
2月25日 世界株式市場の動向
みなさんこんにちは

2月25日、日本時間朝の時点で、世界株式市場は、前週末の米国市場の株安を受けて、軟調なスタートとなっています。前日の米国市場では、ハイテク株が売られ、ナスダック総合指数が下落しました。この影響は、東京市場にも波及し、日経平均株価は下落して取引が始まりました。
主要市場の株価指数
市場指標2月24日終値2月25日
始値
米国ダウ平均43,428.0243,493.12
S&P5006,013.136,026.69
ナスダック19,524.0019,590.84
欧州
FTSE1008,662.978,662.97
DAX22,287.5622,470.68
CAC408,090.99
EURO STOXX 50
アジア
日経平均38,776.9438,359.67
ハンセン指数23,341.6122,716.48
前日夜の米国市場
24日の米国株式市場は、ダウ平均株価が3日ぶりに反発したものの、ナスダック総合指数は下落しました。ダウ平均は、長期金利の低下を受けて上昇して始まりましたが、予想を下回った経済指標やミシガン大学消費者信頼感指数の悪化を受け、成長減速懸念から一時下落に転じました。しかし、今週発表される重要インフレ指標であるPCE価格指数待ちで調整が強まり、再び上昇しました。終盤には、トランプ大統領がメキシコとカナダからの輸入品に対する関税を予定通り発動する見通しを示したことで、上げ幅を縮小しました。ナスダックは、半導体大手エヌビディアの決算を警戒し、終日軟調に推移しました。
ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数は、前日比4.23%上昇の18.98と、1月13日以来の高水準となりました。これは、投資家のリスク回避姿勢の強まりを示唆しています。
個別銘柄では、エヌビディアの株価が前週末比3.09%安、メタ・プラットフォームズは2.26%安と、それぞれ下落しました。
日本およびアジア市場への影響
米国市場の株安は、日本市場にも影響を与えています。25日の日経平均株価は、前週末比417円安の3万8359.67円で取引が始まりました。アナリストは、先週末の米国市場でナスダック総合指数が大きく下落したことが、日本の半導体関連株などに影響を与えているとみています。また、トランプ大統領の関税政策やウクライナ情勢の不透明感への警戒もあるとみられています。日本の長期金利が上昇基調にあり円高が進む状況下、積極的な日本株買いは手控えられています。
アジア市場では、香港株式市場が反落しました。ハンセン指数の終値は、前営業日比136.31ポイント(0.58%)安の23,341.61でした。
アジア市場の始値
25日午前のアジア市場の始値は以下の通りです。
日経平均株価:38,359.67円
ハンセン指数:22,716.48
世界経済に影響を与える可能性のあるニュース
ニュース詳細影響トランプ大統領、メキシコ・カナダへの関税発動トランプ大統領は、メキシコとカナダからの輸入品に対する関税を、予定通り来月から発動する考えを示しました。自動車産業などへの影響が懸念されます。トランプ大統領、中国への投資制限トランプ大統領は、中国による戦略分野への投資を制限するよう、対米外国投資委員会(CFIUS)に指示する国家安全保障大統領覚書(NSPM)に署名しました。米中間の貿易摩擦が激化する可能性があります。GPIF次期中期目標25日には、厚生労働省の社会保障審議会資金運用部会が開催され、GPIFの次期中期目標が議論されます。運用利回りを現状の1.7%から1.9%に引き上げる案もあり、株式への資金配分増への期待につながるかもしれません。米国経済指標米国では25日に、2月CB消費者信頼感指数とホームデポの決算が発表されます。消費者心理や住宅市場の動向を把握する上で重要な指標となります。ドイツ連邦議会選挙23日に行われたドイツ連邦議会選挙は、最大野党の保守陣営が首位となるなど、事前の世論調査で想定された結果となりました。相場への影響は限定的でした。
世界株式市場の見通し
2月25日朝の時点で、世界株式市場全体の見通しは以下のとおりです。
米国市場の株安、トランプ大統領の関税政策、ウクライナ情勢の不透明感など、世界経済の先行き不透明感から、リスク回避の動きが強まっています。
投資家のセンチメントは悪化しており、株式市場の割高感も指摘されています。
シティバンクのストラテジー指数のエコノミックサプライズ指数は、プラス圏に回復しています。これは、市場予想を上回る経済指標が増えていることを示しており、市場心理の改善に寄与する可能性があります。
今後の株式市場は、重要指標であるPCE価格指数やエヌビディアの決算発表、GPIFの次期中期目標、米国の消費者信頼感指数などの動向に左右される可能性があります。
日銀の金融政策も、日本市場に影響を与える可能性があります。
結論
世界株式市場は、さまざまな要因が絡み合い、予断を許さない状況となっています。 米国市場の動向や経済指標、各国の政策、地政学リスクなど、多くの要素が市場に影響を与える可能性があり、投資家はこれらの動向を注意深く見守る必要があります。
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