未来への手がかり:「コンテナホテル」への期待(想像力の向こう側)
■移動可能な住宅
ふと目についた記事である。
○「コンテナホテル」ぞくぞく出現、全国に91店舗 「リピート客」が4割、どこを評価?
2024年11月11日
建物の骨格となるのは、同社が建築用に開発したコンテナモジュールだ。その武骨な外観に反して、内装は一般的なビジネスホテルのような、ベッド、デスク、椅子、小型冷蔵庫、ユニットバスを備えた空間が広がる。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2411/11/news010.html
以前似たような記事を見たことがある。きちんとしたビルではなく、一棟毎の独立したユニットにしてポータビリティの高い住宅をホテルとして提供するというような話であり、災害時の仮設住宅の代替品としても活用できないかという話である。
似たようなアプローチをキャンピングカーを提供している企業でも聞いた記憶がある。
これらから発想されるのは単に災害対応だけに視野を広げるという話ではない。いろいろな技術を組み合わせると全く違った発想が生み出されてくる。
■居住困難地域への展開
現在地球温暖化で海岸が浸食されている。内陸部では乾燥・砂漠化が進み、その土地を追われる人々がいる。内陸部の文明都市が滅んだ一因は水不足などもあると聞く。水利が確保できずエネルギーの供給インフラも確保できなければヒトが生活することはできない。
こうした問題に対処できそうな発想がある。
一つ目は、太陽光パネルや循環型トイレなどの技術を使い、インフラがない中でも維持可能な住宅であろう。完全循環型住宅は可能である。
二つ目は3Dプリンターでの住宅建設である。資材を持ち込むのではなく現地で必要な設備を作れるのであれば、人的資源や多様な部材の運搬負荷は減るだろう。
三つ目は「メガフロート」と「スタビライザー」を利用した海上都市ての展開である。
砂漠地帯の緑化展開のための拠点作りには一つ目、二つ目の技術が使えるだろう。
海上都市の構想はすでに一部のゼネコンが進めている。三つ目の発想まで展開すれば、地球温暖化で沈没が危惧される島嶼地域への短期的な解決策には使えるだろう。
居住可能な陸地がなくなるかもしれないことも想定すべきかもしれない。
2024/11/14