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2023年5月31日 19:33
暗いです。雷のふる夜は花も家の屋根も魂が抜けたみたいにそこに佇んでいます細々とした夢の奥へ向かう船はとっくに行ってしまった狂った嵐は続く ここで何が出来るだろう嵐に吸い込まれそうな文脈に透明な凧糸を張っては眠れもしない夜漠然とした頭に光が流れ込んでやがて朝になると知っても眠れもしない夜人に、街の会話に、揺れる日々がいっそ愛おしい夜と嵐を組み合わせた詞になっていま
2023年5月30日 19:26
風の代わりに溜め息が雲を撫でて夕暮れへと急かしますスマホのアルバムの青さも薄れていくそんな日は天井のシミを見つめていた過去には壁が立つもので戻れないと思ってしまうほどそばから壁が立つもので何も出てこなくなるのです今回も短めの文です。個人的に『季節』をイメージして作りました。春や夏といった季節の指定はないため書いていて、どの季節にも当てはまることができるな と思いまし
2023年5月29日 19:30
杞憂の輪郭を麓から浮かべる川はいつもそこで優しくあってほしい僕にとって心の原風景には山並みと青い鳥の鳴く川縁が映るのですその輪郭と川を下っていけば夕日が山の頂にちらつき消えました時間は本当に一瞬だと感じながらささやかな青さを掬って、夜をなぞって帰ります今回は短いです。個人的に『川』をテーマに作りました。最近の自分の文章に"青"といった言葉も多いなと思いました。青
2023年5月27日 19:29
「全て嘘ではない程度の嘘を付こうかな」外の人々と自分のなかで、ちょうどいい塩梅を見出して、素潜りした夜のことです。「全て嘘ではない程度の嘘を付こうかな」外の雨一粒ごとに、瞼の裏から 化 け 物 が狂 っ た 様 に踊り 散 ら し た夜のことです。ひらめきばっかり積ってしまって、また どうしようもない、
2023年5月24日 19:30
すこし暗いです。夜の仄かな優しさは、暮らしに伸びる影と紙一重だと思ってしまったよ。足りないものが多くて空いた心の隙間を何かで賄うこと飽きてしまったよ。狸寝入りで寝返りを打って星と月をずっと見ていたら今すぐにでも明日になったりしないかな。目も頭も冴えてしまってぐるぐる回る、休みたいのにそうなったら仕方ないよ、2時間くらいは眠りたいけど朝が一滴でも瞼に触れたら
2023年5月21日 19:30
疲れていると思うから疲れてしまうのかななんてつぎつぎ思ったらさらに疲れてしまったの息をする度、もどかしさは延々に浮き上がっては、道を下る度、それを掻き消す颯爽感に身を預けて、僕は今日も鳥の巣みたいな寝ぐせをして、あちこちに酔って、寝ぐせが解けた頃に、周りのすべてを振り返りたくなって、ぐるぐると渦と言わんばかりにこんがらがったら、それが今度は、心の寝ぐせになりそ
2023年5月20日 19:54
線香花火は、気まぐれな月の横顔みたいです決して目を合わせることはなく鰭みたいな火花、泳いで消えて遠吠えする夜は僕らの陸地を求めて彷徨う想像をこねくり回すだけ回してよく分からない笑みを浮かべている人生は夜に雲が暮れそうすれば雲の向う側真夏日の微熱、何か期待してしまう右往左往に見える景色に皮肉が生い茂る前にどうにか夏の揺らめく川で君に会って話すのさ 会って話すのさ抱
2023年5月20日 19:23
深々とお辞儀する樹々の何もかも深々と回り出す夜も何もかも細々と枝みたいに別れた人のむれと湾曲する窓の光に鴉が吠える。凪いで揺れる 凪いで揺れる この夜を上手く扱えず かと言って 下手に眠れぬ侭で 繰り返し 水を飲み 日向に辿り着こうとする。想像が翼を持ちすぎている この夜を上手く扱えず かと言って 夢のなか思う様に 旅に出れぬので眩しい日に いっそ辿り着こうとする。深
2023年5月18日 19:36
雲一つない空に鯨が泳いでいるとは思わず、 意味もなく大きな街へ来たもので、 瞼が夜の底へと下るまでの余暇をここで 過ごすことにします。 この街には、季節の影みたいな言葉と映像が 散らばっているみたいで、 まるですべてがそれで出来ているみたいです。 雨も芯が通っている様に、 心の奥 ノックする様に、深く深くやってくるのです。 観点が混ざりに混ざって入り組んでいる幾何学的な
2023年5月18日 19:33
真珠色の砂漠、一つだけの寂れた塔 微粒と化した夢が右往左往、散らばっていく日 揺れる丸い水槽から微かに見えるキャラバン 浪漫の溢れた夢も右往左往、散らばっていく日 浅い眠りもいつの日か、 なつかしく思える時が来るのだろう。 二進法のオーロラの明るい方へ 朝の方角に向かう夜 春雷の河を下る 星に手を振って、雲が照らし出す方へ、詩集"まなつび" から今週は以前 詩集
2023年5月17日 19:31
山並みが欠伸した猫の背みたいにうねるからこの際、何でもないこと 諦めてしまおうか人波にとけこむ 肯定的なそういう気楽が 膨らんでいけばなんて思ったのです 後を濁さぬ鳥みたいなその誠実さを 見習いたくてはガラ空きになった その隣に代わるものは よく分からなくて戻ってくる 返ってくる その距離感から外れてしまえば季節だって、風景だって、造花みたいだって戻ってくる 返
2023年5月16日 19:31
砂場は極端に細かったり、太かったりする線で表して、昨日ほどに遠かったり、近かったりするみたいです。海辺は極端に鮮やかだったり、色褪せていたり、今日がまるで長かったのに、明日ほど一瞬だったり、紅色の春がすぐそこまで来ているらしい来ているらしい実のところ心の内青くありたい青くありたい二進法のなかをさまよう言葉たち鉛筆で紙に起こしてみたいよ外にはアネモネの蕾があ
2023年5月5日 19:33
翳り行く土地のそれぞれの優しさと時は過ぎていくそしてあどけない空の青さを知る。翳り行く土地のそれぞれの優しさが溢れだしていくそして睦まじい夜の深さをまた知る。すきな物、ただただ抱えて、鼻歌から歌を作りだす。自分なりの言葉の芯がそこにあるから、すきな物、ただただ抱えて、鼻歌から優しい音色を紡ぎ合わせる様に、優しい歌をそこに込められたら、夜更かししている自分は、