄クズ業界が若手にも
馴染みやすいように工夫をしているのかや
アトツギ社長達の就活も読者の皆様の
キャリア選択の参考になりますと嬉しいです!
鉄クズ社長は、社長の息子というより
転職してきた社員みたいな雰囲気を
過去に取材した先輩社員から感じました。
鉄クズ社長「とはいえ、アトツギとは
見られていたとは思います。最初の配属は
諸福工場でした。当時、本社に役員は
沢山いましたが、諸福は役員はいない
10年目の勢いのある工場でしたね。
最初は解体現場の立ち合い業務を
その後に諸福の現場業務を行い
その後は営業に異動しました。」
経営側になる前は10年程現場
(現場職・営業)に携わられていましたよね。
鉄クズ社長「現場を知るのが大事というより
当時は人手不足だから、現場の流れでしたね。
当時は全員が現場からスタート。
営業で入ってもそうなんですよ。
前職もそうでしたよ。営業入社でも最初は倉庫。
現場を最初に経験してから営業に行くと
『現場ってよかったな。』って思うんですよ。
例えば、建材の並んでる上で昼寝したし
終業後に皆でジュースを買うのが楽しかった〜
逆に営業は数字の世界です。
PCをリアルタイムで見て…
時には翌月分の売上を今月に持ってこいと
上司に言われてせめぎ合ったりとか(苦笑)
現場は嫌いじゃなかった。
現場時代は営業いいな~と憧れてましたがね(笑)」
宮崎さんは後継ぎとして戻ってきて
ある程度現場も経験されたのでしょうか。
宮崎さん「最初から経営ではなく
事務仕事と現場もしましたよ。
…社内や顧客の現場を知りたかったんです。
それに、会社経営が向いているか
どうかなんて、実の所は分かりませんよね。
私は会社の存続のために入りましたし…。
経営が向いているか否かは実際にやってみて
適任がいたら、アトツギは自分で無くても
いいと思っていますからね。
現場を経験した理由は、私も前職時代に売上を
営業があげているのに、ポッと出の門外漢が
上司として振舞うことに違和感がありまして。
だから、まずは現場をやらなアカンと。
親は『アトツギが現場はやらんでええ。』
と反対していましたけど…。しかも!
親は何と、私が入社することを社員に
言っていなかったようで当日、挨拶したら
全員びっくりしていましたねぇ(苦笑)」
入社後はさらに
新規営業に注力されたんですよね
宮崎さん「近くの大きい収集運搬会社との商売が
成り立つかどうかによって、忙しい時は忙しく
暇な時はトコトン暇で…私が入社した時は
後者でしたから、アトツギとしては
会社の存続を考えると不安だなと思いましてね。
工場長に営業に行ってきていいよと
後押しをもらえて、入社半年後から
ちょっとずつ入れ始めて現場が半分になって…
いきなり営業が忙しくはなりませんから徐々に。
そこから、1年後には新規のお取引先が増加。
本格的に忙しくなったのは2年目の春でした。
こちらが工場で待って、鉄クズを
持って来てもらう仕事は儲からない
こちらから取りに行く仕事じゃないと…
と思い始めて、このままでは会社が
死んでしまうから…新しいモデルを
作っていくには人を入れないとダメだと
人事権を貰って採用活動の強化を始めました。」
入社された7年前、すでに採用活動は
大変ではなかったですか…?
宮崎さん「いや、それが7年前は
まだハローワークから来ていました。
3人採用しましたね。ところが…3年前から
同じ方法でやっても何一つ反応無く驚きました。
これは…状況が変わったなと。」
ミヤザキ・メタルサービス様の
採用活動は紹介も凄いですよね!
宮崎さん「親子、叔父甥、引き抜き
indeed…企業全体で10人増えています。」
改めて聞きます。
現場職の人達が機嫌よく
働いてくれる理由を知りたいです!
宮崎さん「おいおい大丈夫?ということがあると
察知してケアしています。社員が『辞めます』と
意思表示をしたら終わりなんです。危機を
察知したら『何かあるやろ』と話をします。」
不満を言わせるんですね…!
宮崎さん「本人に直接刺しに行って
モヤモヤさせない。そうなる前にメンバーの
誰かが『あの子が今言いたいことがあるかも』と
教えてくれるので、その子に正直に言います。
『君に不安・不満があることは分かってる』と。
例えば、会社としてはメンバーを思っての
業務改革でも社員本人に違う意図に捉えられて
しまうことが、起こることもあります。
一度は仕事ですから、疑問や不安を感じつつも
まずはやってみようと彼らも会社の
業務改革を受け入れてくれるんですよね。
ところが、数ヶ月後に不穏な空気を他の子が
教えてくれて…疑問や不安を感じている子に
話し合いをしようとしたら
『…この業務改革によって自分の今までしてきた
仕事やこれからする仕事が、会社にとっては
不要だと言うことだったんですか』と。」
すれ違いが起こってしまったんですね…!
宮崎さん「『 ちゃんと、分かってるから』と
とにかく話し合い。当然、それは違うとね。
次世代を担う大事なメンバーですから
そのメンバー達で100年後の弊社の存続を
考えた時に、ベテラン・中堅メンバーの意見を
聞いた上で、業務改革をした意図を伝えました。
そうしたら彼にも業務改革の意図が伝わり
明るい表情に変わって、今も
彼は辞めずに続けてくれています。
こういったコミュニケーションを取らずに
コミュニケーション不足で彼が独りモヤモヤして
もう辞めますって言ってたら…終わりですよね。
『辞めます』をいかに言わないかが大事です。
この言葉を言わせる前に文句とか不満とかを
まず、吐き出してもらいます。」
宮崎常務に「分かってるぞ!」
と言われたら隠せない感じがします。
「何もないです」なんて通らない気がしますし
その引き出しが…やっぱり営業さんですね!
人が仕事を辞める理由では文句と不満を言える
場が無いと、勝手に自分の中で(悪いように)
消化しちゃって…恋愛と一緒ですよね。
だからこそ、宮崎さんの人との向き合いを
怠らないコミュニケーションを
今日は実体験と共に教えて頂きました。
私は分かりました…。だから、御社広報の
ワイフさんとラブラブなんだと!笑
「…(笑) やっぱり、意見は私の所まで
届かないとね。(改善できないよね)
だいたいは、届かないですから。」
大阪故鉄ではその役割を総務の
龍田さんが担ってくれています。
「バックオフィス側やけど
ついつい現場に行っちゃう」
と取材の時も言っておられました!
鉄クズ社長「そこの役割を意識して
担ってくれる存在ですね。社員達と
コミュニケーションを取って情報を
共有してくれたり、改善に向けて動いてくれて
…いい意味で経営者目線がありますね。」
宮崎さんの社員への危機察知や
龍田さんのように様子を見まわる人が
いてこそ、定着が図れるんですよね…!
鉄クズ社長「採用段階で分かれば双方
良いんですけど…正直、採用してみないと
分らないことが多いです。面接段階で
向いている子、向いてない子…。
それでも、向いてないと自覚して
もっと頑張って活躍する子もいますし
当然、 早い段階で辞める子も勿論います。」
宮崎さん「現場は特に…
(採用してみないと分らないですよね)」
鉄クズ社長「とにかく暑いし、大変やでと
面接ではありのままに言います。
そこで働けるか、頑張れるかが大事なんです。
ですから、現場は絶対に見てもらいます。」
宮崎さん「弊社は、私はもう喋らないんです。
現場を見て、 その時にいる現場の人達に
会ってもらって、そこで話してきて貰うんです。
何故なら、鉄クズ現場の仕事なんて
想像できないじゃないですか。 見るのが1番早い。
そこで『無理です…』となるかならないかで。」
現場を見て「無理です…」と
なる方はいらっしゃいますか…?
鉄クズ社長「…2割います。」
2割離脱していることに驚きました…
やはり厳しい面接なんですかね…
鉄クズ社長「本社では面接して
その後に現場見学をしています。
諸福工場は、工場見学をしてから
その上で応募するかを決めてもらいますが…
意外と応募して頂けるんですよ。
しんどさを伝えきれてないのではないかと
案内をする現場社員達には言っておりますが(笑)」
鉄クズ社長ががしんどさを伝える中
中村さんや周りの人達があんなに暑くて
大変でも笑顔で声を掛け合いながら
現場作業しているのを見て、 私でも
「イケるわ!」と思ってしまいました!
鉄クズ社長「彼はね、特別です(笑)
お天道様が見てるから、サボったらだめだ!
現場なんてそんなもんだと言っていますね(笑)
現場なんてそんなもんで言えば
いい意味で新人の中川くんも同じですね。
『現場は教えてもらう待ちじゃダメ
自分で技術を取っていかんと』ってね。
彼は現場は自ら技術を取りに行く気迫を
分かっていたので、むしろ彼に対する入社前の
1番の心配は片道1時間半の通勤でした。」
命と隣り合わせの仕事で、作業中は新人さんに
8時間つきっきりで横にいることは難しいから
分らないことや初めての事象はしっかり自分から
周囲の先輩達に共有したり聞きに行かないと…
と中川さん、確かに仰っていました。
あ、鉄クズ社長…心配なく。
「不安やった通勤、乗り越えた!」
以前の取材で言っておられましたよ。
鉄クズ社長「え、ほんまに?しんどくない?(笑)」
宮崎さん「(笑) まぁ、入社前に鉄クズ現場を
見ることは大事です。弊社では現場見学には
私は立ち会わ無いからこそ、現場で第一線の
社員達と話してもらいますし社員達には
『飾らずに、思ってたのと違ったこととか
正直に言ってね』と伝えています。
その後、どうだったか質問はしますよ。
現場を見て興味がありそうだったら
それなりの話をしてくれますので
そこで反応を見ていますね。
最終的に合否の判断は私がします。」
そして、ここで宮崎さんが
採用でのこだわりを強く語られました。
宮崎さん「ちなみに、3人以上の同期の形成は
絶対に必要だと思います。全然、違いますから」
大阪故鉄も同じ考えで
同期形成を図る採用活動を行っています。
宮崎さん「今、若手にも当事者意識を
持って貰うために、入社10年未満9人で
若手プロジェクトを月に1回実施しています。
日頃、疑問に思っていることや、やりにくさを
感じていることをドバーっと全部出してもらい
それらを発生する頻度や深刻さを軸に
優先順位を付け、あれこれそれ…と出し合って
『これから手を付けてやろうか』
『 それの解決はどうしたらいいと思う?』
って話をしたりして…意識を持って貰っています。
聞くだけの会議は参加しても苦痛でしかないので
自分達の意見が会社を良い方に変えていくと
集まって話すことに、ちゃんと意義を感じて
貰えるようにすることを大切にしています。」
今の回答で御社の現場職の人達が
辞めない理由が分かりました!
これが全ての答えですね。プロジェクトを通して
若手が当事者意識を持って組織を共創することと
コミュニケーションに繋がっていること…ですね
プロジェクトやイベントをスタートさせる時は
会社としては確かに少し大変ですが
大阪故鉄も同じです。例えば社員の坂本さんや
よしおさんがイベントの時に、メンバー達と
動いてやっていくのが楽しかったとXでも
喜びをUPしていましたよね。それが普段の仕事に
関わるのかは別軸ですが、当事者意識によって
会社の一員なんだと結束が出来るのでしょうね。
もちろん、一番大事なことは普段の仕事
ただ、当たり前になってしまって、実際は
ユーザーに届いてるのかが見えにくいのも
否めない部分で、鉄クズ業界の課題です。
あなた達が携わる鉄クズ業界は、この仕事は
誇れるものであると言うことを世間にも
社員にも知って頂くべく、このように同業同士で
対談を設けたり、普段は営業と現場で
相容れない部分もきっとある中で
イベントやプロジェクトで同じ方向を見る
施策を共創することが大事なんだと思います。
宮崎さん、鉄クズ社長…
非常に素敵なお話、ありがとうございました!
現場職で大事なことは応募前・入社前に
イメージを持ってもらうこと
面接時点で現場を両社とも
見てもらいますから、暑い夏でも寒い冬でも
応募者様にも同じ空間を過ごして頂く時間が
あります。とにかく、それくらい現場は大変。
ですが、鉄クズ社長の「現場、良かったな…」が
現場職を物語っている気がした取材でした。
鉄クズ業界の発展と安定を
維持するためにも大阪故鉄も
ミヤザキ・メタルサービスも
現場職の仲間を探し続けます。
困った時には大阪故鉄には総務の龍田さん
広報の久保田さん、鉄クズ社長もおります。
ミヤザキ・メタルサービスには
「相談したら、だいたいはどうにかなります」
と、求人HPで宮崎さんの心強いお言葉が。
鉄クズ業界は鉄のように結束も固く
とにかく、アツい…すこしお節介と
感じられるかもしれませんが、安心安全に
現場を運営していくためにも、現場職の
人達が健やかに働けるように、これからも
現場職の社員達を支え続けます~!