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神経に動きを記憶させる!

運動神経とは、カラダをイメージ通りに動かす能力。
イメージ通りに動かすことができないのは、脳の中にあるカラダの動きのイメージと、実際のカラダの動きにギャップがあるからです。

このギャップを無くしていくのが、運動神経を鍛えるトレーニング。
そのためには、正しい動きをイメージしながら繰り返し体を動かしていくこと運動をしていけばいいのです。

正しい動きをイメージするポイントは先回お話しさせていただいたので、今回は、練習のポイントについてお話しさせていただきます。


運動神経を鍛える運動のポイント

脳のイメージと実際の動きのギャップを埋めていくには、ひとつの動きやフォームをいきなり行うのではなく、動きを分解し少しずつすり合わせをしていきます。
その際のポイントは、次の3つ。
1.細分化
2.ゆっくり
3.繋げ合わせる

1.動きを細分化する

ひとつの動きやフォームを一度に行うのではなく、それぞれの動きを細分化して行います。
例えば、ゴルフのスイングであれば、テークバック、ダウンスイング、フォロースルー、フィニッシュというパーツに細分化して、それぞれのパーツごとの動きを行う。
もちろん、その際に、カラダのどこで発生した力をどこに伝える動きなのかを意識しながら行うことが必要です。

動きを細分化する

2.ゆっくり

正しい動きをイメージしながら、ゆっくりと動かすことろから始め、徐々にスピードを上げていきます。
カラダのどこで発生した力を、どこに伝える動作なのか。それから、どの関節をどのように動かす動きなのかを意識しながら動かしていくことで、神経にその動きを擦りこんでいきます。

3. 繋ぎ合わせる

パーツごとの動きが、普通のスピードでできるようになれば、パーツを繋ぎ合わせ、ひとつの動きやフォームとして行います。これも正しい動きをイメージしながら、ゆっくりから始めます。

日常でも意識をする

日常の何気ない動きを意識しながら行うことで、運動神経を鍛えることができます。
例えば、珈琲を飲む時、意識せずにカップを持ち上げて口に運んでいると思います。それを、どの軌道でカップに手を伸ばし、どうやって握って、どのラインで口まで運ぶのか。
歩く時も、どのラインを通って足を前に出し、どのタイミングで後足で地面を蹴るのか。
そういったことをしていくことで、イメージと実際の動きのギャップを埋め、イメージ通りにカラダをコントロールできるようになっていくのです。
意識をすることで、単なる日常を神経を鍛えるトレーニングタイムに変えることができるのですね。

意識をすると歩くも神経のトレーニングに!

神経を鍛える注意点

筋肉の場合、強化したい筋肉自体に負荷をかけることで鍛えることができます。
つまり、強化したいものをダイレクトに鍛えることができるわけです。

一方、神経はダイレクトに強化することはできません。
神経の場合、筋肉を動かすことで、神経伝達を良くしたり、神経に新たな命令系統を記憶させていく。つまり、間接的に鍛える方法になるのです。

ダイレクトでない分、何度も繰り返して筋肉を動かしていく必要があるので、運動神経を鍛えるのは筋肉を鍛えるのに比べ時間がかかります。
だから、焦らず、腐らず、諦めず。地道に取り組むことが大切なのです。

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