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弱さを知るおじさん
2023年8月27日 13:50
井戸川射子さんの「この世の喜びよ」を読んだ。表現がとても綺麗でおしゃれだった。何気ない日常を切り取った短編たち。どれもが暖かく、優しさを兼ね備えていた。きっとこの世の喜びは、そんな日常の中にこそある。気づいていこう。僕の人生の中にも、喜びは既にたくさんあるのだから。
2023年8月27日 07:44
一穂ミチさんの「うたかたモザイク」を読みました。色んなジャンルの短編が収録されていて、楽しく読めました。ソファの視点で書かれた物語や、猫になってしまった男性の物語とか。色んな世界が見えて、素晴らしい小説でした。「あの視点からはこんな世界が見えているかもな」そんな妄想を膨らませながら、今日も楽しく生きていこうと思いました。
2023年8月19日 09:13
佐藤厚志さんの「荒地の家族」を読んだ。被災地で生きる人たちの苦しみや葛藤が描かれていて、心がギュッと苦しくなった。でもその苦しみは、どこで生活する誰しもが抱えているものかもしれない。被災地に関わらず。苦しみを抱えながら、ただ今日を生きる。仕事に没頭したり、時には酒に逃げたりして、どうにか日々と折り合いをつけながら生きていく。どこで生きている人たちにも、幸せが訪れますように。そう
2023年8月17日 22:52
市川沙央さんの「ハンチバック」を読んだ。難しかった。よく理解できなかった。たった一つ感じたこと。当たり前に生きられていることは、実は幸せなことなんだ。普通に本を読んで歩けてご飯を美味しく食べられて。当たり前の日々の幸せに人は鈍感になっていく。当たり前じゃない境遇に置かれた人を見ることで、与えられた幸せに気づくことができる。健康な人。健康じゃない人。それぞれが与えられた設定
2023年8月13日 12:56
窪美澄さんの「夜空に浮かぶ欠けた月たち」を読みました。登場人物たちは皆苦しみを抱えていて、心に傷を負っています。そんな苦しさを、誰かの優しさがそっと癒してくれる。そしてその手を差し伸べた人にも、確かに生きづらさや苦しみが存在している。「お互い様」で生きていけたらいいと思いました。人生は不条理です。立ち上がれなくなるほどの苦しみを、前触れもなく人生は与えてきます。でも、今こうし
2023年8月11日 08:56
好きな本を読む。好きなラジオを聴く。好きなコーヒーを飲みながら。好きなソファに腰掛けながら。この本が好きだ。別に何か大きな事件が起こるわけじゃない。この本に描かれているのは「日常」だ。そして私たちが生きている人生も、「日常」の積み重ねでしかない。幸せに生きるにはどうすれば良いか。祭りで騒ぐ。ロックフェスに行く。焼肉を食べに行く。海でバーベキューをする。刹那的なイベントに幸せ
2023年8月5日 08:01
須藤古都離さんの「ゴリラ裁判の日」を読んだ。言葉を使えるゴリラが主人公の物語。人間ってなんだろう。言葉ってなんだろう。動物の命と人間の命、どちらが大切なのだろう。そもそも動物と人間の境界線はどこにあるのだろう。様々なことを考えさせられた。ゴリラの命と人間の命、どちらが重んじられるべきが物語中で議論される。人間の命が大切だと人間は当たり前のように思うのだろうけど、改めて考えてみると