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瑳月 友(さづき ゆう)
2022年8月8日 18:31
夢で明美を見たのは半月前。高校の同級生で親友だった明美は、高校時代の頃のまま、屈託なく笑っていた。 卒業後些細なことで喧嘩し、それ以降疎遠になっていたが、殺人的な激務に忙殺され心も擦り切れていた私には、懐かしさから穏やかな気持ちを取り戻してくれるものだった。 ようやく一段落した仕事だったが、それは束の間で、次の業務が打ち寄せる前の大波として既に見えていた。それを考えると憂鬱になる。 好きで
nana
2020年11月20日 16:34
上のタイトルは小学五年生の時の私の通知表に記されていた言葉だ。「素直で明るい」とか「係の仕事を頑張っている」とか当たり障りのない言葉が並んでいたこれまでの通知表の中で、その評価は今でも忘れられない言葉として心の奥に残っている。 そもそも子供らしい感性とはなんぞや。この評価をもらう前に、クラスである出来事があった。先生が今までとは違う方法で班作りをするという。それは数名の班長が順番にクラ