ポジティブになるため…ではない。
認知行動療法は、
「要は、ポジティブになるための
考え方ってことでしょ?」
と、よく誤解されます。
認知行動療法は、
何でもかんでも、
考えたことや起こったことを
ポジティブに変換して、
前向きに生きましょう!
では“ない”のです。
難しい言い方をすると
「クライエント(相談者)本人が、
問題を現実的・適応的に
考えられるように導く心理療法」
です。
「現実的・適応的」
ですから、
必ずしもポジティブである必要は
無い、ということです。
別の言い方をしますと
「クライエント(相談者)の
思考や行動の変容を促進していく」
ことです。
「クライエント(相談者)が、
いつも偏った考え方で、
物事を否定的に捉えたり
ネガティブに考えてしまうような
思考の傾向・癖を見つけ出し、
クライエント本人にとって
適切な捉え方が出来るように導く」
ことです。
そのためには、
何かに直面した時に、
パッと浮かぶ考え方
『自動思考』と呼ばれる
クライエント(相談者)独特の
考え方を見つけ出すことが重要です。
クライエント(相談者)
自身が、そこに気づき、
そこを変えることの必要性を感じ、
自ら受け止め方や考え方、
つまり自分自身の「認知」を
変えていこう!
と捉えるように
お手伝いをする心理療法です。
ここで大切なことは、
『そういう捉え方もあるよね~』
という受け止め方です。
人間、誰しも、
上手くいっていない時に、
上手くいかせたいと考えると
「〜しなければならない」
と受け止めがちですから。
…とは言っても、
そんな簡単に、
人の感情は
変わらないもの
変えられないもの。
だからこそ、
ま、そういう時もあるかな、
次は、こんな風に考えてみようかな、
と、少しずつ少しずつ、
「認知」を変えていくことで、
自分にとって適切だと
感じられる受け止め方が
少しずつ
出来るように
なってくるのかも
知れません。
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