竜宮城からの招待状(パスポート) 6話 タイムスリップの仕組み
アーロドロップが泣き止んだ後、慶汰は彼女を自宅に上げた。五センチは歯があった下駄からスリッパに履き替えたので、慶汰の肩の高さに彼女のつむじがくるほどの身長差になる。下駄は慶汰の部屋に隠すことにした。
キッチンで紙パックのジュースを二人分注いで、ダイニングテーブルに座る。すると、アーロドロップがぽつりと呟いた。
「モルネア……」
「あの玉手箱、龍脈を蓄えて龍脈術を使えるって仕組みは、乙姫羽衣と同じなんだろ? だったら、今までアロップのネイルコアにいたように、今もモルネアは玉