世に溢れるトラウマの治療法に関して簡単にまとめてみた(前編)
読んでくださってありがとうございます。
機能不全家族のもとで育ち
うつ病や複雑性トラウマなどで苦しみ
そこから回復した経験があります。
今回の記事では世の中にある沢山の
トラウマ治療法の紹介をしたいと思います。
実は心理療法の差によって
効果の優劣はあまり変わらないという研究もあり
自分がまとめなくてもいいかなあとも
思いつつ書いてます。笑
また、トラウマ治療にはどのモデルが
優れているかと比較をするわけではありません。
トラウマ症状に本当に苦しんでいる
人々が救われるかということの方が
よほど重要だと思っています。
自分はただの元当事者で心理職ではない為
研修を受けることができず、
詳しくない部分もあります。
特にボトムアップ系はライセンス制のものが多く
本を読んでもよくわからないところがあり…
もしわかりやすい本があれば紹介してください。
今回の記事は前編で単回性トラウマ
の治療法に関して主に書いてます。
複雑性トラウマの治療法に関しては
後編で書くつもりです。
トラウマについて
実際に悩んでいる人が使うトラウマという言葉と
臨床心理学の界隈でのトラウマが指している内容
に少し齟齬があるなあという印象を受けます。
その違いがある為に
トラウマ治療法=自分が望んでいる治療法
にならない可能性があると思っています。
トラウマというと、その言葉通り
主にPTSD症状のことを指します。
PTSD症状(単回性トラウマ)
1.再体験症状
フラッシュバック、トラウマ体験の悪夢など
2.回避症状
トラウマ体験に関する思考や感情の回避
トラウマ体験の想起刺激となる事や状況の回避
行けていた場所に行けなくなる
3.脅威の感覚・持続的な過覚醒状態
過度の警戒心、過剰な驚愕反応
ただ、実際悩んでいる人が使うトラウマには
複雑性PTSDで定義されている以下のような
自己組織化障害(DSO症状)を指していることがあります。
DSO症状(複雑性トラウマ)
1.感情制御困難
・感情反応の亢進(気持ちが傷つきやすいなど)
・感情の爆発、感情麻痺、喜びの欠如
・自己破壊的行動
(やけ酒、無駄遣い、自傷行為など)
・ストレス下での解離状態
(別人格がでる、記憶をなくす、
気が付いたら遠くに来てしまったなど)
2.否定的自己概念
・自分を必要以上に卑下する
・敗北感、無価値観などの持続的な思い込み
・外傷的出来事に関連する深く広がった
恥や自責の感情を持つ
3.対人関係障害
・他者に親密感をもつことの困難
・対人関係や社会参加の回避や関心の乏しさ
・時折濃密な人間関係があっても、
それを維持することが困難である。
DSO症状は「生きづらさ」を表している症状だと思います。(愛着障害、アダルトチルドレン、発達性トラウマ障害、DESNOSなどの概念はこの症状に近いと思います。)
ちなみに余談ですがDSO症状単体だけだと
病名で複雑性PTSDとは診断をされません。
PTSD症状とDSO症状について
PTSD症状やDSO症状は
人間に組み込まれた生き延びる為の反応であり
その人の人間性や心が強い弱い
という問題ではありません。
その理由を説明する理論としては
PTSD症状はポリヴェーガル理論
DSO症状はアタッチメント理論
が濃厚な説だと自分は感じています。
(ここでは長くなるので省略します)
PTSD症状は
自分の身体の危険を感じた出来事が中心にあって
それに対する反応であるのに対して
DSO症状は
自分という人間の存在価値への危機や
世界観に対する危機があり
心に大きく影響を与えます。
PTSD症状は
交感神経優位な身体的な反応が出てくるのに対し
DSO症状は
”自分”という存在に対する考えや
”世界”や”世の中”や”他人”に対する価値観
に対する影響が大きくなっています。
この二つには大きな違いがあり、
またそれぞれ交わりがあります。
PTSD症状は
ある出来事が起こってきて
その出来事が
急過ぎた、強過ぎた、圧倒的過ぎた
~過ぎた(Too Much!)な出来事で
1度や少ない頻度の出来事に対する反応
であるのに対して
DSO症状は
人間が成長する過程において
あるべきものが無かった、愛情が足りなかった
守ってくれる人がいなかった
必要なものが与えられなかったといった
不足した状態が長かった
というような長期的な状況に置かれていた反応で
幼少期から形成されてきたものです。
そのため、PTSD症状に対する治療は
比較的早く終わることが多いのに対して
DSO症状に対する治療は
長期的になることが多いです。
またDSO症状はその症状も多岐に渡るため
それらに対しての適切な手法も様々で
「この治療だけをやっていればいい」とか
「すぐに良くなる」とはいかないものです。
(とはいえ良くならないというわけではないです )
実際はグラデーションのように繋がっていて
明確に区分することはできないと思いますが
PTSD症状に対応した治療法(今回の記事)
DSO症状に対応した治療法(次回の記事)
でそれぞれ分けて紹介します。
PTSD症状の治療法
アメリカ心理学会(APA)や
国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)
などのガイドラインでは推奨する治療法として
・持続曝露療法(PE)
・認知処理療法(CPT)
・認知行動療法(CBT)
・トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)
・ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー(NET)
・眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)
などを挙げておりますが、
エビデンスの有無に関わらず
効果がある治療法は世の中にあります。
エビデンスが豊富なCBT系に限らず
以下に簡単に紹介したいと思います。
薬物療法系
神田橋処方
著名な精神科医である
神田橋條治先生が開発した漢方の処方。
これまで薬物療法が不可能とされてきた
フラッシュバックといった難しい病態に
珍しく効果があると言わている処方です。
桂枝加芍薬湯と四物湯を同時に飲むというもの。
作用機序は不明。脳腸相関が関与?
ちなみに神田橋先生の専門は精神分析で
「日本のフロイト」と呼ばれているらしいです。
※下のコメント欄に小児精神科医の先生が
コメント追記して下さってます。
興味ある方、良ければ参照してください。
認知行動療法系
認知行動療法系のいいところは
治療法の透明性の高さです。
これからどんなことを行うかについての説明
治療がどの位の回数がかかるかおおよその展望
今日の治療はどんなことをするのか
都度説明し、双方の同意を基に治療が進みます。
この治療法はなぜ効果があるのか
その治療法はどの位効果をあげているのか
なぜ不安が続くのか
トラウマはどういった症状があるのか
というような心理教育や
悩んでいることを認知行動療法の基本モデルに
照らし合わせ細かくアセスメントをします。
(こういった前段階があって
初めて認知行動療法として呼べます)
治療場面だけではなく日常的に困った場面で
セルフケアとして学んだことを
使えるようになるのも特徴の一つです。
持続曝露療法(PE)
持続エクスポージャー療法とも言われます。
米国のエドナ・フォア博士 が開発しました。
様々なRCT(ランダム化比較試験)
で有効性が示されており20年以上に渡る
エビデンスの量が凄まじいです。
PTSD症状に対する治療が難しいとされていた
昔において希望の星だったそうです。
目安は90分のセッションを10~15回程度。
最後までやり遂げた時の成功率は約80%らしい。
PTSDの症状が慢性化するのは、
トラウマを思い出させるような
出来事や場所また記憶等の刺激を
極度に回避したために
トラウマ記憶が適切な処理を受けなかったから
という理論に基づいたものになります。
もっと簡単に説明します。
不安や恐怖という感情は本来感じ尽くせば、
時間経過とともに薄れていくものです。
しかしその不安や恐怖があまりにも強すぎると
日常生活の中で
特定の記憶を思い出すような
場面に行かないようにしたり
特定の人を避ける
過去を思い出さないようにする
など回避行動をするようになります。
回避する行動をとると短期的には
不安や恐怖を感じることは少なくなります。
ですが、恐怖や不安を感じなくなる
というメリットがある為
回避する行動はどんどん増えます。
そうすると
不安や恐怖に向き合わなくなります。
その消化されなかった不安や恐怖は
いつまでも脳で処理されず残ってしまいます。
持続エクスポージャー療法は
その悪循環を断ち切ろうという治療法です。
避けていることをやめ
立ち向かうことを目指します。
不安や恐怖を生み出す刺激
(実際現実で回避している事や
過去のことを想像で思い出す事)を
下から順番にリスト化し、
スモールステップで取り組む準備をします。
そして実際にそこに行ったり想像したりして
立ち向かうという治療法です。
実際にやってみることで、
「刺激=危険」だったものが
「刺激=危険ではなさそう」
という考えが新たに学習され、
「刺激=危険」<「刺激=危険ではなさそう」
という図式が成り立つようになると
徐々に不安や恐怖に耐性がつくというものです。
治療内容には
心理教育(上で書いたような内容説明)
呼吸再調整法を毎日練習したり
セッションで話した
トラウマ記憶の録音を家で聞いたり
トラウマで避けている場所に行ってみたり
日常的にトラウマの要素に
自分を曝すことをします。
上だけ見ると治療者が患者に対して
避けていることを無理やり向き合わせる
といった乱暴な治療法に見えますが
そうではありません。
「持続エクスポージャー療法」の
フォローをいれました(笑)
ただ、読んでいてお気づきの通り
言うは易く行うは難しです。
そもそも向き合うのが怖くて
嫌だから避けていたのです。
また、過去を思い出すだけでも
それだけで圧倒されてしまう場合もあります。
ドロップアウト率は20~30%程度らしいです。
(そこそこ高い部類だと思われます)
持続曝露療法は治療効果は高いものの
避けている記憶を思い出すという
ハードルの高さから違う治療法が
生み出されたりもしています。
認知処理療法(CPT)
持続曝露療法は行動療法系ですが
認知処理療法は認知療法系となります。
50~60分程度の個人セッションを
計12回行います。
CPTでは、トラウマの詳細を
振り返ることはしませんが
体験したことを筆記し
その体験が考えや信念、感情、行動に
どのように影響を与えているかを探ります。
トラウマティックな経験をすると
それまでの世界観や
自分に対する見方が大きく揺るがされたり
変わったりすることがあります
(人が信頼できなくなる
自分だけが生き残ってしまった
と罪悪感を覚えるなど)
それは、異常な出来事に対する正常な反応です。
誰でも一時的なPTSD症状が生じます。
CPTではPTSD症状からの
「回復」と「未回復」に注目します。
トラウマティックな出来事を体験すると
私達人間は自然に恐怖や怒り
悲しみといった感情を感じます。
CPTではこれを出来事に対する
「自然な感情」と呼びます。
一方、トラウマティックな出来事が生じると
多くの場合私達はその「原因」について
考えるようになります。
「あのとき〇〇さえしていれば」
「こんなことが起こったのは私の責任だ」..など
起こった出来事「そのもの」ではなく、
こうした「考え」からも感情は生じます。
それは多くの場合
恥や罪悪感といったものになります。
実は、先に示した「自然な感情」は十分に感じ
時間がたてば自然におさまっていく
ことが分かっています。
いずれ「あの出来事は本当に酷かった…」
のように過去形で話せるようになります。
しかし一方で、「考え」によって生じる感情は
その考えが変わらない限りいつまでも持続し
強い感情を引き起こし続けます。
「自然な感情」と「思考から生じる感情」を
私達は普段区別することはないのですが
両者の違いはCPTでは非常に重要です。
また、自分ではコントロールできないような
恐ろしい記憶に押し入られ、その記憶や感情
自分の考えに耐えられないと思ったら
そこから逃げよう、避けようとします。
トラウマティックな出来事に取り組むことを
避けたくなるのは当然のことです。
しかし、実はそのような「回避」こそが
トラウマからの回復を妨げると
CPTでは考えます。
回避行動は短期的には苦痛を和らげるものの
長期的な回復を阻害してしまいます。
思考によって「作られた感情」と
出来事そのものから生じる「自然な感情」
をCPTでは区別します。
トラウマティックな出来事から
自然に生じる感情を湧いてくるのに任せて
回避せずに体験し十分に感じることができれば
トラウマから回復していくことが
できると考えます。
「自然な感情」は必ず収まっていくからです。
そのためには、トラウマティックな出来事が
「なぜ」起こったのか
その原因に対する自分の考えや解釈
(「あの時自分が〇〇さえしていなければ」
「自分が悪かったから」等)
について丁寧に検証し、必要があれば
より現実的なものに考えを
置き換えていく必要があります。
原因に対する過度な思い込みや
現実とは異なる考えが
トラウマティックな出来事について
思い出したり感じたりすることを妨げ
症状を長引かせていることがあるからです。
この回復を妨げているような考えを
「スタックポイント」とCPTでは呼んでいます。
「あの時自分が〇〇さえしていなければ」
「自分が悪かったから」という考えを
「私は何も間違ったことはしていない。間違い
を起こしたのは私を傷つけた加害者のほうだ。」
「いい人にも悪いことは起こる。」
というような思いなおしができると
恐怖や怒り、悲しみといった
自然な感情に触れることができ
その感情を流すことが可能になります。
トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)
TF-CBTは、コーエン博士、マナリーノ博士、
デブリンジャー博士らによって
米国で開発された子どもを対象とした治療プログラムです。
対象年齢は3歳から18歳です。
週1回のペースで8回から16回程度行います。
欧米のいくつかのガイドラインにおいて
子どものPTSD治療の第一選択として
推奨されています。
大人のPTSD認知行動療法と
治療原理はほぼ一緒ですが
子どもの年齢や発達、養育環境に合わせて
柔軟に創造的に行うことができる点が特徴です。
TF-CBTのプログラムは、
段階的にトラウマ記憶に
向き合えるように工夫されています。
トラウマの心理教育
ストレス・マネジメント
感情表出と調整
認知コーピングなどに取り組んでから
トラウマナラティブの作成と処理を行います。
また、保護者の理解と協力を得ることも
大事だと考えており
家族が子どもを理解し、被害体験について
子どもと気持ちを分かち合えること
を図っています。
その為、治療に保護者も参加し
子どもと同様のスキルを学ぶことにより
保護者自身のストレス対応能力や
ペアレンティングスキルの向上を図ります。
とはいえ、複雑性PTSDを呈する
子どもの場合は別です。
アタッチメント対象となるべき保護者が
機能不全に陥っていたり
自ら子どもに加害行為をしたりする場合がある為
子どものアタッチメントの発達は
不安定で混乱したものになります。
子どもは低い自尊感情や否定的な認知のために
「何をしても良くなるはずがない」
「治療者も自分に辛い思いをさせるかも」
などと考え、危機を訴え、助けを求めるという
アタッチメント・システム
が機能しないことが多いです。
その為、定められた治療要素を
機械的に実施していくだけでダメで
治療者のメンタライジング機能が
とても大事になります。
子どもの状態を適切に理解し
子どもの行動や症状の背景にある
心理状態を思いはかり、本人に返していく。
子どもの感情の表出を促し、その感情に共感し
それが妥当なものであるとノーマライズしていく
といった役割を治療者が果たす必要があります。
子どもは治療の場で自分の弱みをさらけ出しても
攻撃されたり搾取されたりすることはないと
身をもって知ってもらい
治療者が子どもの回復を
後押ししていくことが不可欠になります。
EMDR系・身体志向系
認知行動療法系の心理療法は
トップダウン系と呼ばれ
EMDR系・身体志向系の心理療法は
ボトムアップ系と呼ばれます。
ボトムアップ系の心理療法は
対応できる対象の人が幅広いのがいいですね。
(年齢層や文化の影響をあまり受けない等)
また、人によってはセッション数が少なくても
劇的に変化が進む場合があることも
メリットの一つだと思います。
持続曝露療法だと、
セッション以外でも録音を聞くなど
やることがあり負担は結構大きいです。
トップダウン系の心理療法は
勿論効果はあるのですが
以下のような理由で
批判を浴びることもあります。
トラウマ記憶というのは、
断片的な記憶であることが多く
思い出すことが難しいことがあります。
また、トラウマを詳細に思い出すことは
その行為自体辛いものがあり、アディクションの
リスクを一時的に上げてしまいます。
PTSD症状の一つに回避がある位なので
トラウマ体験を思い出すことをしたくないという
思いがあるのはごくごく当然だと思います。
その為、トラウマ体験を詳細に
治療者に話すことをしなくとも
改善を目指せる治療法は魅力的だと思います。
EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)
1987年にシャピロ博士によって
偶然考案された治療法です。
公園の散歩中、彼女は自身の嫌な思考が
意識的な努力もなく消えたことに気づいたようで
不思議に思った彼女は、何が起こったのかと
細かく注意を払ったそうです。
そして、嫌な思考が心に浮かんでいたときに、
風に吹かれて斜め方向に落ちる木の葉を追って
目の往復運動を素早く自発的に繰り返していた
ことを突き止めたことから考案したそうです。
適応的情報処理モデルや
レム睡眠時の目の動きなど
諸説あるものの、詳しい作用機序は不明です。
時間の目安は90分
目安のセッション数は1回から必要な回数です。
アメリカの戦争の帰還兵に対して
大きな治療効果を生み、エビデンスも豊富です。
治療は以下のように進みます。
1.成育歴・トラウマの病歴の確認や治療計画
2.準備:EMDRについての心理教育
感情調節の方法の練習
安定化、リソースの構築など
3.評価:トラウマ出来事に対しての
認知(イメージ)や身体感覚の評価
4.脱感作:両側性刺激を使って処理
5.肯定的な認知の植え付けと
ターゲットの出来事に統合
6.ボディスキャン:
出来事を思い出したときに
緊張などの反応が残っていないか確認
7.終了:安定化のスキルを使う
8.前回の効果が残っているか確認。
必要であれば繰り返す。
両側性刺激とは左右交互の刺激のことです。
EMDRで使用される両側性刺激は
左右に振られるセラピストの指を
目で追うというものです。
実はこの目で追う方法だけではなく
タッピングなどの触覚刺激や
音などの聴覚刺激でも効果があります。
これは後に開発された治療法にも
大きく影響を与えています。
また、現在と過去同時に焦点を置くという考え
(過去を思い出しながら
今ここにいるという感覚を保つ)
も様々な治療法に共通するポイントです。
※EMDRは再トラウマ化したり侵襲性がとても高く
自身がセルフケアを行うことは推奨されません。
きちんとEMDRの研修を受けたセラピストの下で
治療を行うことを推奨します。
思考場療法(Thought Field Therapy,TFT)
アメリカの心理学者キャラハン博士によって
開発された心理療法。
辛い感情を感じる事柄に意識を向けながら
自分の身体にあるつぼを
一定の手順でタッピングしていくことにより
様々な気分や症状を良くしていきます。
超個人的な見解ですが、
これ単体だとPTSD症状の治療法
としては少し弱い気もします。
とはいえ、自分を落ちつける方法の一つとして
覚えておくのはありです。
またこれから下記で紹介する治療法
に応用されてたりもします。
セルフケアとしても気軽に使えるので、
効果ある人にはいいかも。
EFT(感情解放テクニック)も似てる気がします。
ブレイン・スポッティング(BSP)
EMDRのエキスパートであった
米国のグランド博士によって考案された治療法。
第二世代のEMDRとも言われており
EMDRにソマティック・エクスペリエンシングや
精神分析等を統合した心理療法です。
EMDRでは左右に目を動かしますが
BSPでは視線の位置を一点に定め
そこを何分間かボーっと見続けることで
脳の非言語領域に働きかけ、
トラウマ記憶の処理を進めていきます。
この心理療法でリラックスを促す
両側性刺激を用いた音楽があるのですが
それは日常使い出来るのでおすすめです。
Youtubeでバイオラテラル音楽(Bilateral music)
EMDRなど調べると出てきます。
「日常のトラウマ」レベルに留めておくこと
という注意書きはありますが
セルフで出来る方法も公開されております。
※深刻なトラウマ処理の場合は
専門のセラピストの下で
治療を行うことを推奨します。
セルフケアで処理行う際は
下記にあるTS処理の項目を参照してください。
ボディ・コネクト・セラピー(BCT)
EMDRから発展した最先端の心理療法です。
日本発の心理療法で東京未来大学教授の
藤本昌樹先生によって開発された心理療法です。
EMDR、TFT、東洋医学
ソマティック・エクスペリエンシング
などを統合した心理療法です。
トラウマは情報とエネルギーとして
脳だけでなく身体にも残されています。
BCTでは身体感覚に注意を向けることで
脳と体をつなぎ、トラウマのエネルギーを
タッピング、片側眼球運動、アファーメーション
などを用いて身体から解放していきます。
EMDRはトラウマ処理を開始すると
アクセル踏みっぱなしで
峠を駆け抜ける感じですが
BCTはアクセルとブレーキをうまく使いながら
少しずつ峠を越えていくイメージです。
片側眼球運動とツボへのタッピングを用いて
覚醒状態になる辛い感覚とリソース(安心感)
をうまく中和させているのと
過去と現在を同時に感じる
「二重意識」を行いやすくしており
大丈夫ゾーン(耐性領域)に留まりながら
トラウマ処理ができます。
特徴としては
一つ一つのトラウマ記憶にかかる
時間が圧倒的に短いこと
活性化が出づらく解離も起こしづらいため、
安全性が高いことがあります。
三森さんの漫画でもボディコネクトセラピーが
紹介されているので、どんな治療をするか
知りたい方は読んでみるといいかと思います。
フラッシュ・テクニック(FT)
EMDRから発展したものでEMDR公認講師の
米国のマンスフィールド博士によって
2017年に開発された心理療法です。
EMDRの準備段階で安全を作る段階がありますが
その準備段階の方法を用いただけで
トラウマ解消されたというのが
開発のきっかけだそうです。
標的となる記憶は決めるものの
トラウマに触れるのは
その記憶がどのくらい嫌な感じがするか
と評価をする程度です。
自分が「いい感じ」と感じらられるもの
楽しい記憶やイメージ、活動、音楽、写真など
に注意を向け、そこに注意を向けたまま
(治療者とその会話をしながら)
タッピング等の両側性刺激を並行して行い
たまに治療者に指示された時に
瞬き(フラッシュ)をするというものです。
この方法では元のつらい記憶に
そこまで意識を向けることなく
そのトラウマ記憶を処理することを目指します。
そのため、治療の中での痛みを
極力抑えたものだと言えます。
また、10分程度の短時間で終えることが出来る為
この方法が効かなければ他の方法を試したり
他の技法の補助として使用できるそうです。
英語ですが、下記ホームページで
その様子がわかる動画があります。
TS処理(TSプロトコール)
著名な精神科医の杉山登志郎先生によって
開発された簡易型のトラウマ処理です。
杉山先生は
もともと発達障害の権威として知られていて
発達障害とトラウマは複雑に
絡み合っていることに気づき
被虐待児である子どもと元被虐待児のその親の
親子併行治療にここ10年以上取り組んでいます。
虐待が連鎖することは昔から指摘されており
親と子ども、その両方に関わるという姿勢。
何と素晴らしいのでしょう。
また、一般的な精神科外来で
実施可能な方法を組み上げています。
普通だとほぼありえないことを
やろうとする試みが素晴らしすぎます。
TSプロトコールの中には
TS処方(神田橋処方と極少量処方の組み合わせ)や
TS自我状態療法などもありますが
今回はその中でもTS処理に関して紹介します。
複雑性PTSDのクライアントに
トラウマ記憶の想起をさせると限りなく溢れだし
収集がつかなくなることから
記憶の想起をさせないで
処理を実施することを考えたそうです。
内容としては
EMDRとTFTと胸式呼吸とアファメーションを
を組み合わせたような方法です。
パルサーという左右交互に振
動を作る機械を使う方法もありますが
手動で出来る方法を紹介します。
『トラウマ 「こころの傷」をどう癒やすか (講談社現代新書)』という本を出すらしくその発売記念?で作られた動画のようです。
セルフケアでの最大の危険性は
フラッシュバックの蓋が開いてしまうことで
死にたくなることだと書いており
セルフケアを行う際の注意事項も引用します。
信頼できる人がいたら苦労しねーよ!とか
そんな人がいるならセルフケアはやらん!とか
思う方もいるかもしれませんが、悪しからず。
また、セルフケアを行うのであれば
こちらの本もおすすめします。
(kindle unlimitedだと無料で読めます。)
ソマティック・エクスペリエンシング(SE)
ソマティック・エクスペリエンシング(SE)は
ピーター・リヴァイン博士が開発した
穏やかで安全な新しいトラウマセラピーです。
ボトムアップ系心理療法の大御所で
前述したEMDRから発展して開発された
治療に大きく影響を与えています。
神経系の過剰な覚醒にアプローチし
システムを整えることを目指します。
具体的には、
身体感覚やイメージ、感情、体の動きなどを用いて
体内で行き場を失った
未完了のエネルギーの解放を試みたり
身体へのタッチを通じて
神経系を調整することなどを目指していきます。
ソマティック・エクスペリエンスでは
トラウマの渦に飛び込み
感情を激しく解放するといった
劇的なアプローチは行いません。
(上記の持続エクスポージャー療法(PE)のように
トラウマ記憶を思い出すようなこと)
極端な刺激は
神経系の更なる覚醒や凍りつきを招き
システムの調整や安定には繋がりません。
トラウマ処理は耐性領域内(大丈夫ゾーン)
で行う必要があります。
リヴァイン博士は
癒しのプロセスは劇的ではなく
ゆっくりであればある程
効果的であると述べています。
そういった穏やかなアプローチを可能にするため
ソマティック・エクスペリエンシングでは
大事な概念がいくつかあります。
一つ目が「タイトレーション」です。
ちょっとずつ増やしていくという意味です。
ワークをする際に
トラウマにまつわる身体感覚やイメージ
感情などにどっぷり飛びこむのではなく
少しずつ、少しずつそれらにアクセスして
トラウマを開放していくことを指します。
二つ目が「ペンデュレーション」です。
「緊張とリラックス」「広がりと狭まり」
「快と不快」といった
相反する感覚やイメージの間を自然に
行ったり来たりする生得的なリズムのことです。
SEではこの振り子のようなリズムを重視します。
少し交感神経が活性化したら
副交感神経で鎮静化する
また少し活性化したら、鎮静化する
という試みをワークの中で行います。
いかにひどい気分になったとしても
拡張(広がりや緩む感じ)が必ず後に続き
開放、安堵、流れの感覚がもたらされる
ということを体感できると
トラウマに取り組むレジリエンスが育まれます。
トラウマの原因となった出来事が起きた時に
神経系が圧倒されて完了することができず
出来事が終わった後も
身体で終わらずに続く反応(=防衛反応)に
再び安全な方法で取り組み
ゆっくりとそれらを終わらせ
ニュートラルな状態に戻っていくこと
を目指していきます。
三つ目が「リソース」という概念です。
リソースとは、ご本人にとって
「いい感じ」がするもの全てです。
例えば、外側のリソースだと
安心できる人や場所、ペット
趣味、思い出、景色、色、アートなどです。
内側のリソースだと
「お腹がゆっくりと膨らむ感じ」
「肩がストンと落ちた感じ」
「手がほんのり温かい感じ」
など心地良い身体感覚があります。
「リラックス」「安心感」などの
「いい感じ」や「心地よさ」を
十分に身体で感じることができることで
トラウマの大きさに見合うだけの
拮抗するエネルギーを
手に入れることができます。
それらをイメージし、
身体で感じることで生じる神経系の拡張
(広がりや緩む感じ)を感じながら
少しずつトラウマによる凍りつきや
過覚醒にアプローチしていきます。
下記動画では怒りのエネルギーを
少しずつ解放するやり方を紹介しています。
体の感覚として怒りを感じた後
こぶしを強く握っていき
ゆっくりと手を開いて解放します。
その後、自分の身体が
どのように変化したかを感じます。
未完了のエネルギーの解放という観点からいうと
自分も病んでいて親への憎悪が止まらない時期に
色々やってました。
テレビでストレス発散でお皿を壁にぶつけて
思いっきり割るという方法を
紹介しているのを目にして
これ、親をものに見立ててやれば
すごくストレス発散になりそう!と思い
ビンを思いっきり壁にぶつけて破壊したり
ぬいぐるみを思い切り殴ったり
壁にキックして穴を空けたり
(今でも実家の壁は穴が空いてます)
服をカッターで思い切り刻んだり
布団の中に潜り込んで「死ね~」と叫んだり
他人に迷惑がかからない範囲(笑)で
自分のエネルギーを解放しており
今となってはソマティックエクスペリエンシング
と通ずるものがあるなあと感じます。
コミュニティレジリエンシーモデル(コレモ)
2006年に米国のトラウマ・リソース研究所の
エレイン・ミラー・カラス氏らに
よって開発されたモデルで
身体志向のトラウマ療法の一部を
自分自身のケアに使える形にしたものです。
トラウマの治療はできませんが
自分の心や身体を落ち着かせたりできます。
日常で経験する様々なストレスに対処でき
いつもの大丈夫な自分でいられる状態を
コレモでは「大丈夫ゾーン」と呼んでいます。
(専門用語では耐性領域と呼ばれています)
強いストレスになるような出来事を経験すると
私達は「大丈夫ゾーン」から飛び出てしまって
普段通りの大丈夫な自分ではいられなくなり
イライラしてしまったり、
逆に気持ちが沈んでしまったり
あるいはその両方を
行ったり来たりすることもあります。
コレモでは、この「大丈夫ゾーン」に
素早く戻れるように
スキルを6つに分けて伝えています。
スキル1:トラッキング(からだに気づく)
スキル2:リソーシング
(宝・資源・リソースに気づく)
スキル3:グラウンディング(接点に気づく)
スキル4:ジェスチャリング
(身振り手振りや動きに気づく)
スキル5:シフト&ステイ
(ましに気づいてとどまる)
スキル6:ヘルプ・ナウ!(救急お助け術)
詳細が知りたい方は
下記のリンクから動画を参照してください。
どのスキルでも「気づき」が最初にあり
⼼地よい感覚や
不快な感じがしないといった「まし」な感覚を
使ってそれを身体で実感することで
自律神経を整えるというものです。
具体的な手順は以下の通りです。
1.体の状態を読み取る
2.快と不快の違いに気づく
3.自動的に気づく不快感だけではなく
快適な感覚またはマシな感覚に
意識を向けることもできる選択肢に気づく
4.快適な感覚またはマシな感覚に
注意を向け続ける
5.快適な感覚の詳細に気づき
さらなる感覚の顕在化を促す
6.不快感が減った場合は
その事自体の快適さに意識を向ける
7.1~6を繰り返す
8.交感神経の活動がおさまり
神経系が調整される
コレモの素晴らしいところは
自分に選択肢があるというところです。
グランディングや呼吸法といった
リラクセーション法がありますが
内受容感覚に意識を向けることにつながり
不快感を感じる方がいる場合もあります。
コレモは快・不快を自分で選べる
というのがとても良いです。
また、人から変に解釈されたりすることもなく
もともと備わっている自分自身の
レジリエンス(回復力のようなもの)を引き出す
こともよいかと思います。
詳細は以下のホームページから動画で学べます。
(これが無料なのは信じられないです笑
私的なまとめ
今回はトラウマの中にも
PTSD症状とDSO症状があり
主にPTSD症状をターゲットとした
治療法についてまとめました。
本来だったら、その辺の精神科に受診すれば
効果がある治療法を使える
信頼できる治療者に出会えて
そのまま治療が進むのがベストだと思います。
ただ、今現状まだそういった状況ではなく
治療者側が適切な治療法を提供できない為に
クライアント側が何が効果があるのかを調べ
一縷の望みをかけて治療者を見つけ出す作業を
しているような段階だと思います。
(全然自分と合う治療者を見つけられず誰にも
頼れないと思っている方も多いと思いますが)
まとめた内容がその一助になれば幸いです。
また、トップダウン系とボトムアップ系と
意図的に分けて紹介しましたが
どちらが優れているという訳ではなく
どちらも効果がある治療法だと思います。
認知行動療法の基本モデルでも言われている通り
環境ー個人(認知、行動、身体反応、感情)
というのは相関関係があります。
どこかでいい変化があれば
それが波及して他のところにも
いい変化をもたらします。
思考を入口とする
トップダウン系の心理療法は
過去の出来事への解釈が変わることで
感情や身体的な反応が変わります。
身体感覚を入口とする
ボトムアップ系の心理療法は
過去を思い出した時の身体的感覚が変わることで
解釈と感情が変わります。
目指す場所は一緒なので
入口をどこから入るかというのは
自分の好みでよいかと思います。
言葉で整理したり、伝えたり
だれかとそれを共有しながら
自分の思いをわかってもらいたいと思っていたり
身体感覚に意識を向けるのが苦手という理由から
トップダウン系が良いと
感じる人もいると思いますし
自分のトラウマ体験を語ることが
怖くてできないといった理由で
ボトムアップ系が良いと
感じる人もいると思います。
(ボトムアップ系が人の話を聞かないと
いうわけではないとは思いますが)
不思議なもので、何かしらでいい変化があると
前は抵抗があり取り組めなかったことに
段々と取り組めるようになります。
あと、あまり記載しておりませんが
治療者を信頼できそうかどうかは
どんな治療法においても非常に大事です。
治療者が信頼できそうな人という安心感は
トラウマに取り組むことにおいて
大きなリソースになります。
治療法よりもその治療者を信頼できそうか
自分の直観を基準にするのも大事だと思います。
こんなことを書いてますが
自分が悩んでいた当時は
信頼できるカウンセラーを結局見つけられず
セルフケアという茨の道を進みました。笑
(自分を治そうと思えない人もいると思いますが
それは至って当然だと思うので
無理にそう思うこともないです。
何もしないことが出来ることなら
それがその時できる一番の方法だと思います)
上記で相関関係と書きましたが
治療者を信頼できるかどうか
というのも相関関係があります。
「トラウマが人との繋がりをブロックする」
人を信頼できないような環境を味わった人は
信頼できる治療者が見つけられない
⇔「トラウマを癒すのは人との繋がりである」
信頼できると思える治療者を見つけられれば
人のことを信頼していいかもと思える
このように「トラウマ」と「人と繋がり」
にも相関関係があります。
人を信頼できるかどうかというのも
その人次第だと思いますので
信頼できるのであれば信頼し
信頼できないのであれば
信頼できないままで良いと思います。
自分が取り組みやすいところから
取り組むのがよいかと思います。
次回の記事について
次回の記事では自分が本来書きたかった
複雑性トラウマ(DSO症状)に対しての治療法に
ついて紹介をしたいと思います。
とはいえ、今回の記事を書くのも
自分の知識が足りないことを痛感したので
いつになるかわかりませんが。
なので、どんな治療法が効果ありそうだと
個人的に思っているか
その治療法をとりあえず羅列します。
精神分析(精神分析的心理療法)
転移焦点化精神療法(TFP)
メンタライゼーション(MBT)
スキーマ療法(ST)
弁証法的行動療法(DBT)
STAIR Narrative Therapy
シーキングセーフティ
ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー(NET)
エモーション・フォーカスト・セラピー(EFT)
加速化体験力動療法(AEDP)
内的家族システム療法(IFS)
センサリーモータサイコセラピー(SP)
Neuro Affective Relational Model(NARM)
自我状態療法
ホログラフィートーク
タッピングによる潜在意識下人格の統合法(USPT)
(ACの12ステップ)
(マインドフルネス)
(ヨガ)
(セルフコンパッション)
自分の知識は認知処理療法系に偏っており
まだ自分の理解が進んでいないので
いつになるかわかりませんが、
気が向いたら書きます。
一個一個学ぶの大変(本音)だから
早く心理療法を統合ほしいです。笑
参考文献など
B・O・ロスバウム (著), E・B・フォア (著), E・A・ハンブリー (著), 小西 聖子 (監修), 金 吉晴 (監修) 「PTSDの持続エクスポージャー療法ワークブック トラウマ体験からあなたの人生を取り戻すために」 星和書店 2012年
エドナ B.フォア (著), 石丸 径一郎 (翻訳)「PTSDの持続エクスポ-ジャ-療法: トラウマ体験の情動処理のために」星和書店 2009年
ジョナサン・S・アブラモヴィッツ (著), ブレット・J・ディーコン (著), スティーブン・P・H・ホワイトサイド (著), 伊藤 正哉 (監修), 中島 俊 (監修) 「不安へのエクスポージャー療法: 原則と実践」創元社 2023年
パトリシア・A・リーシック (著), キャンディス・M・マンソン (著), キャスリーン・M・チャード (著), 伊藤 正哉 (監修), 堀越 勝 (監修)「トラウマへの認知処理療法: 治療者のための包括手引き 」創元社 2019年
伊藤正哉 (著), 樫村正美 (著), 堀越勝 (著)「こころを癒すノート:トラウマの認知処理療法自習帳」 創元社 2012年
ジュディス・A・コーエン (著), アンソニー・P・マナリノ (著), エスター・デブリンジャー (著), 白川 美也子 (翻訳), 菱川 愛 (翻訳), 冨永 良喜 (翻訳)「子どものトラウマと悲嘆の治療―トラウマ・フォーカスト認知行動療法マニュアル」金剛出版 2014年
亀岡 智美 複雑性PTSDに対するトラウマフォーカスト認知行動療法https://psych.or.jp/publication/world097/pw09/
朴 希沙 認知からトラウマにアプローチする 〜トラウマへの認知処理療法(Cognitive Processing Therapy for PTSD:CPT)のご紹介その①〜https://www.f-lifecycle.com/essay/2019/10/000741.php 2019年
市井雅哉 (2001) EMDRの効果と限界 臨床心理学
ロジャー・J. キャラハン (著), 穂積 由利子 (翻訳)「TFT(思考場)療法入門―タッピングで不安、うつ、恐怖症を取り除く」春秋社 2001年
デイビッド・グランド (著), 藤本 昌樹 (監修, 翻訳), 鈴木 孝信 (翻訳)「ブレインスポッティング入門」星和書店 2017年
鈴木 孝信 (著)「一点をボーッと見るだけ! 脳からトラウマを消す技術」 講談社 2022年
池見陽、浅井伸彦(編)「あたらしい日本の心理療法─臨床知の発見と一般化」 遠見書房 2022年
杉山登志郎 (著)「テキストブック TSプロトコール ---子ども虐待と複雑性PTSDへの簡易処理技法」日本評論社 2021年
杉山 登志郎 (著)「発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療」誠信書房2019年
ピーター・A・ラヴィーン (著), 池島 良子 (翻訳), 西村 もゆ子 (翻訳), 福井 義一 (翻訳), 牧野 有可里 (翻訳)「身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケア」星和書店 2016年
Nature Flow ソマティック・エクスペリエンス(SE) http://nature-flow.com/2013/06/%E3%82%BD%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%EF%BC%88se%EF%BC%89/ 2013年
べッセル・ヴァン・デア・コーク (著), 柴田 裕之 (翻訳)「身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法」紀伊國屋書店 2016年
Center for HEART Community Resiliency Model(CRM®)コミュニティ・レジリエンシー・モデル(コレモ)のご紹介 https://centerforheart.jimdofree.com/crm-%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%A2/
コレモ・ジャパンhttps://www.crmj.org
服部信子(著) 「コレモ講義ノート」 2023年5月
服部信子先生のYoutuneなどhttps://youtu.be/j4qMvhzkVvU?si=pGLln_7u6pP0llnU
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