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音楽のこと、政治や社会問題など、 思いついたことをまとめます。 公園でチェロを弾くのが趣味です。 https://youtube.com/playlist?list=PLSn6nm3sW1gU1X3LzPQN_NIvDbqoRoA31&si=jKH2jnQSSHCDEQc-

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音楽のこと、政治や社会問題など、 思いついたことをまとめます。 公園でチェロを弾くのが趣味です。 https://youtube.com/playlist?list=PLSn6nm3sW1gU1X3LzPQN_NIvDbqoRoA31&si=jKH2jnQSSHCDEQc-

マガジン

  • メンデルスゾーンのあれこれ

    クラシック音楽の歴史はメンデルスゾーンの前と後で区分けされます。

  • チェロのあれこれ

    バッハのおかげで死ぬまで飽きないでしょう。

  • バッハのあれこれ

    バッハは音楽の父です。

  • ベートーヴェンのあれこれ

    バッハには宇宙を感じるが、ベートーヴェンには誰よりも人間を感じる。

  • ビートルズあれこれ

    ビートルズには誰も勝てない

最近の記事

”ヴァイオリン無伴奏もチェロで弾いてみたい”病

チェロを始めたのは大人になってから。 病気で一度仕事をやめて少し時間が出来た時からだった。 小学生の時に2年間だけヴァイオリンを習っていた。 発表会ではバッハの「二つのヴァイオリンの協奏曲」をやったりした。 当時若手だったパールマンがその頃ちょうど日本に来て、ヴァイオリンの先生に連れられて演奏会を聴きに行った記憶がある。 そんなこともあってか、ヴァイオリンをやめた後もパールマン演奏のバッハのヴァイオリン無伴奏全曲のCDをずっとよく聴いていた。 なので、大人になってからチェロ

    • 雲、流れる、流れる

      • ある日の公園にて

        • 3年ぶりのチェロの「定期健診」。G線をラーセンに。

          3年ぶりにチェロの「定期健診」に行ってきた。    ……3年ぶりだと「定期」とは言いがたいが(苦笑 「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」 異常な円安と物価高、チェロの弦も弓の毛もどんどん高くなっているという話を聞くにつけ、「とりあえず音が出てればいいや」的な発想でずっと現実を見ないようにしてきたが、音がひっくりかえりまくりな状態になり、いよいよ覚悟を決めて工房に連絡をとった。 オケに入っているわけでもないので楽器を持ち歩

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        • メンデルスゾーンのあれこれ
          7本
        • バッハのあれこれ
          7本
        • チェロのあれこれ
          18本
        • ベートーヴェンのあれこれ
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        • ビートルズあれこれ
          2本
        • モーツァルトのあれこれ
          5本

        記事

          なぜ、ベートーヴェンはユダを登場させなかったのか?!

          ▼ ベートーヴェンの若いころの曲に《オリーブ山のキリスト》がある。 かなりマイナーな曲で、コンサートでもめったに取り上げらることがないようだし、自分も最近まで聴いたことがなかった。 しかし、ベートーヴェンの生前はかなりの大ヒットだったらしく、何回も繰り返し上演されていたらしい。 大崎滋生氏の『ベートーヴェン像 再構築』の中でこの曲について歌詞の和訳をつけてくわしく紹介されていたので少し丁寧に聴いてみた。 この曲が歌っている場面は、イエス・キリストがローマ兵に捕らえられる

          なぜ、ベートーヴェンはユダを登場させなかったのか?!

          91年前、1933年9月21日、宮沢賢治亡くなる。宮沢賢治はバッハを聴いたことがあったのか、という問題意識をもちながらいろいろ読み漁っているが、強く感じたのは、音楽にせよ、農業にせよ、政治にせよ、宗教にせよ、とにかく、がむしゃらにもがきまくった人だったんだな、ということ。

          91年前、1933年9月21日、宮沢賢治亡くなる。宮沢賢治はバッハを聴いたことがあったのか、という問題意識をもちながらいろいろ読み漁っているが、強く感じたのは、音楽にせよ、農業にせよ、政治にせよ、宗教にせよ、とにかく、がむしゃらにもがきまくった人だったんだな、ということ。

          チェロを始めたきっかけ 欽ちゃんとナヴァラとドヴォコン

          9月8日はドヴォルザークの誕生日。 1841年9月8日だから生きていれば183歳。 自分がチェロを始めた一つのきっかけがドヴォルザークのチェロ協奏曲だったのですが、それにまつわるつまらない昔話です。 ▼ もう20年くらい前の話。 体調が悪くて仕事休んで、家で寝込んでいたある日、 手持ち無沙汰になんとなく、録画していたビデオでも見ようと、 かなり前の『欽ちゃんの仮装大賞』の録画をなんとなく見ていた(一時期はまっていたもので)。 番組は途中から録画してあった。 その途中から見

          チェロを始めたきっかけ 欽ちゃんとナヴァラとドヴォコン

          《星めぐりのバッハ》

          8月27日は宮沢賢治の誕生日(1896年生)。 先日のこの記事で書いたのですが、 宮沢賢治は(どうやら)バッハを全く聴いたことがなかったらしい。 少なくともあの《チェロ無伴奏組曲》は全く聴いたことも弾いたこともなかっただろう。 「セロ弾きのゴーシュ」の生みの親なのに、バッハとの出会いがなかったとしたらそれはあまりにも切ないと思い、 まことに勝手だけど(笑)、 《星めぐりのバッハ》という曲をアレンジしてみた。 宮沢賢治自身の作曲した曲でおそらく一番メジャーな《星めぐりの歌

          《星めぐりのバッハ》

          チェロ無伴奏の”新曲”にならんかな?

          《マタイ受難曲》のバスのアリアの通奏低音をチェロ無伴奏曲っぽくアレンジして弾いてみた動画。 先日のこちらの記事で、カザルスが指揮したバッハ《マタイ受難曲》のなかで、いくつか自分でチェロで通奏低音を弾いているようだ、なかでも特に第66曲のバスのアリアの通奏低音として弾いているチェロは感動的、ということを書いた。 その最後で「カザルスの音のエネルギーに影響されて、今、この通奏低音をチェロ無伴奏っぽくアレンジできないかと試行錯誤中(笑)」と書いたのだが、まだ途中経過だがちょっと

          チェロ無伴奏の”新曲”にならんかな?

          8月15日に。《イマジン》のチェロ独奏版で

          79年前の今日、第二次世界大戦が終わった。 日本でも310万人、全世界で6,000万人以上の犠牲者。 この悲劇を二度と繰り返さないよう、今の社会の秩序は形作られている。 この日に改めて過去の惨劇を心に刻み、平和の貴さを再確認し、さらに未来につなげるために。 動画はジョン・レノンの《イマジン》をチェロ一本だけで弾きたくて、バッハのチェロ無伴奏1番プレリュードの雰囲気でアレンジしてみたもの。

          8月15日に。《イマジン》のチェロ独奏版で

          カザルス指揮の「マタイ受難曲」…ひょっとしてチェロも弾いている?

          カザルス指揮によるバッハの『マタイ受難曲』の音源があった。 1963年6月16日、アメリカのカーネギーホールでの録音とのこと。 昔なんかで読んだ文章の中で、”マタイ受難曲の録音はしているが音源としては未発表”というような記事があって非常に残念な思いをしたのを覚えていたので、これを見つけられてすごく嬉しい。 カザルスはその時86歳。 『カザルスとの対話』(J.M.コレドール著 佐藤良雄訳)によると、おそらく1952年頃のインタビューだと思うのだが、カザルスは「私のもっともあこ

          カザルス指揮の「マタイ受難曲」…ひょっとしてチェロも弾いている?

          『講義録』のまとめ

          「人間っていうのはね、力を入れる時には急に入る。抜く時には暇がかかるんです・・・急にフォルテにすることは生理的に可能なんだけど、急にピアノにすることは生理的に不可能なんです」 「もしハーモニーに弱かったら、バッハは弾かないことですね、これは」 「日本に来てバッハを上手に弾いたのはカザルス。カザルスも少し崩れすぎていてね、あれ、感じはよく出るんだけれど。僕はナヴァラが一番良かったと思うんですけど」 「カザルスが過度に出し過ぎているのは、アクセントの音が長過ぎちゃうんです。

          『講義録』のまとめ

          どうしてもチェロで弾いてみたかった3番ソナタのadagio

          2024年7月録音。 ヴァイオリン曲なのでチェロでやるには大いに無理があるのは承知で、でも大好きな曲なので頑張ってアレンジして挑戦した。   冒頭は「ド~レ、ド~レ、ド~レ」という二音の反復だけの本当に単純なテーマ(音型?)ではじまるが、それが2声、3声でおりかさなっているうちに、あれよあれよという間に和声の響きで充たされ、いつの間にかドラマチックな展開となり、起承転結ありの壮大な一つの音世界を作り上げる、という感じ。 これを弦楽器一本で弾かせようというバッハは本当に何を

          どうしてもチェロで弾いてみたかった3番ソナタのadagio

          宮沢賢治はどの程度バッハを聴いたのか?(ひょっとすると…)

          宮沢賢治は日本のアマチュアチェリストの先駆者、大先輩だと思っている。 「セロ弾きのゴーシュ」の作者だから、ということではなく、賢治自身が20代後半に突然チェロをやりはじめ、当時にしては最高級の楽器を入手し、あてもないのに寒い冬にわざわざ東京まで重いチェロケースーーー今みたいに軽いケースがなく大きな木箱のようなものだったらしいーーーをかついで上京、飛び込みでレッスンをうけ、故郷に戻った後も農業や仕事の合間にチェロを練習し、知り合いから「いいかげん嫁を見つけたらどうか」と言われる

          宮沢賢治はどの程度バッハを聴いたのか?(ひょっとすると…)

          ライブハウスでチェロを試してみた

          ピエゾマイクはamazonで1,200円位の安いもの。 愛用のオーバードライブとワウペダルを持って、近所のライブハウスのフリーマイク・セッションの日にステージで試させてもらった。 生楽器はどうしてもエレキ楽器やドラムには音量的に負ける。 しかもチェロの音域ではなおさらのこと。 なのでとりあえず、どの程度の音量が出せるものなのか、が一番の関心だった。あわせて、エフェクターをかますとどんな感じになるのか、と。 チェロを使ってのビートルズ、ちょっとした計画が頭の中にあり、なんと

          ライブハウスでチェロを試してみた

          実はあまりに生々しい「アヴェ・ヴェルム・コルプス」

          ▼ モーツァルトの《アヴェ・ヴェルム・コルプス》は「のだめ」で初めて知って(ヨーロッパの教会でのだめが聴くシーンだったっけかな)、その美しさにしびれた。チェロの独奏版を自分でアレンジしてみたりした。 こういう和声を美しくしてなんぼの曲だと音程がちゃんととれていないとみっともないこと限りないのだが(苦笑) ▼ 歌い出しが、Ave…だから《アヴェ・マリア》と同じようなイメージでとらえていたので、クリスマス用の曲、イエスが生まれたことを祝うための曲かとてっきり思いこんでいた。お

          実はあまりに生々しい「アヴェ・ヴェルム・コルプス」