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花を育むように学ぶ。
先週末、こちらのオンライン対談を拝聴していました。
【映像公開】市川さんとのオンライン対談終了。いつも通りめちゃ面白かった!!! 今日の対談映像がオンデマンドで公開されました。濃密な3時間、興味がある方は、どうぞ。
— 井庭 崇(いば たかし) (@takashiiba) June 8, 2019
井庭 崇 × 市川 力 『クリエイティブ・ラーニング』オンライン対談(Portland ←→ Zushi)https://t.co/PoBS3TSwOe
情報の洪水のような3時間でしたが、とても面白く学びある対談だったので、走り書きメモを反芻しながら心に残った内容を簡単にまとめます。
「クリエイティブ・ラーニング」とは
クリエイティブ・ラーニング(創造的な学び)は、「つくることで学ぶ」という新しい学びのスタイルである。「自ら知識を構成する」学習観は、「アクティブ・ラーニング」や「プロジェクト型学習」「探究学習」のように、学び手自身による活動がベースとなるが、クリエイティブ・ラーニングは、何かを「つくる」ことをより一層重視する。
ジェネレーター
「クリエイティブ・ラーニング」において重要なのが、ティーチャーでもファシリテーターでもない、「ジェネレーター」という存在。
ジェネレート=生成する。
ジェネレーターとは。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
ティーチャー「伝えて教える」
ファシリテーター「他者を巻き込んで支援する(活動の外)」
ジェネレーター「自分も一緒に参加して生み出す」 #クリエイティブラーニング
ジェネレーターとは
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
クリエイティブラーニングに必要な存在。
対話をするときに重ね合わせる。感情ではなく、そこにある断片をどんどん展開していく。自分の感情や存在ではなく。面白がる、ワクワクする。
身につけるではなく覚醒する。#クリエイティブラーニング
ジェネレーターはparticipantであることもポイント。相手ではなく「自分が作りたいもの」があるか。ジェネレーターは「自分が探求したいものがある」 #クリエイティブラーニング
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
「主観と客観の一致」について
「人間は主観でしか捉えることが出来ない」ということを敢えて利用する。一体化する・なりきることで「どう捉えるか」を見出す。そのときの共感や「分かる」という感覚を大切にする。
主観と客観の一致について。主観の外には出れない。独我論ではなく、主観と客観という問いの立て方が間違いである。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
方法的独我論。主観しかないことをあえて利用する。 #クリエイティブラーニング
例えば「懐かしさ」とは?共有して納得できる本質を定義する。客観ではなく、主観でどう捉えるかから生まれるもの。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
実在するかは分からない。人間行為の中の現象学。 #クリエイティブラーニング
パタンランゲージ作るとき、話を聞く。何が大切かを聞いて集約する。観察しない。本人がどう感じているかを問う。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
話の内容ではなく、話を聞いた本人の「分かるなぁ」という気持ちがエビデンス。
#クリエイティブラーニング
このアプローチ方法を「スピリチュアルだ、宗教的だ」というのはやや乱暴。超越的な何かが作用しているのが宗教的。どちらかというと「人間的」 #クリエイティブラーニング
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
創造のメタファーは「工場」ではなく「植物」
創造活動とは、決して生産効率や能力を高めることではなく、その先にある対象の「あるべき姿」を捉え、寄り添いながら関わっていくこと。
将棋のクリエイティブ(羽生さん)
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
次の一手は、今までの文脈の中から美しい一手を発見する。その後の相手の一手からまた新しい発見をする連鎖。
創造活動とは生産能力を高めることではない。一体化してあるべき姿を掴み何を訴えてるかを聞く能力。 #クリエイティブラーニング
創造のメタファーは工場ではなく、植物であり農業。環境を整えて関わることしかできない。そのものになりきりながら関わっていく。消して強引に変えることはできない #クリエイティブラーニング
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
「無我の創造」とは
作り手の意図・作為的なゴールに対する創造ではなく、「あるべき姿」に向かって生成されていくもの。
個々の体験ではなく、創造システム上の「発見」の連鎖(経験)による。
「無我の創造」とは
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
小説家「登場人物が勝手に動き出す」作曲家「神が入ってきた」インスピレーション
作為による創造ではなく、無意識で「あるべき形」を創造していく。あるべき形はさがすのではなく生成されていく。
無我の創造になると、自分と作るものが一体化する。 #クリエイティブラーニング
オートポイエーシス:
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
自分が自分自身を作る。システムの構成要素をシステムが作る。
「発見」とは、今その場において何をやっているか、瞬間ではなく、取り組んでいる創造の連鎖の中において初めて発見となり得る。#クリエイティブラーニング
「体験の貧困化」と「経験の貧困化」の違い。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
体験とは一過性であり一部分。経験とは習慣。
ささいな一隅を照らして「どういう事か」とともに考える。それを持続していくことが創造実践であり「作る学び」#クリエイティブラーニング
創造的学びが生む「愛着」
育った故郷に感じる「愛着」は、幼少期に行った創造活動から生まれるもの。クリエイティビティを発揮できれば、大人になってからでも「故郷化」は起こる。
哲学的研究をしていたわけではない。小学校教育の中から本質的なものが「見えてきた」。学びにおいて「なりきる」は本質。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
ジェネレート=生成する。本来持つ力を発揮するということ。学びが発生する。 #クリエイティブラーニング
故郷とは、「創造行為をした場所」
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
作ったものと作った場所に愛着を感じて「故郷化」する。
大人になっても、創造的な活動をするとその場は第2第3の故郷になる。 #クリエイティブラーニング
創造的学びとパターン・ランゲージの可能性
そう、私はここに魅力を感じて絶賛勉強中なのです。特にチーム間での暗黙知の共有、そしてチームとしての集合知の形成において、クリエイティブラーニングとパターンランゲージは非常に効果的なのではないかと。
これから弊チームでの活動に積極的に取り入れていくつもり!
パターンランゲージとは「構造」
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
行為の構造とは、要素ではなく、あるべき姿を捉えること #クリエイティブラーニング
パターンランゲージは「型作り」ではない。父性であり母性。定義して終わりでなく、その先の広がりまで生成できる。見えてくる景色が変わってくる #クリエイティブラーニング
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
パターンランゲージには、「切断する」あり方(父性)と「包み込む」あり方(母性)が同居できる。ダヴィンチは輪郭線を描かない。全体だけど姿を捉えることに生涯をかけた男。
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
おもしろい!!
#クリエイティブラーニング
おわりに
メモには残しませんでしたが、上記の「父性と母性」のように、お二人が言葉の語源について非常に大切に、興味を持ってお話されていたのも印象的でした。表層的な言葉としての定義の裏にある意味合いや歴史。
かなり雑記的なメモnoteとなってしまいました。。
重ねてになりますがこの対談はZoomでアーカイブされてます。興味のある方は↓こちらから見れますので是非!
【映像公開】市川さんとのオンライン対談終了。いつも通りめちゃ面白かった!!! 今日の対談映像がオンデマンドで公開されました。濃密な3時間、興味がある方は、どうぞ。
— 井庭 崇(いば たかし) (@takashiiba) June 8, 2019
井庭 崇 × 市川 力 『クリエイティブ・ラーニング』オンライン対談(Portland ←→ Zushi)https://t.co/PoBS3TSwOe
とっても楽しそうに対談するお二人(思わずキャプった)に、こちらまでワクワクする時間でした!
やー、面白かった✨✨
— mimi(すみこ) (@oiz_m_o) June 8, 2019
3時間ぶっ続けて喋り通しなのに終始めちゃくちゃ楽しそうなお二人、ジェネレーターのパワーを感じた!
#クリエイティブラーニング pic.twitter.com/fWJHsEt1Qd