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習近平の初期の記録として有用な本


南沙諸島や尖閣諸島を巡る強硬な外交で、周辺国やアメリカと軋轢を生んでいる習近平政権。「海の万里の長城」を築き、大海洋国家を目指す習近平の野望ははたして実現するのか? 中国外交を長年ウオッチしてきた中国通による渾身の書き下ろし作品

上記のサイトより

本書は2013年から2016年末までの間に中国共産党とそのトップである習近平が何をしようとしたかを記録した一冊である。習近平のやりたいことは、中国の復活、すなわち、1840年以前の状態に戻すことであり、手始めに日清戦争以前の関係に戻した上でアヘン戦争以前の状態にするということである。
これの実現に邪魔な存在は東アジアで両雄が並び立つことのない日本、計算不能な北朝鮮、そして、世界の覇権国アメリカであり、これらの国に対して、どのように接していたかが今から見るとその意図を含めて良くわかる。また、この時点で思い描いた世界が実現できていないという点は安心もできる。


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