もしP丸様。の「シル・ヴ・プレジデント」が古典和歌だったら
この曲を聴くと、妊娠中のことを思い出します。
つわりで何もしたくなくて、耳に入ってくる音も全て遮断したい。
そんなときに唯一、聴くことができた曲です。(我ながら何故この曲??笑)
P丸様、ご存知ですか?
私も詳しく知っている訳ではないのですが、この特徴的で可愛らしい声が癖になってしまい。。
なんというか、ハ○太郎を彷彿とさせるんですよね。
世代ドンピシャなので、懐かしさすら覚えます…!
そんなP丸様の流行り曲を、和歌にしてみることに!
ポップに浮気を制裁する歌
「だ・だ・だ・大統領になったらね♪」
のフレーズが耳から離れないこの歌。
歌詞を最初から最後まで聴いてみると、なんと浮気を制裁する歌なのですね。
こんなにポップな曲調なのに…!
浮気現場を発見されたにも関わらず、のらりくらりとかわす彼氏に、何としてでも制裁を下したい!
遊ばれた経験のある女性なら、痛いほど共感できるのではないでしょうか…。苦笑
ちなみに「濡れたタオル」というのは、そういうものを使った拷問方法が昔からあるみたいですね。(おそろしい…!)
浮気された恨みの涙で、濡れていることと掛かっているのも面白い表現です。
このあたりを和歌にするのもいいかなと思ったのですが、さらに面白い箇所がありました。
あんたみたいなしょうもない男の浮気スクープに、一体どれくらいの価格が付くのかしら?
といったところでしょうか。
とてもたくましくて、斬新な切り口だなぁ~と感心してしまいました。
ここを和歌にすれば、なかなか味わい深くなるのでは?と思ったのです。
「花」=移ろいやすい心、華やかな噂
この曲を和歌にしようと思ったとき、まず頭に浮かんだのが「花」という言葉でした。
清少納言が詠んだもので、次のような和歌があります。
甘い言葉なんてかけるタイプじゃなかったあなたが、今では女どもをなびかせていると、華やかな噂を聞きますよ。
そんなニュアンスでしょうか。
「花」という単語に「華やかな噂」なんて意味もあるの!?
と、辞書を引いて衝撃を受けたのを覚えています。
さらにネチネチとした陰湿さを出すため、今回は少し遠回しな「反語」を使ってみることに。
浮気男を何とかしてこらしめたいと考える女の怒りとたくましさを、三十一文字で表現してみたつもりです。
たてこめて 拷じわたらむ この花に
値ありやと 誰か言ふべき
※解説は冒頭のインスタ参照