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自分専用の魔法の呪文、ありますか?

「ねじり、大丈夫、大丈夫だよ。」

これ、緊張したり辛かったり悲しかったりした時に
色んな場面で活躍してくれた私の呪文です。

みんな誰しも密かに自分だけの魔法の呪文を
持っているのではないでしょうか。

自分で自分を慰めたり励ましたり
そういうことって実は意外と多いと思います。

呪文は人それぞれだと思いますが
個性ある色んな言葉がその人その人を
助けてくれているんじゃないかと思います。

私も今まで、何度も何度も自分に言い聞かせてきました。
例えば学生の頃は、試験の時だったり人前で何かをする時など
緊張しそうな場面では、不安を取り除く何かしらの方法を
恐らくやっていたと思いますが
それでも決まったものは特になかったような気がします。
覚えていない位なので、あまり気にも留めていなかったのでしょう。

しかしそういった行動の重要性が増したのは
私が仕事をするようになってからでした。
いざ、絶対緊張する・絶対ミスできないという場面の前になると
自然とある言葉を言っている自分に気が付きました。
最初は「あれ?いつも同じことを言ってる?」と
なんとなくそうかな位にしか思っていませんでしたが
いつの間にかその言葉がないと落ち着かなくなっていました。

「ねじり、大丈夫、大丈夫だよ。」

その言葉を口にする。
その言葉を耳で聞く。
その言葉を胸に刻む。

言葉は私の身体中全身に影響を与えました。

そしてその言葉はいつしか私の中で「魔法の呪文」になっていったのです。
ごく普通のありふれた言葉なのに、私を暗闇から引き戻してくれる。
周りの人にとっては普通の言葉。
どこにでもある普通の言葉。
けれどそれが私にとっての、大切な大切な言葉なのです。

言葉には人の様々な思いが宿り、色んな役目をに担うことになります。
それは本当に大変な役目だと思います。

しかし実際にこうして私のように、助けられている人間がいます。

例えば魔法の呪文を持っていなくて、行動だけをする場合を考えてみました。
深呼吸をしてみたり、ストレッチをしてみたりなど
呪文以外のことでなんとか心を落ち着かせてみようとしてみました。
それなりに落ち着くけれど、やはり私には少し物足りなかった。
なぜだろう。

もしかしたら、他者感…なのかな。
先程の深呼吸やストレッチといった行動は自己によるもので
誰かとの関わりという感じは一切ありません。
けれど魔法の呪文、つまり「言葉」はどうだろう?

実際には言葉は、私自身が自分で声を出し自分の耳に届けています。
一度外に出てから、自分の中に取り込まれる流れです。
それはつまり「自分が自分に応援の言葉をかけている」ともとれます。

そこで少し、他者感が生まれているような気がしました。
誰かに応援されているような誰かに見守られているような
そんな感覚になるのかもしれません。

自分が自分に声をかける。
プレッシャーのない優しい声援。
カチコチだった身体が少しずつ解きほぐされて柔らかくなる感覚。
とりあえずやってみるしかない、と気持ちも前へ向く。

この言葉を武器に、色んな場面を戦ってきたのだなぁと
書きながら思い出していた。

どうでしょうか。
みなさんは自分専用の呪文
ありますか?

自分専用って
なかなか
いいものです。


ではまた。

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ねじり
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