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事業開発手法とカント

事業開発のステップは様々な道筋があるが、大体、情報収集→観察→仮説→検証→ビジネスモデル策定の流れではないだろうか。

そう確信するのは、人間の認識構造について、ドイツの哲学者のイマヌエル・カントの著作『純粋理性批判』において、近しい事を述べているからです。

この著者で、カントは、人間の認識とは、感性→悟性→理性の順で構成されていると述べています。

感性とは、対象を見て聞いて感じて、情報を採取する能力。
この時点では、対象はあくまで感性によって得られた情報を素材として認識される。
言い換えると、感性によって得られないものを認識することは不可能。
事業開発においても、ファクト(事実)のみ採取する。この時点では、事実でないものは取り上げない。

悟性とは、集めた情報を整理し、対象を仮で設定する能力。
情報をカテゴリごとに整理する。
例えば、それは、色は赤い、大きさは握り拳程度、匂いがするなど。
そうして、これは、リンゴかな、と仮説する。事業開発でも、集めた情報を集約し、疑問を投げかけ、仮説づける。

理性とは、その対象の完全性・本質を捉えようとする能力。
カント曰く、主観(私)だけでは、本質は捉えられない=完全にはならない。
なので主観以外、つまり客観(世界)も鑑みなければならない。
事業開発でも、決して独りよがりの答えに陥らない。
顧客や社会に照らし合わせて、最終解を導き出しています。

先人の知恵は、すごいものですねえ。しっかり、学んで実行せねば。

この王道ステップに、意志(パッション)を加えて、事業開発を成し遂げて行きたい!

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