南部 陽 / スポーツサイエンティスト

アクシスメソッドトレーナー。人体の持つ可能性を引出し、動きのパフォーマンスを向上させる…

南部 陽 / スポーツサイエンティスト

アクシスメソッドトレーナー。人体の持つ可能性を引出し、動きのパフォーマンスを向上させる情報をお届け。スポーツパーソンやスポーツトレーナーに役立てていただけると嬉しいです。 地域のスポーツ活動を応援していきたいし、仲間も募集しています。お気軽にお声がけください。

最近の記事

神経に動きを記憶させる!

運動神経とは、カラダをイメージ通りに動かす能力。 イメージ通りに動かすことができないのは、脳の中にあるカラダの動きのイメージと、実際のカラダの動きにギャップがあるからです。 このギャップを無くしていくのが、運動神経を鍛えるトレーニング。 そのためには、正しい動きをイメージしながら繰り返し体を動かしていくこと運動をしていけばいいのです。 正しい動きをイメージするポイントは先回お話しさせていただいたので、今回は、練習のポイントについてお話しさせていただきます。 運動神経を鍛

    • 運動能力を鍛える:イメージ力の強化

      運動神経とは、イメージ通りにカラダを動かせる能力のこと。 筋肉の動きを司っている神経は、イメージの影響を強く受けるので、動きのメカニズムを理解し、それをイメージしながら反復すること。そうすることで、表面的な動きを真似て繰り返すより、圧倒的に早く神経の縛りを上書きして、運動神経を高めることができます。 今回は、動きのイメージ力の高め方についてお話しさせていただきます。 力の発生源と伝達を知る現場で様々なスポーツパーソンを指導していると、動きのイメージ力が高い人と、そうでない人

      • 運動神経が分かれば鍛え方が見えてくる

        身体能力は『運動能力×運動神経』で決まります。 これを車に例えるなら、運動能力とはエンジンやボディ、シャーシ、ドライブトレインなどで、運動神経とはそれらを制御する電気系統のようなものです。 エンジンやボディの構造や機能が高くても、電気系統の性能が低ければ、走行性に問題が発生するように、運動能力を高めても、運動神経が悪ければ高い身体能力を発揮することはできないのです。 ですから、筋肉の機能向上や骨格構造を整えるといった運動能力を高める取り組みをすると同時に、運動神経を向上さ

        • 運動神経のヒミツ

          スポーツをしていると「運動神経」というキーワードをよく耳にしますよね。 よく使われているけど、誤解されていることが多い運動神経について、お話をさせていただきます。 運動神経は存在しない⁉そもそも運動神経とは、解剖学の言葉で、体や内臓の筋肉を動かすための信号を脳から全身に送る末梢神経のことを言います。 よく、運動やスポーツを巧みにこなせる人のことを「運動神経が良い」と表現しますが、そういう意味での運動神経は、実は物質的には存在していないのです。 運動やスポーツで使われる運動

          運動能力を高める筋肉と骨格の整え方

          運動能力は「筋肉の機能×骨格の構造」で決まりますが、筋肉や骨格に問題があるまま、練習やトレーニングを続けると、運動能力を高められないどころか、怪我のリスクを高めることになりかねません。 逆に、筋肉と骨格が整っていれば、身体能力は高めやすくなります。 今回は、筋肉と骨格を整え方についてお話しさせていただきます。 筋肉と骨格を整える整骨院などで、姿勢が崩れていることを指摘され、正しい姿勢をレクチャーしてもらった経験は多くの人が持ってるのではないでしょうか。 ところが教えても

          運動能力を高める筋肉と骨格の整え方

          悪い姿勢は、なぜ運動能力を低下させるのか?

          骨格と筋肉は相関関係にあるので、姿勢が悪くなると筋肉が硬直し、筋肉が硬直すると悪い姿勢が固定化されます。 詳しくは過去記事をご覧ください。 今回は、骨格構造(姿勢)の視点で、運動能力が下がる理由をお話しさせていただきます。 運動能力を高めるのに大切なことなので、最後までお読みください。 姿勢がカラダの動きに与える影響 姿勢がカラダに与える影響筋肉が硬直し、悪い姿勢(崩れた骨格構造)が固定化されると、次のような理由で運動能力が低下します。 では、ひとつずつ説明させていた

          悪い姿勢は、なぜ運動能力を低下させるのか?

          姿勢が悪くなると筋肉の機能が下がる⁉

          直立二足歩行をする人間は、他の動物と違って、骨格の一番上に重い頭部を乗せるという不安定になりやすい骨格構造になっています。 しかも、進化の過程で大きな脳を維持するために筋肉量を減らすことを選択したため、骨格のバランスが崩れやすく、それは筋肉の機能に大きな影響を与るのです。 今回は、「骨格の構造」と「筋肉の機能」の親密な関係について少し掘り下げてお話ししさせていただきます。 筋肉と骨格の役割体内には640個の筋肉がありますが、この筋肉は「骨格筋」「心筋」「平滑筋」の3つに分

          姿勢が悪くなると筋肉の機能が下がる⁉

          人間だけが持つ特殊な骨格の構造

          身体能力のベースになっているのが「運動能力」。 運動能力を高めるなら筋肉を鍛えること…というイメージがありますが、筋肉を鍛えるだけでは運動能力は向上しません。 何故なら、筋肉と骨格は深く関係しあっていて、骨格構造が崩れる(悪い姿勢になる)と筋肉の機能が下がってしまうし、その逆もあるからです。 今回は、運動能力を高めるために知っておきたい「人間の骨格構造」についてお話しさせていただきます。 二足歩行の骨格構造実は、人間は、他の哺乳類とは全く異なる骨格構造をしています。

          人間だけが持つ特殊な骨格の構造

          視点を変えると身体能力の伸ばし方が見えてくる

          視点が思考を、思考が発想を、発想が行動を、行動が結果を生み出す…と言いますが、どんな視点で物事を見ているのかによって、結果はまったく違うものになります。 そして、これは、身体能力を高めるときも同じ。 身体能力をどんな前提で見ているのかで、それを高めるための思考も発想も、行動も結果も全く違うものになるのです。 人間に秘められた身体能力これは、山形県庄内地方の「5俵かつぎ」という有名な写真。 1俵が60㎏なので、5俵だと300㎏もの重さを背負っていることになりますが、実は、写

          視点を変えると身体能力の伸ばし方が見えてくる

          身体能力を向上させるために知っておきたい定義

          身体能力を高めるために、まず、「身体能力とは何か?」を考えてみたいと思います。 「身体能力」と似た意味で使われる言葉に、「運動能力」や「運動神経」がありますね。 それぞれ違うものなのですが、どのようなものか理解されていないのと、混同されていることが多く、そのことが、カラダの可能性の扉を開く妨げになっていると感じることがよくあります。 運動神経ってなんだ?スポーツをしている人と話をしていると、よく出てくるのが「運動神経」というキーワード。 同じように練習をしているのに、な

          身体能力を向上させるために知っておきたい定義

          身体能力を向上させ、動きのパフォーマンスを高める3つの要素

          身体能力を高めたい!そうすれば、もっと活躍したり、上達したり、記録を出したり、楽しむことができるのに…。 スポーツや格闘技、ダンスなど、カラダを使う競技をしている人間なら、誰もが一度は考えたことがあると思います。 身体能力を高めようとしたとき、ほとんどの人が思い付くのがトレーニングやコンディショニングで「筋肉の機能を向上させる」ことではないでしょうか。 ネットや書籍などを調べていくと、世の中には「身体能力を高める方法」がたくさん存在していますが、そのほとんどが筋肉の機能向上

          身体能力を向上させ、動きのパフォーマンスを高める3つの要素