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2024年11月27日 19:30
忘れてください この日々もこの僕も遠く見つめてくださいもっと楽しいことのある街車の目指す最果ての果てそこに行けばいいよそこに行けば もっと幸せそうに海のことも 山のことも風も 後からついてくる日差しの照る家の中氷菓かじった暑い頃日焼けした暑い頃とすれ違う すれ違う忘れてください この日々もこの僕も遠く見つめてください過去は波のように過去は蜃気楼みたいだよ忘れ
2024年11月25日 19:30
川沿いの廃墟群をいつまでも彷徨うように帰る曜日という曜日が見当たらないから心の辺りのぼやけた遊園地でも乾涸びた音を頼りに友達を探してるんだ霧の底 霧の底を 見渡して鉄のアンニュイをすり抜ける僕だけの道を引く ずっと前からコンクリートの国道らしき場所を行く梟の目には全て分かってるそう思うと、霧の底 霧の底を 見渡して釘の足下を掃きながら僕だけの土地もあ
2024年11月22日 21:00
そうだった 物語の初めの原動力は独りだったことに由来していたんだ感情で出来た山をいくら登り詰めても最初から最後まで独りで居たかったんだノートの行間に宿る 凍てつく言葉を繰り返し 繰り返し なぞりそこに浮かべる 僕の舟朝焼けが髪に馴染む静かな 静かな 冒険譚を胸に秘め 胸に秘め 生きる遠くに釣り糸を投げるそして ずっと鳴いてる鳥が居たから 話をしたんだ世界のあらゆ
2024年11月19日 20:00
通学路の水性を歩く 夢のブランコが揺れる遊具が染まる 茜の色似たもの同士だろう夕月の光るダンスとめぐる 時間に滲む 影ブランコを漕いではゆらり空に届くはずもないのに見えない心の畔きっと誰かが居るらしい似たもの同士だろう夕月の光るダンスとめぐる 時間に滲む 影Bye Bye詞の新作ですすごく儚い感じの詞を書いてみたくて作りました水性は、絵の具で絵を描く時
2024年11月15日 20:00
遠い向こうの川の向こうの魚の鰭としてまたは嘘として逃げたい震えるのは窓の風が化け物の声に聞こえるから海の底の水母の足の一つとしてまたは闇として逃げたい震えるのは爪の影がやけに鋭利に映るから引っ掻いて 冬の寡黙を繕って 撫でる夜空を遠い向こうの川の向こうの山の向こうの海の向こうの人の向こうのヒトの向こうのヒトノムコウノ君詞の新作
2024年11月15日 19:30
明るく降る雪を 白い世界を小さい挨拶より大きく生きてみたい飲み干した空き缶を潰して何を思う 見慣れた部屋の天井寝転んでいても 剥がれないよ後ろ向き いつものことさはっきりした声で返せば変わるだろうかすべてが終わるその日までどこかに行くにも 剥がれないよ後ろ向き いつものことさはっきりした声で返せば変わるだろうかすべてが終わるその日まで明るく降る雪を
2024年11月8日 20:00
ノートが砂のようにざらついている頃食わず嫌いしていた明日の背骨が来る魔物のように炎を吐いて 新雪の陰影を溶かして 塒を巻いているんだ使い古した頁の余白の結露をぬぐい書き起こせば十代のゆらぎが今も部屋を流れるキッチンに沈むリンゴもきっと鏡を担うだろう見惚れた図鑑の言葉の意味を此処でいっぱい受け止める無色 透明 になりたい無色 透明 になりたいノート
2024年11月6日 19:30
嫌なことは夜の雨の向こう車道も人もぽつりぽつりきっと魚は飛行船 嶺の上の夢を見る砂のようなマドロミを飲み干す月がいつもより早く通り過ぎる 星や雲のあいだを街は街でそのままで どこまでも循環している翡翠色の夜景のあらゆるを回す鳩時計が飛び出すと そう思うとベッドから0時の底に落ちていくよう嫌なことは夜の雨の向こう車道も人もぽつりぽつりきっとイルカの潜水は 月の中の海にい