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【詞】背骨とか


ノートが砂のようにざらついている頃

食わず嫌いしていた明日の背骨がきた

魔物のように炎を吐いて 新雪の陰影を

溶かして 塒を巻いているんだ


使い古したページの余白の結露をぬぐい

書き起こせば

十代のゆらぎが今も部屋を流れる

キッチンに沈むリンゴも

きっと鏡を担うだろう


見惚れた図鑑の言葉の意味を

此処でいっぱい受け止める

無色 透明 になりたい

無色 透明 になりたい


ノートが砂のようにざらついている頃

食わず嫌いしていた明日の背骨が来る

魔物のように炎を吐いて 新雪の陰影を

溶かして 塒を巻いているんだ




詞の新作です

"ノートが砂のように 〜 " の冒頭の部分は、
最近読んだ山口一郎さんの詩集から影響を受けています

"使い古した頁の余白の結露" は、以前投稿した「本と結露」とつながっているような文章になっています

冬をイメージ


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