運動能力を高める筋肉と骨格の整え方
運動能力は「筋肉の機能×骨格の構造」で決まりますが、筋肉や骨格に問題があるまま、練習やトレーニングを続けると、運動能力を高められないどころか、怪我のリスクを高めることになりかねません。
逆に、筋肉と骨格が整っていれば、身体能力は高めやすくなります。
今回は、筋肉と骨格を整え方についてお話しさせていただきます。
筋肉と骨格を整える
整骨院などで、姿勢が崩れていることを指摘され、正しい姿勢をレクチャーしてもらった経験は多くの人が持ってるのではないでしょうか。
ところが教えてもらった通りの姿勢を意識しても、なかなか正しい姿勢を取ることができない。気が付いていたら背中が丸まっていたりするわけです。
良い姿勢を取れない理由。それは、筋肉が硬直することで崩れた姿勢が固定化されているから。
筋肉と骨格は互いに影響し合っていて、筋肉の硬直を改善すれば正しい骨格構造になり、正しい骨格構造になれば筋肉の硬直が改善されるという関係にあります。
そこで、筋肉の硬直を改善していくことで、骨格と筋肉を整えていくのです。
筋肉の硬直は、筋肉群に負荷がかかり続けて血流が悪くなり、酸素や栄養が不足し、老廃物の排出が上手くできなくなることで起こります。
ということは、逆に血流を良くしてあげることで硬直は改善することができるってこと。
方法としては、動的ストレッチやティラピス、ゆる体操など、脱力して筋肉を動かす運動をすることや、マッサージや指圧などの血流を促す施術を受けるなどがあります。
そして、軽い硬直であれば運動で解消されますが、硬直がきつい場合や、硬直してからの期間が長い場合は、運動と施術の併用が有効です。
整えるのはクールダウンとは別
運動をしている人であれば、激しい運動の後には必ずクールダウンをしていると思います。
でも、それと筋肉と骨格の調整は別物だと考えるようにしてください。
クールダウンは、疲労が蓄積して筋肉が固くなり、筋肉痛や怪我のリスクを減らすための、いわば「受け身のケア」です。
でも、筋肉の硬直を改善していく取組は、運動能力を高めるための「積極的なケア」。
だから、運動後にちょろりと行うのではなく、毎日の練習メニューの中にそのための時間を組み込んで、しっかり取り組むようにしましょう。
普段の意識も大切
筋肉の硬直を改善する取組をしても、日常生活を悪い姿勢で過ごしていると新たな負荷が筋肉に掛かり続けることになります。
片足に体重をかける立ち方や、腰をそらせたり、丸めた座り方はしない。
スマホを見るときは目の高さまで上げて、猫背にならないようにするなど、普段の生活の中で、できるだけ良い姿勢を心がけることで筋肉にかかる余計な負担を軽減することができるのです。
隠れ硬直に注意
猫背や丸まった腰のように、見てすぐに分かるようなレベルの悪い姿勢でなくても、筋肉の硬直は起こります。
悪い姿勢になり筋肉が硬直すると、肩こりや腰痛といった不快な症状が出てきますが、そういった症状が出ていない「隠れ硬直」は多くの人が持っているのです。
症状が無いと、ついつい正常だと考えてしまうものですが、一日に2時間以上継続して椅子に座ったり、スマホやパソコンを1時間以上使っている人は、相当姿勢に気を付けていないかぎり「隠れ硬直」があると考えていいのです。
まとめ
筋肉の硬直を改善することで、筋肉と骨格を整えていくことができます。
そのためには、「鍛える」が目的にトレーニングばかりに注力をするのではなく、筋肉の血流を促す取り組みをしていくこと。
たとえ筋肉硬直の自覚症状が無かったとしても、そういった取り組みをしていくことが、運動能力を高めることになるのです。
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