節約しているのになかなかお金が貯まらない人
頑張って節約していてもお金が貯まらないという方は、
まじめで安定志向の方が多いです。
貯蓄できない不安が高まると、ますます苦しくなります。
ご自身のお金に対する考え方を変えて、
貯蓄ができる土台を作てみませんか。
今回は、お金の問題に関して逆説的に考える方法について
触れていきます。
人は不足感からモノを買う
人が節約する理由は、「本当にお金がない」か
「将来のお金に不安を感じている」かの2つです。
前者は「不足」、後者は「不足感」になります。
この「不足」と「不足感」を分けて考えることから、
貯まる体質改善は始まっていきます。
日々節約することでストレスが溜まっているなら、
モノ自体の不足ではなく、買えないという「不足感」かもしれません。
あなたは本当に不足していますか?
まずは、生活に必要なものが本当に不足しているか、
身の回りをとらえなおしてみましょう。
例えば服。
おそらく今持っている服だけで、場合によっては何年も着回せるはずです。
また、家の冷蔵庫を開けてみましょう。
2~3日、いや1週間は飢えをしのげる程度の食材が
入っているのではないでしょうか。
私たちに案外「不足」はなく満ち足りています。
不足感の裏にある不満の元を知る
次に向き合うのは「不足感」です。
現代社会は消費者のターゲットが何層にも分かれて、
どんな人にもちょうどよく「欲しいもの」が現れる構造になっています。
企業はTVやネットの広告を通じて、私たちの不足感をあおり続けます。
「あなたは○○が足りない、○○も足りない」と、
耳元でずっとささやかれ続けているのです。
やっかいなのは、この不足感。
本来は不要なものまで必要と思い込み、
我慢やイライラにつながっているかもしれません。
では、そんな不足感を手放すためにはどうしたらよいでしょうか。
不足感の元になった感情を理解することです。
本当に欲しいものは「自分だけの時間や空間」だったり、
「家族や友人との親密な交流」などではありませんか。
不足感によって、自分がどういう行動にでるかも思い返してみましょう。
例えば、不足感を埋めるため、
決まったパターンの支出をしていないでしょうか。
我慢をしているものはいっそ買ってしまう。
不足感からくる欲しいものを、
自覚的に買うことで、不足感を解消する方法もあります。
値段を気にせず、一番欲しいと思ったものを買ってみてください。
一度の購入で気が済めば、
それは自分にとって本当は不要なものだったとわかります。
これを続けていくうちに、不足感からくる消費行動は収まるでしょう。
自分の暮らしの基準を知る
もうひとつは、背伸びをしない。
自分なりの支出サイズを知ることです。
以下の2つの質問に答えてみてください。
①休日に着たい服の値段はいくら?
②最後の晩餐に何が食べたい?
①の答えは、あなたが心地よいと思う生活の基準になります。
その服で行けるお店や、そこで抵抗なく支払えるもの、
サービスが自分にあった暮らしです。
②の質問は、食生活の基準を表しています。
むやみにハイクラスな暮らしがよいのではなく、
結局、自分の中でしっくりくる生活感覚が満足感をもたらします。
お金は「ある」ことを前提に考えてみる
節約してもお金が貯まらないなら、
意識を「お金がない」から「お金がある」に変えるのも一考です。
買い物の現場だけ切り取ると、お金は払えばなくなると感じます。
一度、お金のやりとりを拡大して考えてみましょう。
自分が払ったお金は誰かの収入になります。
さらに、そのお金は受け取った会社を通じて、従業員の給料になります。
その人がお金を使えば、巡り巡ってあなたの収入はこの循環からもたらされます。
お金は循環しているだけで、減ってはいないのです。
この視点でお金をとらえれば、感謝しながらお金を使い、
相手の喜びになるよう仕事をするようになります。
気持ちの持ちようではありますが、不足感を満足感に変えれば、
不足感からくる支出は減ります。
本当に欲しいものだけを買うようになります。
これが節約貧乏から抜け出すコツです。
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