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身体能力を向上させ、動きのパフォーマンスを高める3つの要素

身体能力を高めたい!そうすれば、もっと活躍したり、上達したり、記録を出したり、楽しむことができるのに…。
スポーツや格闘技、ダンスなど、カラダを使う競技をしている人間なら、誰もが一度は考えたことがあると思います。

身体能力を高めようとしたとき、ほとんどの人が思い付くのがトレーニングやコンディショニングで「筋肉の機能を向上させる」ことではないでしょうか。
ネットや書籍などを調べていくと、世の中には「身体能力を高める方法」がたくさん存在していますが、そのほとんどが筋肉の機能向上にフォーカスしていますから、そう発想するのは当然ですね。

でも、実はトレーニングで筋肉を鍛えたり、ストレッチやマッサージなどで筋肉のコンディションを整えても、身体能力を高めるのは難しい。
いや、厳密に言うと、筋肉の機能を向上させるだけでは、身体能力を高めることはできないのです。


ごあいさつ

私は、人体のスポーツサイエンティストの南部陽と申します。
スポーツサイエンス(スポーツ科学)とは、「体育科学」とも呼ばれ、生理学・栄養学・心理学・社会学などの観点からスポーツを研究する学問の一種です。

その中でも、生化学的な視点を中心に「どうすれば身体能力を向上させられるのか?」ということばかりを考えてきました。

プロのスポーツ選手をはじめとするトップアスリートから、格闘家、ダンサー、趣味や健康のためにスポーツをしている人まで、様々な人に身体能力を高める方法をお伝えした中で気が付いたのは…。
「あれ?けっこう真面目にスポーツをしている人でも、身体能力を高める方法を間違えているぞ!」ということでした。

筋肉を鍛えても身体能力は向上しない!

冒頭でもお話ししたように、多くの方は身体能力を高めようとした時、動きを生み出している筋肉の機能を高めようとトレーニングやコンディショニングに注力します。
でも、それだけでは、身体能力を高めることはできません。

これは、クルマに例えると分かりやすいかもしれません。
クルマの動力源はエンジンですが、性能の高いエンジンにすれば車は速く走れるようになるのでしょうか。

ドライブシャフトが歪んでいればエンジンの回転を効果的にタイヤに伝えることはできませんし、フレーム(ボディ)の構造に問題があれば走行時のバランスは悪くなる。
足回りや電子部品に欠陥があれば操作性に問題が出てしまいます。
こうなると、どんなにエンジンの性能が高くてもクルマは速く走ることができません。

このように速く走るクルマにするには、「動力源の機能」だけでなく、「本体の構造」「操作の性能」の3つの要素が揃うことが必要なのです。

クルマのパフォーマンス

身体能力を向上させる3つの要素


クルマと同じように、人間の身体能力を向上させ、動きのパフォーマンスを高めるにも「筋肉の機能」「骨格の構造」「神経の性能」の3つが必要。
この3つの要素をバランスよく向上させることで、最良のパフォーマンスを発揮することができるようになるのです。

カラダのパフォーマンス

これは、逆言うと、どんなにトレーニングやコンディショニングなど筋肉に関することを頑張っても、骨格の構造や神経の性能を向上させる取組をしていなければ、身体能力を高めることはできないということ。

このように言われてみると至極当然だと思うのですが…。
このシンプルな事実に気が付かずに、筋肉の機能を高めるトレーニングやコンディショニングばかりに注力しているスポーツパーソンは少なくありません。
実際、トレーニング方法は指導したとしても、骨格構造(普段の姿勢)の指導をしているトレーナーやコーチは非常に少ないのです。

このNOTEでは、これまであまり説明されてこなかった、骨格の構造や神経の機能を含めて、身体能力の高め方につて解説させていただきます。

自分でスポーツを行っているアスリートやスポーツパーソンはもちろん、そういう人たちをサポートしている各種トレーナーやコーチ、指導者などの目に留まり、スポーツ、格闘技、ダンスをしている人たちの可能性の扉を開くことにお役立ていただけると嬉しいです。

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