ちょっと乱暴だが私見として。 ■議論のすり替え 現在盛んに「103万円の壁」の話をしている。 「103万円の壁」とは年収が103万円を超えると所得税が発生することから「税の壁」とも言われている。また、扶養控除もこれが上限になる。そのため、パート・アルバイトはこれを越えないように働き方を抑制しようとするので、もっと働けるようにしようというものである。 働きたいと思っても働けないヒトが働きやすいようにするというものであるが、一方でこれを越えて働いている人々もいる。所得税のと
社員に見捨てられる時代が来るかもしれない。 ■年功賃金 日本型雇用の特徴として「終身雇用」が挙げられ、その中核となる制度に「年功賃金」がある。退職金制度もこれに追随する。企業は、ジョブ型雇用という逃げ道でこれを解消しようと思っているかもしれないが、多くの企業は給与を一律に管理する給与テーブルで運用しようとする。 こうした給与テーブルは ・その人のジョブで決定するのではなくヒトの属性(年齢、勤続)などで決定され ・昇給昇格は事後の評価で決定されるが納得性は薄く ・昇給幅も全
■廃鶏と言う言葉 何かの番組であっただろうか、「廃鶏」について取り上げていた。食の問題の一環だったと思う。聞き慣れない言葉なのでGoogleに聞いてみた。 卵を産まなくなった鶏は「廃鶏」と呼ばれ、主にペットフードや加工食品の原料などに利用されます。 廃鶏は肉用鶏に比べて産肉性が乏しく、肉質も悪いことから、そのほとんどは用途がなく産業廃棄物化しています。 ニワトリの寿命は10~20年ですが、産卵個数は年々減少し7~8年でほぼ停止するといわれています。養鶏場では、年
■今更の未来 ○75歳以上の独居世帯、2050年に46都道府県で2割超す 2024年11月12日 75歳以上に占める一人暮らしの割合の全国平均は20年の22.4%から、50年には28.9%に上昇する。この間に都道府県別も全て上昇し、50年時点では山形(18.4%)を除く全都道府県で20%を上回る。東京(35.7%)など8都府県では30%を超える。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA116900R11C24A1000000/
■移動可能な住宅 ふと目についた記事である。 ○「コンテナホテル」ぞくぞく出現、全国に91店舗 「リピート客」が4割、どこを評価? 2024年11月11日 建物の骨格となるのは、同社が建築用に開発したコンテナモジュールだ。その武骨な外観に反して、内装は一般的なビジネスホテルのような、ベッド、デスク、椅子、小型冷蔵庫、ユニットバスを備えた空間が広がる。 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2411/11/news01
■不思議な地元の人々の声 結局のところタクシーとは何だろう。 多くの公共機関が、停車場をつなぐ路線での運行が前提となり、そこから目的地が離れていれば代替手段を使うしかない。それはポイントツーポイントという点をつなぐ手段であり、そこにタクシーの意義がある。 そのニーズはアドホックであり、事前にルートを予測できるものでもなく、需要予測も難しい。勢い、状況に合わせた台車を用意するしかない。当然、企業経営である以上、損益分岐点がありそれを満たさなければ事業は継続できない。 簡単
いまから10年ほど前。地方で業務用の印刷機を展開していたディーラーのインタビューをしたことがある。大型の印刷機で、有名なメーカーの機器の販売店であった。しかし、市場の衰退はその時から兆候があり、経営者が苦労していたことを思い出す。 ■貧すれば鈍す 目を引いた記事があった。 ○ KADOKAWA、フリーランス「買いたたき」…一方的に雑誌ライターらの作業代引き下げ 2024/11/08 関係者によると、KADOKAWA側は2023年初め、レタスクラブの記事の作成や写真撮
■花形産業の斜陽化 1970年に新宿に京王プラザホテルが建設された。今から50年以上前である。 当時は、建築・土木は花形であり、大学にしても建築学科は人気の学科であった。 父親が建具職人であり、建設現場にも着いていったこともあり、大学は建築・土木系に進んだ。 もっとも、何の縁か知らないがIT系に行くことになったのは不思議な巡り合わせであった。 節目を感じたのは、その10年後ぐらいだっただろうか。大学の教授が卒業生の進路が確保できずに悩んでいた気がする。建設関係の企業が採
■2024年のリストラのニュースが止らない 日産が業績不振に陥っていることは知っていたが、その責を従業員のリストラという形で対応するのには驚いた。 ○日産、9000人削減へ--営業利益も純利益も9割減、通期でも7割下方修正 2024年11月07日 一般管理費を中心とした固定費や原材料価格、取引先パートナーへの補償費用発生などによる変動費、在庫削減や競争環境に対応するためのインセンティブなどの増加に加え、米企業のように顧客ニーズに応える商品をタイムリーに提供できてないこ
戦略人事:禍福はあざなえる縄のごとし(リストラの副作用としての人材の流動化) ■魅力の無くなってきている企業への就職 たいしたことが無いとスルーするわけには行かない記事を見た。 ○大卒3年内の離職率、34.9% 16年ぶり高水準―厚労省 2024年10月25日 厚生労働省は25日、2021年春に大学を卒業し、就職後3年以内に離職した人の割合は前年比2.6ポイント上昇の34.9%だったと発表した。上昇は3年連続で、05年春卒(35.9%)以来、16年ぶりの高い水準とな
■気になるニュース 海外の企業の動向ではあるが気になるのはフォルクスワーゲンの経営難の記事である。 ○フォルクスワーゲン業績低迷が鮮明、7~9月期営業利益41・7%減…背景にドイツ国内の過剰な生産力と高い人件費 2024/10/31 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が30日発表した2024年7~9月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比41・7%減だった。販売不振と高コスト体質による業績低迷は鮮明で、VWは国内工場の閉鎖や人員削減など大規模なリストラ
■いつか来ると感じていたこと 少し衝撃的な記事を見た。 ○2026年末までに中間管理職の半数廃止か──Gartner調査 2024/10/31 2024年10月29日、ガートナージャパン(以下、Gartner)は、2025年以降の戦略的展望のトップ10を発表した。 〈9〉2026年末までに、組織の20%はAIを活用して組織構造をフラット化し、現在の中間管理職の半数以上を廃止する AIを導入して人間の中間管理職を廃止する組織は、短期的には労働コストの削減という形
■繰り返される談合 ○JR東海とコンサル5社、橋の点検めぐり談合疑い 公取委が立ち入り 2024年10月22日 関係者によると、点検業務は跨線橋ごとに指名競争入札などで発注され、JR東海とコンサル5社は、事前に決めた事業者がそれぞれ点検業務を受注できるように調整した疑いがある。公取委は、各社が受注価格が低下するのを避けるために談合を繰り返していたとみて実態解明を進める。 https://www.asahi.com/articles/ASSBP3328SBPUTIL01
今から20年ほど前だろうか。勤めていた会社が突然倒産し、職を失い呆然としていた知人を思い出す。 ■容赦ない企業のリストラ 昨年来から業績不振をリストラで載りきろうというニュースが目につく。 業績不振は経営の失敗、戦略の見通しの甘さであり、企業自身が責任をとらなければならないのだが、従業員に押しつける傾向は強い。 ○住友ファーマ、早期退職に604人 構造改革費用54億円 2024年10月30日 住友ファーマは30日、早期退職に604人の応募があったと発表した。業績不振が
■気仙沼のBRTの実感 気仙沼の自動運転の認可が降りたというニュースをだいぶ前に聞いた。その後の動向を知る記事である。 ○JR東、気仙沼線BRTでのレベル4自動運転を延期 2024年10月28日 延期理由は、各種試験や工事、手続の進捗状況によるもの。現時点で開始時期は未定で、決まり次第発表される予定。なお、気仙沼線BRTについては、引き続き一般道での手動運転バスとして運行され、現行の運行ダイヤにも変更はない。 https://www.watch.impress.co.
■気になる記事 あまり取り上げられていないが気になる記事として。 ○同性婚訴訟、高裁2例とも「違憲」 動かぬ国に議論迫る 2024年10月30日 同性婚を認めない民法などの規定について、東京高裁は30日、3月の札幌高裁判決に続き憲法に違反するとの判断を示した。背景には国民の意識が変化し、同性婚への理解が進んでいることがある。同性婚を法的に認める動きは海外では急速に進んでおり、国が主導して早急に議論に着手するよう迫った形だ。 https://www.nikkei.co