母と娘の相互救済
母
末娘の不登校により、4年間、心の休まる時はありませんでした。
自分を責め、他人を呪い、この子さえいなかったらと幾度も思いました。
でも苦しんでいる姿を見、苦しんでいる心を聞きますと、自殺をするのではないかと部屋の音に聞き耳を立てたり、仕事から戻ったりし、結局生きてさえいてくれたらそれでいい、というところに落ち着くのでした。
でも心の中はいつも、何か重いものがずっしりと入っていて、おいしいものも美味しくなく、楽しいことにも心が弾みませんでした。
内観をさせていただき、心がスッキリいたしました。
縛っていたのも自分でした。
苦しめていたのも自分でした。
そして開放してやるのも自分でした。
過ぎてきたことにとらわれず、未来に不安を抱くことなく、今を懸命に生きたいと思えるようになりました。
ありがとうございました。
(宮城県 43歳女性 主婦)
娘
私が初めてここへ来た時は、本当は内観をしても何も変わらないと思っていました。
3日間位は、さっき会ったばかりの人に自分のことをいきなり話せるか心配で、緊張したりして、思うように自分の内観したことが話せずにおりました。
けれども、食事のときの放送を聞いて、内観とは自分の汚い部分を全て出して、それを認めることで本当の自分を見つけることなのかなと思うようになりました。
そう思えるようになると、自然と無理なく面接することができました。
そして、自分の汚い部分を認めることができました。
何も言わずに黙って家を出て行った私を、心配して探してくださり、その後怖がらずに昼食を作ってくれた母を思い出しました。
本当に申し訳なかったと思います。
今、自分が変わったとは言い切れませんが、こんな自分を心から愛して支えてくれる人がいたということに気づけて、そのことだけでもとても幸せな気持ちがしています。
(宮城県 17歳女性 学生)
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