《星めぐりのバッハ》
8月27日は宮沢賢治の誕生日(1896年生)。
先日のこの記事で書いたのですが、
宮沢賢治は(どうやら)バッハを全く聴いたことがなかったらしい。
少なくともあの《チェロ無伴奏組曲》は全く聴いたことも弾いたこともなかっただろう。
「セロ弾きのゴーシュ」の生みの親なのに、バッハとの出会いがなかったとしたらそれはあまりにも切ないと思い、
まことに勝手だけど(笑)、
《星めぐりのバッハ》という曲をアレンジしてみた。
宮沢賢治自身の作曲した曲でおそらく一番メジャーな《星めぐりの歌》、
それとバッハのチェロ無伴奏4番の《ジーグ》を組み合わせてみた。
もっとも単純にくっつけるだけでは和声進行も違ってめちゃくちゃになるので、ジーグのメロディの音型をもとに、賢治の歌の伴奏をする形にした。
あと、ジーグの中盤(5度上に転調してからまた主調に戻るまでの間)は宮沢賢治の作曲した「花巻農学校精神歌」「大菩薩峠の歌」「黎明行進曲」、またこれは賢治が『銀花鉄道の夜』で引用した賛美歌「主よ御許に近づかん」などの旋律を伴奏に組み合わせてみた。
リンク先で再生ボタンを押していただけるとMIDI音源が流れます。
(本当は自分で多重録音をしたいのだけど、なかなか時間が取れなくて…)
ぜひ聴いていただけたら嬉しいです(^^)
宮沢賢治はどう思ってくれるかな。
あなたが大好きだったチェロにはこんな名曲があって、全世界のチェロ弾きが一生懸命毎日練習しているんだよ、と伝えたい。