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【第7回】心の知能指数「EQ」ってなんですか?|インサイトジャーナル

EQとは「Emotional Quotient(感情知能)」とは、感情を認識し、理解し、管理する能力のこと。EQは人間関係や職場での成功、ストレスマネジメントなどに必要なスキルとされている。

EQは、2000年代初頭には、関連書籍が出版されたり、セミナーが開催されたりと、多くの人々がEQの向上に興味を持ったそうだ。

わたしも言葉と簡単な概要は知っていたが、そこまでフォーカスして考えたり調べたことがなかったので、今回は「EQ」をテーマに話をしてみたいと思う。

感情知能ってなんだ?

そもそも、感情知能ってなんだろう。

感情は喜び・怒り・悲しみなどが生み出すエネルギーのこと。では、そこにおける知性ってなんだろう。

知性とは、辞書でいえば「物事を知り、考えたり判断したりする能力」だという。そういえば、以前Twitterで知性ってなんなの?という問いを投げかけたことがあった。

それに対して、フォロワーのみなさんからはさまざまな意見をもらった。

  • 自分で良し悪しを判断できる能力

  • 物事を自分の頭で考えるチカラ

  • 物事を正しく把握する力

  • 物事や情報を深く理解して(背景や文脈など表面からは見えない部分まで)必要な場面で冷静に使える能力

  • 持っている知識や情報、知っている言葉を適切に使う能力

など「適切な判断力」という見解がもっとも多かった。

なかには

  • 敵を作らない能力

  • 答えがないものに答えを出すこと

と言った回答もあった。
これは、適切な判断力によって得られる効果にまで言及しているケースかなと思う。

よって感情知性とは、自分の感情を適切に受け止め、コントロールできる力のことだといえるんじゃないかな。

その力があれば、敵を作ることがないので人間関係を円滑にできるし、仕事もスムーズにできる。また、答えのない問いに自分なりの答えをだすことができるので、自分の確固たる信念や価値観をもつことにもつながる。

自分のEQは、想像より低かった

Web上でできる簡易的なテストではあるが、EQを試しに測ってみた。
すると、200点中89点で「勉強の必要がありそうです」という結果だった。

思ったよりも、悪かった!

200点満点で100点が平均値である。ちなみに私はIQ90。
EQも89と、全体的に微妙に低め……てな位置にいることがはっきりした。

IQを測ったときは、知能検査と心理検査をした。そのときの結果も、思ったよりも悪かった。今回のテストは、無料で誰でもできる簡易検査なので正確性が怪しいのは十分承知である。

でも、思ったよりも悪かったのは事実。そこそこできていると思っていた。

つまり、自分の能力がどの程度レベルで、どのくらいの力があるのかっていうことを、客観的に把握できていなかったということになる。

ここが今回のミソだ。

自分の能力やキャパを把握する

わたしは「自分」というものの認識が、実際とはかけ離れていることが昔から多かった。

人から言われる評価や感想に対して「え!?」と驚くこともあるし、実際の自分を直視しては、自己イメージと違いすぎて愕然とすることも多い。

「やりたい!」という衝動が勝って、キャパ以上のタスクを詰め込んで燃え尽きたりする。

自分のことは、自分が一番よくわかっているなんていうのは思い込みであり、実際自分のことが一番わからないし、見えないものである。

他人を見ていても、これは頻繁に感じる。

他人に対して、ああだこうだと批判していた人は、もれなくそれと全く同じことを自分もやっていたりする。きっと自分もそうなのだろうと思うと、人を批判する気にもなくなるくらい、多い。

実際、わたしは矛盾したことが大嫌いだとか言いながら、矛盾した行動をとっていることに気づくこともある。人間は矛盾する生き物なのだからしかたないのだけど、それこそ「自己イメージ」や「自分の認識や意識」と、実際の自分が解離してしまっている。

己を知れ、ということだ。

ちなみに第1回でも、自分という人間について知ることについて書いた。

この記事でも、自己イメージと実際の自分の解離について言及したのだが、自分の知性、能力、キャパといった「器」の大きさも自覚していきたいと思う。

EQは、努力で高めることのできるスキル

IQは、一部の学者によると、生涯を通じて比較的安定しているといわれている。遺伝的な要因と環境的な要因の影響を受けるため、大きな変動は少ない。(トレーニングで多少伸ばせることもあるようだが)

しかしEQは、努力や経験で高められるスキルだ。知性は磨くことができる。だから、自分の感情を正しく理解して、適切に扱うことは、訓練次第で今よりもできるようになるものなのだ。

ただ「感情理解」というのは、とても難しい。わたしはちょっと感情の反応が遅いところがあるのでなおさらだ。自分の感情の反応が遅いので、理解するまでに時間がかかる。

自分の感情理解が下手だと、当然他人の感情を理解することもできない。あれこれと選択肢や可能性が浮かぶだけ浮かんで、それを一つに絞ることが難しいのだ。

そこを上達させるには、やはり経験を積んで自分の中でデータを集めるしかない。

結局、人は失敗して学ぶしかない

ああだこうだと言ったが、結局この先どうしていこうか。
そう考えたときにできるのは「失敗していく」ことしか、浮かばない。

失敗して、そこからの経験値を溜めていくしかないのだ。

マイナスの事象から得られる分析は多いし、重要性が高い。
問題の認識・リスク回避・パターン認識をするためには、ネガティブな情報に価値を置かなくちゃいけない。

感情って、簡単だなと思うこともある。切り離したり、押し殺したりすることだってできるから、一時的には「簡単なものだ」って舐めてしまうんだよね。

でも実際、複合的で、状況によって感じ方も違う。人によって表現方法が違うし、表出の仕方や強度も全部違う。

だからこそ、人間に生まれてそんな感情をとりあえず扱いながらも、日々なんとか生きているだけで十分よくやっていると、少し自分を褒めておくことにする。







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