👁️‍🗨️午前の真野｜三段跳び１(全２話)【短編小説】サクッとショートショート！

←あおり運転２話｜｜三段跳び２話→

今年の梅雨はやたら長い。

私のイメージだと梅雨は７月ごろには終わって夏が来るという感じだ。

今日は久しぶりの晴れ間なので外に出る。

「公園にでも行って気分転換してこよう」

徒歩５分のところに公園があり近所の憩いの場だ。

外は雲一つ無い空で太陽の陽射しが降り注ぐ。

湿っていた景色は少しカラッとして木々や小鳥が少し元気を取り戻しているように見える。

公園のベンチで景色を眺めていて、小鳥や風の音を聞いていると小さな女の子が一人で遊んでいた。

もちろん近くには母親もいてママ友とおしゃべりをしている。

何気ない日常の幸せな風景だ。

「ホップ・ステップ・ジャンプ！」

なにやら女の子は３段階のジャンプをしながらかけ声を言っている。

「ホップ・ステップ・ジャンプ！」

「ホップ・ステップ・ジャンプ！」

小さなおさげ髪の女の子は三つ編みの髪を揺らしながらとても楽しそうに遊んでいる。

あー、普通の日常がこんなに愛おしい。

ものすごくありがたみを感じる。


女の子がさっきよりも大きな声を出してジャンプする。

「ホップ・ステップ・ジャー・・・」

「－－ん？」

女の子はジャンプと言い終わらずに姿が消えてしまった。

何が起きているんだと思った時、私はモグ程ではないが多少は怪現象の情報は知っている。


今回消えてしまったあの子はおまわりさんと同じ現象で３回繰り返すことによって空間に飛ばされてしまったのだろう。

場合によっては帰れなくなる。


「急いで探さないと」





それには幼い子供や人でない力を持っているとごく稀だがパラレルワールドへ飛ばされる
現象があるらしい。


｢私もあの子と同じ場所で同じことをすればあの子のいる場所に行けるかも…｣


パトカーのサイレンが聞こえてきた。

母親が呼んだのだろう。


当たり前だ、我が子がいつの間にか居なくなってしまったのだから。


だが、そこに人が居ては助けたくても助けられない。


いきなり見知らぬ人が、居なくなった女の子が遊んでた場所で3段階のジャンプしだしたら即不審者扱いだ。


｢人がいなくなるまで待つしかないか｣


私は夜中まで待つことにした。


***


夜中の2時、なんとなく丑三つ時に私は公園に向かう。


辺りは人が居なく、keep outのテープが張り巡らしてあった。


｢確か、この辺りで遊んでたよね｣


私はあの子がいた場所を確認して周りがいないのでさっそく始める。


｢ホップ・ステップ・ジャンプ｣

｢ホップ・ステップ・ジャンプ｣

｢ホップ・ステップ・ジャンプ！｣


すると周りはより暗くなり、暗闇の空間へと立ち尽くす。


(えーん、えーん)


どこか遠くで誰かが泣いている声する。


｢あの子だ！｣


私はゆっくりとそして確実に声のする方へと歩き続ける。


どんどん声が大きくなってきた。


｢ここだッ！！｣


一番声が大きい場所で何かを掴んだ。


｢きゃッ！｣


女の子の悲鳴がした。

――――――――――――――

最後までお読み頂き、ありがとうございました💖

午前の真野はいかがでしたか？

読者様に好評でしたので続編を書いてみました🌟

今後も個性あふれるホラーな話を作っていきますのでスキ・コメント・フォローなど頂けますと励みになります❗❗

まだまだ、note初心者ですが、皆様の喜んでもらえる作品を作りたいと思います💖

↓マガジンに他の話もあるので読んでみてね☺

午前の真野｜ゼノ&マドロミ｜短編小説メイン｜時間が空いた時にサクっと読んでね😆💖｜note

←あおり運転２話｜｜三段跳び２話→

#私の作品紹介 #眠れない夜に #note #短編小説 #創作 #ストーリー #ホラー #怪談 #怖い話 #都市伝説 #創作活動 #オカルト #世にも奇妙な物語 #読書垢さんと繋がりたい #読書垢と繋がりたい