夏野新(なつのしん)
うまくいかない人間関係、コミュニケーションのエッセイ
2人の男の子を育てを通じて体感したことをまとめたエッセイです。真剣な話からおもしろネタまで
ライター歴15年で培った経験と発見と感動をお届けするマガジン。得意なことを仕事にする方法や新しいことに挑戦する方法など、自分の文章力を使ってリモートワークを始めたい方に届けたい記事集です。
主に小学生の子どもを対象とした読み聞かせ・読み語りを行っています。お気に入りの本、自分の中で鉄板としている本などを中心に、絵本の記録と個人的な思いを書き留めています。
昔の思い出、雑記、ちょっとした記録文、感想文やレポートなど
EQとは「Emotional Quotient(感情知能)」とは、感情を認識し、理解し、管理する能力のこと。EQは人間関係や職場での成功、ストレスマネジメントなどに必要なスキルとされている。 EQは、2000年代初頭には、関連書籍が出版されたり、セミナーが開催されたりと、多くの人々がEQの向上に興味を持ったそうだ。 わたしも言葉と簡単な概要は知っていたが、そこまでフォーカスして考えたり調べたことがなかったので、今回は「EQ」をテーマに話をしてみたいと思う。 感情知能って
20代の頃は「思考や感情」と「行動」のズレが激しかった。本当はやりたいのに、行動しない。本当は嫌なのに、喜んでいるように行動する……というようなこと。 それはきっとわたしだけでなく、実はたくさんの人がそうなんじゃないか、と思うことがある。 でも、「自分の価値観」が固まると、そのズレがなくなる。さらに、人生の質がべらぼうによくなると痛感している。 わたしにとっての価値観とは「自分はこう考える、よってこのように行動する」という、思考から行動選択の流れ全体のこと。 一般的な
日記を書くことは、感情や思考を整理するのに役立つ。日々の出来事を振り返ることで、成長や変化を客観的に捉えられるようになる。 これは、日記の効果やメリットとしてよくいわれていること。でも実際、なかなか続かなかったり、これといった変化を感じなかったりすることも多い。 わたしは子どもの頃、新しいノートを買うたび「日記をつけよう!」と決意するものの、3ページ目から先がいつも白紙だった。日記を書くのは、それほど楽しくなかった。 しかし、そんなわたしもいつからか日記を書くようになっ
「弱みを強みに変える」というフレーズをよく聞く。自分のいいところをもっと見つめよう! ということだろうか。 あるいは、長所と短所は表裏一体だから、悪い部分にフォーカスしすぎないほうがよい、ということだろうか。 以前、HSPに関する電子書籍を出版したとき、弱みを強みに変換することのの大事さについて書いた覚えがある。弱点だと思っていることが、実は武器になるという風に。 ただ今は、正直この「弱みを強みに変える」は、ちゃんと理解してからやらないと危うい感じがする。 ということ
前回は、自己肯定感という一つの概念は、複数の要素が階層や群をなしているという考えをまとめた。 自己肯定感の形成に一役買っている感覚は、それぞれが異なる役割を持ち、育て方も違うという考えに至った。 【第2回】自己肯定感って結局何だと思いますか?(1) 自己肯定感は、愛結論として、自己肯定感をひとつの言葉で表現するなら、愛だと思う。 どういうことなのか、という問いなら、ありのままを肯定するとか、自分を肯定的に捉えるとか、そういう説明になるかもしれない。 しかし今回のテー
自己肯定感という言葉、最近はもう正直聞き飽きた感も否めない言葉である。 しかし、この言葉についてしっかり自分の中で考えを尽くしていなかった。 そして、自分自身の自己肯定感がしっかりと育っているのかどうかも、よくわからないままだった。 自己肯定感とはまずは、定義をおさらいしてみる。そのままの言葉を分解すれば、自分自身を肯定的に捉える感覚のことといえる。 しかし、定義として使われる言葉にもさまざまな言い回しや表現がある。 ありのままの自分を肯定する感覚のこと 自分への
「自己紹介って嫌だよね」 いつか誰かとそう同意しあったことがあった。最近も、息子が「自己紹介は苦手」というので、「わかるわかる」と頷いた。 自己紹介とは、簡単にいえば「自分はどんな人間か」という紹介や説明だ。 仕事の面接などでは「自分はどんな人間だと思いますか?」という、とても抽象的な質問をされることはかなり多いのだとか。それにしては、すごく難しい質問だ。 でも、誰かに自分のことを知ってもらうためには、自分が自分のことをちゃんと知っていなければならない。 よく知りも
「おれだって、ムカつくことがあったら、その気持ちが言葉に漏れちゃうことあるんだよ」 小学校4年生になる次男と、学校のことをときどきしゃべる。いいニュースを聞かせてくれることもあるが、やはり多くは「理不尽だ!」「 ムカつくぜ」「理解できない」という憤りの話になる。 次男は、めったに泣かない。痛くても、悲しくても、怒りを覚えても、それをわかりやすく表現することの少ないタイプだ。 今のところ抑圧しすぎて心身の調子を崩すようなこともないのだけど、やはり毎日たくさんの人と接する苦
以前、物書き仲間の方から「あなたにとって物書きとは何ですか?」と聞かれたことがあった。 「あんまり考えたことないです。考えたことを書いているだけなのです」 わたしはそう答えた。 わたしは文章を書くのが仕事だが、書きたいことを書いてお金をもらっているわけではない。わたしが主な生業としているのは、情報をまとめて記事にすることなので、自己表現でお金を稼ぐこととは違う。求められる業務をこなして対価をもらっているのだ……と、 このことを考えていたら、わたしはずっと部屋を片付けて
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先日、この本にたまたま出会ってからというもの、この中のひとつの章をずっと繰り返し読んでいる。寝る前に布団に入って読んでいると温かい気持ちになる。 この本は、私が知らなかったことを教えてくれたし、私をわかってくれた。 親との繋がりを持てなかった子の不思議な訴え 私は2年前、このような記事を書いた。 母は何らかの発達障害やパーソナリティ障害を抱えていた可能性が高く、子どもを育てることがとても苦手な人だったのだろうと思っている。この頃からもう母に対して怒りや恨みというのもはな
感情は人間にとってとても大事なものである一方、ときどき邪魔になってしまうことがある。本当はやるべきことや言うべきことがあっても、感情が揺れてできなくなるのはよくあるだろう。反対に、つい感情的になって余計なことを言ってしまってややこしいことになるパターンもある。 めんどくさいからと、夜中まで風呂に入るのをぐずぐずと先のばしたりすること。嫌いな人に会いたくなさすぎて授業をサボってしまうなどもある。 とくに、不安や怖さ、不快感などの感情から逃げるために、目的を断念してしまうこと
「おそろい」ってなんか気持ち悪い。 おそろいって、かわいらしい言葉。「姉妹そろいの着物、すてきですね」とか「これ、○○ちゃんとおそろいなの」とか「彼とおそろいのネックレス」とか。そこには親密や、結束のニュアンスがある。 昨年、旅行に行ったとき、空港で同じ部活動チームと思われる男女が、手作りでおそろいの名札をリュックサックにつけていた。フェルトでできたディズニーのかわいらしいキャラクターの顔がついていた。 前途したように、「おそろい」いは親密さや仲間意識、結束、団結などの
深刻な話や、教訓めいた絵本を読むのはあまり好きではない性分だけれど、この本は高学年用のレパートリーとして大事にとっておいている。 アフリカのマサイ族が、立派な背年になった証としてライオンをひとりで仕留める儀式の話、ヤクーバとライオンだ。 読み聞かせの活動を始めたばかりのときに、古典的な作品をいくつか探していたときに見つけたもの。道徳の教科書にも載っているようだ。 なぜこの作品に惹かれたのかというと……ただ、ライオンが好きだから気になったというただそれだけの理由である。し
わたしは、ノンフィクションの本や映画が好きだ。実際にあった話を題材にした映画や本を読むと、どこにでも自由自在にタイムリープできるような気持ちになるからだ。 この記事では、実話の絵本「綱渡りの男」を紹介しよう。 この本の題材は、1974年8月7日に、フィリップ・プティという若い大道芸人が、NYのワールドトレードセンターで綱渡りをしたときの話だ。 彼は、有名な建造物で無許可で綱渡りをすることで知られていた人物である。 このような行為は、世間ではお騒がせな迷惑行為以外のなに
12月に入って3日が過ぎた。2023年の終わりが、着々と近づいている。 わたしは今年、ずっと川下りをしていたような気がする。年明け早々から11月まで、ずっと濁流と激流に流され続けてきた。 少し流れが緩やかになったかと思っても、またすぐに速まる。ボートを漕がないと、大勢を保ち続けないと、終われない。途中棄権できない。 そんな1年間だった。 しかし、わたしの川の流れは、11月の終わりごろから徐々に穏やかになりはじめた。12月に入った今はもうボートから降り、自分が下ってきた