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就活のつれづれ

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就活体験記には入らない、雑然と感じたことをまとめています。
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#エッセイ

不器用で頑固な私の、ぼろぼろな就活

不器用で頑固な私の、ぼろぼろな就活

就活が終わった。
正確には終わらせた。

9月頭にいただいた内定を受けることにして、私の就活は終わった。
まだ続けることもできたけれど、私にはもったいないような企業だし、時間的・金銭的余裕もないことから、これで終わりにすることにした。

連絡を受けたのがちょうど別の企業の最終面接に向けて羽田に降りた時で、内定が出たというのに特に感情が動かなかった。
「ああ、内定が出るってこんな感じなんだ」とぼーっ

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どんな時にむっとしますか?

どんな時にむっとしますか?

「どんな時にむっとしますか?」と聞かれた。
あまり考えたことのないテーマだったけれど、少し考えてこう答えた。

”失礼なことをされた時です”

”失礼”と言っても抽象的だけれど、その時思い浮かんでいたのは、こんなふるまいだった。

・ちょっと話しただけで決めつけてくる
・こちらの話を聞かない
・プライベートな部分にずけずけと入り込んでくる
・そんなことをしている場合ではないのに、不機嫌を隠さない

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ロジカルでありたい

就活を通じて大学院の外の世界と関わるようになって、そこで想像を超えたレベルでいろんな人に会った。

世間にはいろんな人がいる、と頭ではわかったつもりでいたけれど、全然わかっていなかったんだなぁと思う。
大学院の中にだって変わり者はたくさんいるけれど、やはり最低限の前提は共有できていて、その分楽な環境で過ごせていたのだと思う。

大学院の中の最低限の前提ってなんだと言われると難しいのだけど、結局はロ

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スーツが似合わない

スーツが似合わない

以前から就活スタイルになった自分が気に入らなくて、スーツを着ている時に鏡を見るのが嫌だった。
就活にネガティブなイメージがあるせいだと思っていたが、ふと単に就活スタイルが似合わないからではないかと気づいた。

私はそんなにファッショナブルな方ではないけれど、どうせ着るなら似合うものを着たいと思っている。
自分に合う色やシルエット―長すぎないAラインのスカートに、短めのトップス―の服を着ていると、少

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「働く」は「生きる」の手段でしかない

「働く」は「生きる」の手段でしかない

就活をしていてつくづく思うのは、「企業で働くだけが人の生き方じゃない」ということだ。

就活をしている以上、公務員になったり、起業したりするのではなくて、民間企業で働くことを目指している。
就活を始める時、「なんで就活するのか?」を考えた。
私が就活する=民間企業で働きたい理由は次の3つだ。

・なるべく自分がしたいと思う仕事をしたい
・自由闊達な場で働きたい
・ある程度の収入の保証がほしい
・初

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大器晩成型として生きていきたい、ていうかそう思うしかないのかもしれない

大器晩成型として生きていきたい、ていうかそう思うしかないのかもしれない

人生100年とか、70歳まで働くとか言われている。
私はそろそろとびきり若いとも言えない年齢になってきたけれど、それでも先は長い。

人生の長さに関することで、1つ忘れられないことがある。
語学教室で知り合ったYさんのことだ。

Yさんは退職されてからフランス語を始められて、恐らく当時の私の3倍ほどの年齢だった。
私はその頃ちょっとした悩みを抱えていて、授業の後、Yさんにコーヒーをごちそうになりな

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自分にしか興味がないのかもしれない

自分にしか興味がないのかもしれない

先日、初対面の人に自分のこれまでの人生で印象に残ったことを話し、私のパーソナリティを掘り下げてもらう時間があった。
例によって就活の一環である。

すべて話し終わった後、相手はこう言った。

あなたは”掘り下げる”とか”追求する”ってことが好きなんだね

”誰かに喜んでもらえて嬉しかった”とか”誰かのためにしたことにやりがいを感じた”なんて、正直今までの話でひとっつも出てきてないよ

マイペースな

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自己主張と協調性

自己主張と協調性

先日読んだこのnote、「わかるぅ~~」と共感すると共にいろいろ考えたので、書いておく。

私も面接で、「人と話し合うのが好き」「自分の意見を述べることを大切にしている」と言うと、よくこんな質問をされる。

・じゃあ、人を引っ張っていくタイプですか?
・自分の意見が通らない時、気持ちの折り合いはつくんですか?

どうも、「自分の意見を率直に述べる=人の話を聞かない、自分の思い通りにならないと気が済

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まわり道ばかり

まわり道ばかり

「やりたいことが無いんです」という人がいた。
わたしよりも年下の、わたしと同じ、就活生だった。

会社の人は、「そんなもんだよね」と言っていた。
わたしは、黙って笑いながら、「そんなもんなのか?」と思っていた。

わたしは、やりたいことがなかったことがない。
大抵いつも、何かを目指している。

そんなわたしに、やりたいことがあって羨ましい、と言う人がいる。
ほめてもらっているのだろうけれど、ぴんと

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あなたは誰?と聞かれたら

あなたは誰?と聞かれたら

就活をしていると、面接で自己紹介をする。
与えられた時間によって内容を調整するけれど、必ず喋るのはこんな内容だ。

〇〇大学大学院、〇〇研究科から参りました、ニワオニコと申します。
学部・大学院と〇〇学を学んでいて、現在の研究テーマは〇〇です。
本日はよろしくお願い致します。

何度も口にしてきた。慣れたものだ。

でも、時々、ふと「私は誰のことを話してるんだろう?」という感覚に襲われる。

自己

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「助けて」と言えなくなる前に

「助けて」と言えなくなる前に

あまり認めたくないけれど、わたしは今、まあまあ大変な状況におかれていると思う。
修士論文を書きながら就活をしている。
思っていたよりも、就活が長引いている。
修士論文の進捗も、いまいちだ。

わたしよりも大変な人はたくさんいるだろう。
けれど、これはこれで、わたしの基準では、十分大変だ。

わたしはこれまで、就活でストレスが溜まっている人のエピソードを聞くたび、「なんでそんな風になっちゃうんだろう

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社会、まじ若者にいろいろ求めすぎ

社会、まじ若者にいろいろ求めすぎ

昨日、東京で就活支援をしている民間の企業を訪問して、キャリアアドバイザーなる人に就活の相談をしてきた。
ちょうど移動まで時間が空くし、ついでだから面接で困った質問の対応でも相談してみようかなと思ったのだ。

以下はアドバイザーの方から賜った言葉だ。

なんとなく就活してきちゃったのかなって印象がある

自分がどんな風に生きていきたいか、どんなキャリアを積んでいきたいかを考えて就活をしてみて

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とげとげしさの連鎖

とげとげしさの連鎖

どうにもこうにも、とげとげしくなってしまう時がある。

先週、就活のために東京に行った時、あらゆる人に無愛想に接してしまった。

スタバでは店員さんの問いかけに全部食い気味で「はい」と答えた。
空港のカウンターで手続きをした時もだ。せっかく笑顔で手続きしてくれたのに、ずっと俯いて返事をした。
保安検査場を通過する時には、チケットを見せて、職員さんが促すのも待たずにさっさと通った。

電車で移動して

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#KuTooに思うこと、就活生の視点から

#KuTooに思うこと、就活生の視点から

最近、女性のパンプス着用に関する議論が活発ですね。

足に負担が掛かるパンプスを、女性に強制するのはいかがなものかという論争が沸き起こっているようです。
私も就活をしているためにパンプスは身近な存在なので、思うところを書いてみようと思います。

私は元々、ヒールは履きません。あまりかしこまった場所に行かないため、大体いつもスニーカーです。
初めてパンプスを履いた時、足がめちゃくちゃ痛かったので、苦

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