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ISO9001の審査員をしています。本業の一つである、人材マネジメント、経営マネジメン…

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ISO9001の審査員をしています。本業の一つである、人材マネジメント、経営マネジメントなどにからめて、いろいろな記事やニュースなどを探索しています。いろいろな情報発信を「http://nss.watson.jp/」で行っています。ご興味のある方はこちらもご覧ください。

最近の記事

世間に転がる意味不明:リストラの不思議(人を大切にしない企業の行く末)

■2024年のリストラのニュースが止らない 日産が業績不振に陥っていることは知っていたが、その責を従業員のリストラという形で対応するのには驚いた。 ○日産、9000人削減へ--営業利益も純利益も9割減、通期でも7割下方修正 2024年11月07日  一般管理費を中心とした固定費や原材料価格、取引先パートナーへの補償費用発生などによる変動費、在庫削減や競争環境に対応するためのインセンティブなどの増加に加え、米企業のように顧客ニーズに応える商品をタイムリーに提供できてないこ

    • 戦略人事:禍福はあざなえる縄のごとし(リストラの副作用としての人材の流動化)

      戦略人事:禍福はあざなえる縄のごとし(リストラの副作用としての人材の流動化) ■魅力の無くなってきている企業への就職 たいしたことが無いとスルーするわけには行かない記事を見た。 ○大卒3年内の離職率、34.9% 16年ぶり高水準―厚労省 2024年10月25日  厚生労働省は25日、2021年春に大学を卒業し、就職後3年以内に離職した人の割合は前年比2.6ポイント上昇の34.9%だったと発表した。上昇は3年連続で、05年春卒(35.9%)以来、16年ぶりの高い水準とな

      • 世間に転がる意味不明:まっとうに戦えない企業の盛衰(不正問題の影響を考える)

        ■気になるニュース 海外の企業の動向ではあるが気になるのはフォルクスワーゲンの経営難の記事である。 ○フォルクスワーゲン業績低迷が鮮明、7~9月期営業利益41・7%減…背景にドイツ国内の過剰な生産力と高い人件費 2024/10/31 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が30日発表した2024年7~9月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比41・7%減だった。販売不振と高コスト体質による業績低迷は鮮明で、VWは国内工場の閉鎖や人員削減など大規模なリストラ

        • 戦略人事:職種の再定義が必要な管理職の業務(ジョブ型雇用の向き合い方)

          ■いつか来ると感じていたこと 少し衝撃的な記事を見た。 ○2026年末までに中間管理職の半数廃止か──Gartner調査 2024/10/31  2024年10月29日、ガートナージャパン(以下、Gartner)は、2025年以降の戦略的展望のトップ10を発表した。 〈9〉2026年末までに、組織の20%はAIを活用して組織構造をフラット化し、現在の中間管理職の半数以上を廃止する  AIを導入して人間の中間管理職を廃止する組織は、短期的には労働コストの削減という形

        世間に転がる意味不明:リストラの不思議(人を大切にしない企業の行く末)

          世間に転がる意味不明:入札制度の限界

          ■繰り返される談合 ○JR東海とコンサル5社、橋の点検めぐり談合疑い 公取委が立ち入り 2024年10月22日  関係者によると、点検業務は跨線橋ごとに指名競争入札などで発注され、JR東海とコンサル5社は、事前に決めた事業者がそれぞれ点検業務を受注できるように調整した疑いがある。公取委は、各社が受注価格が低下するのを避けるために談合を繰り返していたとみて実態解明を進める。 https://www.asahi.com/articles/ASSBP3328SBPUTIL01

          世間に転がる意味不明:入札制度の限界

          世間に転がる意味不明:プランBを真剣に考えよう(船井電機の倒産は青天の霹靂か)

          今から20年ほど前だろうか。勤めていた会社が突然倒産し、職を失い呆然としていた知人を思い出す。 ■容赦ない企業のリストラ 昨年来から業績不振をリストラで載りきろうというニュースが目につく。 業績不振は経営の失敗、戦略の見通しの甘さであり、企業自身が責任をとらなければならないのだが、従業員に押しつける傾向は強い。 ○住友ファーマ、早期退職に604人 構造改革費用54億円 2024年10月30日 住友ファーマは30日、早期退職に604人の応募があったと発表した。業績不振が

          世間に転がる意味不明:プランBを真剣に考えよう(船井電機の倒産は青天の霹靂か)

          未来への手がかり:静かに進む自動運転の検証実験

          ■気仙沼のBRTの実感 気仙沼の自動運転の認可が降りたというニュースをだいぶ前に聞いた。その後の動向を知る記事である。 ○JR東、気仙沼線BRTでのレベル4自動運転を延期 2024年10月28日 延期理由は、各種試験や工事、手続の進捗状況によるもの。現時点で開始時期は未定で、決まり次第発表される予定。なお、気仙沼線BRTについては、引き続き一般道での手動運転バスとして運行され、現行の運行ダイヤにも変更はない。 https://www.watch.impress.co.

          未来への手がかり:静かに進む自動運転の検証実験

          戦略人事:ダイバーシティへの準備(難しい同性婚への対応)

          ■気になる記事 あまり取り上げられていないが気になる記事として。 ○同性婚訴訟、高裁2例とも「違憲」 動かぬ国に議論迫る 2024年10月30日 同性婚を認めない民法などの規定について、東京高裁は30日、3月の札幌高裁判決に続き憲法に違反するとの判断を示した。背景には国民の意識が変化し、同性婚への理解が進んでいることがある。同性婚を法的に認める動きは海外では急速に進んでおり、国が主導して早急に議論に着手するよう迫った形だ。 https://www.nikkei.co

          戦略人事:ダイバーシティへの準備(難しい同性婚への対応)

          戦略人事:西松建設の衝撃(定期昇給を辞めたらどうか)

          ■気になる記事 ○西松建設、大卒初任給30万円 24年問題で10%超賃上げ 2024年10月24日 西松建設は2025年4月に入社する総合職の大卒初任給を3万5000円引き上げ、前年度比約13%高い30万円とする。増額は3年連続。4月から基本給を一律に上げるベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)で平均10%超の賃上げを実施する会社方針も決めた。24年4月から設けられた残業時間の上限規制を受け、深刻化する人手不足の緩和を狙う。 https://www.nikkei.com

          戦略人事:西松建設の衝撃(定期昇給を辞めたらどうか)

          世間に転がる意味不明:現実味を帯びてきた気候変動のリスク

          ■気になった記事 選挙の話、闇バイトの話、大リーグのニュースに隠れてほとんど話題にならないが世界に目を向けるときな臭い話や看過しがたいニュースも多い。 その中でも目を引くのは気候変動での干ばつや洪水などの局所的な異常気象だろう。 ○アマゾン川 干ばつで支流の水位が観測史上最低に 物流など影響 2024年10月5日 この地域では、物資の多くを川で輸送していますが、水位の低下によって、船やボートの運航ができず、町から離れた集落で暮らす人々の生活や観光業などに影響が出ている

          世間に転がる意味不明:現実味を帯びてきた気候変動のリスク

          世間に転がる意味不明:逃げると言うことをしないのか(船井電機の倒産)

          ■驚いたニュース 出張先で聞いたニュースに驚いた。 ○船井電機が破産手続き 申し立て受け、東京地裁が開始決定 2024年10月24日 老舗AV機器メーカーの船井電機(大阪府大東市)について、東京地裁が24日、破産手続きの開始決定を出したことが地裁などへの取材で分かった。関係者によると、同社の取締役が準自己破産を申請していた。 https://www.asahi.com/articles/ASSBS2GDSSBSPLFA001M.html 倒産に関する情報を探すと、帝

          世間に転がる意味不明:逃げると言うことをしないのか(船井電機の倒産)

          規格要求事項の私的解釈:「7.4 コミュニケーション」(周知徹底は思いのほか難しい)

          規格要求事項の私的解釈:「7.4 コミュニケーション」(周知徹底は思いのほか難しい) ■取り上げる規格要求事項 7.4 コミュニケーション 組織は,次の事項を含む,品質マネジメントシステムに関連する内部及び外部のコミュニケーションを決定しなければならない。 a) コミュニケーションの内容 b) コミュニケーションの実施時期 c) コミュニケーションの対象者 d) コミュニケーションの方法 e) コミュニケーションを行う人 ■気になった記事 ○ライドシェア利用伸び悩み/

          規格要求事項の私的解釈:「7.4 コミュニケーション」(周知徹底は思いのほか難しい)

          戦略人事:時代遅れのジョブ型雇用(デジャブー感の強い人事制度)

          ■革袋とワイン 「新しい酒は新しい皮袋に盛れ」という表現がある。 「新約聖書―マタイ伝・九」の一節から。文語訳では「新しき葡ぶ萄どう酒しゅをふるき革かわ囊ぶくろに入るることは為せじ(新しい葡萄酒を古い皮袋に入れることはしない)」とあります。続く部分の口語訳は、「もしそうしたら、袋が張り裂けて、酒が流れ出てしまうだけでなく、袋もだめになるだろう。新しい葡萄酒は新しい革袋に入れてこそ、両方が無事に保たれるのだ」 https://kotobank.jp/word/新しい酒は新し

          戦略人事:時代遅れのジョブ型雇用(デジャブー感の強い人事制度)

          世間に転がる意味不明:ライドシェアビジネスの萌芽(規制緩和の期待としたたかな戦略)

          ■期待される全面的な開放とビジネスの萌芽 ○小泉氏「ライドシェア、完全解禁を」 国交相反発「既得権益守る意識はない」 2024/9/7 小泉進次郎元環境相が6日、自民党総裁選への立候補を表明した記者会見で、一般ドライバーが客を運ぶ「ライドシェア」の全面解禁を訴えた。反対勢力を「既得権益側」と呼び改革を迫ったことに、タクシー業界を所管する斉藤鉄夫国土交通相は「既得権益を守る意識は全くない」と反論。関係者に波紋が広がった。 https://mainichi.jp/artic

          世間に転がる意味不明:ライドシェアビジネスの萌芽(規制緩和の期待としたたかな戦略)

          世間に転がる意味不明:ライドシェアの過剰な期待(交通空白地帯の解消はライドシェでは対応でき無い)

          ■交通空白地帯 ○日本版ライドシェア 年内に全都道府県で導入目指す 国交省 2024年9月4日 バスやタクシーなど移動手段の確保が難しい「交通空白地」と呼ばれる地域の解消に向けて、国土交通省は、タクシー会社が運営主体となる日本版ライドシェアの運用を見直し、年内にすべての都道府県に導入することを目指すことになりました。 具体的には、原則、配車アプリで予約し、事前に目的地や運賃を確定させるという現在のルールを見直して、アプリが普及していない地域向けに電話など別の利用方法を

          世間に転がる意味不明:ライドシェアの過剰な期待(交通空白地帯の解消はライドシェでは対応でき無い)

          世間に転がる意味不明:ライドシェアの需要と供給(誰もがやりたいというなら運転手不足は発生しない)

          ■期待する自治体 ○“ライドシェア”県内でもスタート 一般ドライバーが有料で客運ぶ タクシー運転手の不足解消の一手に 福井市や敦賀市など 2024年9月2日 「乗務員の不足が、このような取り組みを通じて、一人でもタクシー運転士を職業として選択してもらえるきっかけになればありがたい」 このうち、福井市内でライドシェアの運行を担う福井交通では、タクシーの保有台数77台に対し、ドライバーは60人ほどに留まります。 ライドシェアでは、マイカーを使うこともできますが、福井交通で

          世間に転がる意味不明:ライドシェアの需要と供給(誰もがやりたいというなら運転手不足は発生しない)