マガジンのカバー画像

読書感想文集

80
読書感想をまとめたもの
運営しているクリエイター

記事一覧

税金には無駄な要素があり、この本で指摘されているものは氷山の一角であるということ

新聞記者が取材を重ねて税金がどう使われいるかを暴く一冊。取材対象は中抜きのための団体にし…

もちお
11日前

なぜ富裕層は嫌われるのか?

富裕層が嫌われるメカニズムをまとめた一冊。そもそも、偏見や嫉妬が生じる要因から始まり、多…

もちお
2週間前
3

ビッグ4にテスラが加わっただけという結論

著者はかつての著作でこれからはアメリカのテック企業のGAFAに加えて、中国のBATHが世界の覇権…

もちお
3週間前
2

米中の長い戦いに備えるための一冊

すでに経済成長がピークアウトに向かっている中国。ここから衰退に入るかといえば、そうではな…

もちお
4週間前

プロセッサとOSの歴史と今が一望できる一冊

一部はNoteで読めます。有料だけど。 この本はメルマガの記事を抜粋・編集したもので、プロセ…

もちお
1か月前
1

生成AI元年の一冊と侮ることのできない一冊

2023年といえば、生成AI元年で解説本やら自社のサービスを売りたい本やらとにかくたくさん…

もちお
1か月前
1

地政学とは実践的知であり、学問ではない!

地政学は学問ではなく、指導者たちは地理と感情からどういう動きをするのかを読む、実践的な知の積み重ねだというところから始まり、近代地政学の歴史、シーパワーとランドパワー、ルートとチョークポイント、戦略、作戦、戦術の違い、バランス・オブ・パワー、コントロールとは何かといったあたりを現実に起こっていることを交えて説明する一冊。 これを読んで、米中の各種衝突において、米中の戦略から次の動きを予測しながら日本のグランド・ストラテジーを考えるということが肝心であり、これはそれの基礎となる

フランスから学ぶべき点は、根性、孤高、そして勝利のみである

https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594076535 日本人が割と好きな国の1つがフラン…

もちお
2か月前
3

2017年の空気を反映した一冊

東芝の不正会計に端を発した東芝解体の危機。2024年の現在、メモリ半導体は外部へ売却、医療事…

もちお
2か月前

ドイツから学ぶべきことがわかる一冊

https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594080105 実は非対称なドイツと日本 今となっ…

もちお
2か月前
3

元DRAM技術者が語る半導体の未来と日本

この本が扱う範囲は広い 半導体に関する本というと、半導体をどうやって作るかだけでも一冊に…

もちお
2か月前
2

YOUTUBEの方が面白い

著者を知ったきっかけはビッグモーターの告発をしたYOUTUBE。 ただ、普段の仕事紹介の動画での…

もちお
3か月前

流し読みで楽しむ一冊

近藤大介氏の著作を連続で読むとわかるのは、彼が追っているのは中国の社会情勢であってそれ以…

もちお
4か月前

習近平の初期の記録として有用な本

本書は2013年から2016年末までの間に中国共産党とそのトップである習近平が何をしようとしたかを記録した一冊である。習近平のやりたいことは、中国の復活、すなわち、1840年以前の状態に戻すことであり、手始めに日清戦争以前の関係に戻した上でアヘン戦争以前の状態にするということである。 これの実現に邪魔な存在は東アジアで両雄が並び立つことのない日本、計算不能な北朝鮮、そして、世界の覇権国アメリカであり、これらの国に対して、どのように接していたかが今から見るとその意図を含めて良く